パンクスピリットが宿るライダース
35年以上英国魂が宿るアイテムをセレクトしてきた666オリジナルのライダースには、不朽のパンクスピリットと現代のストリートにもフィットする柔軟性がある。
Written / photo : LIVE IN RUGGED
伝説のショップが生み出した名ブランド
666(トリプルシックス)のヒストリーは今から35年前にさかのぼる。1983年8月、大阪のアメリカ村にある大阪屋心斎橋西ビル(現:日宝心斎橋西ビル)の2階に666の前身となるショップ「FACE」をオープン。ロンドンを中心に、イギリスに出向いて買い付けた洋服やアクセサリーを販売。「WORLDS END」や「ROBOT」の靴やスーツ、パトリック・ロイド・ジョンソン氏がデザイン・運営していた「JOHNSONS」「DEMOB」など、当時のロンドンの最先端ファッションブランドを日本でどこよりも早く紹介していた。
80年代半ばの日本には、まだイギリス製のパンクウェアを販売しているショップはほとんどなかった。日本国内でインディーズやハードコア・パンクの人気が少しずつ高まるにつれ、本物を求めるパンクス達からの需要が増える中、1985年9月13日に「100%イギリスから直輸入した洋服とアクセサリーを販売するパンクショップ」として、現在の大阪店の場所に「666」をオープン。現在日本でも絶大な人気を持つドクター・マーチンのブーツや、WENDY’Sのスタッズベルトやリストバンドなどを販売し、多くのパンクス達に支持されることとなる。
また、オープン当初から、赤いキルティング裏地の英国製サイドベルトのライダースジャケットを販売し、いち早く日本に紹介したのも666である。この頃はFRED PERRYやCAVERNなどのモッズ系ブランドや、JOHNSONSをはじめとするロッカーズ系ブランドなど、英国ユースカルチャーの商品を扱い、後の666の根源にも繋がる。
80年代半ばの日本には、まだイギリス製のパンクウェアを販売しているショップはほとんどなかった。日本国内でインディーズやハードコア・パンクの人気が少しずつ高まるにつれ、本物を求めるパンクス達からの需要が増える中、1985年9月13日に「100%イギリスから直輸入した洋服とアクセサリーを販売するパンクショップ」として、現在の大阪店の場所に「666」をオープン。現在日本でも絶大な人気を持つドクター・マーチンのブーツや、WENDY’Sのスタッズベルトやリストバンドなどを販売し、多くのパンクス達に支持されることとなる。
また、オープン当初から、赤いキルティング裏地の英国製サイドベルトのライダースジャケットを販売し、いち早く日本に紹介したのも666である。この頃はFRED PERRYやCAVERNなどのモッズ系ブランドや、JOHNSONSをはじめとするロッカーズ系ブランドなど、英国ユースカルチャーの商品を扱い、後の666の根源にも繋がる。
満を持してオリジナルレザーウェアの製作へ
1987年には原宿のキャットストリートに666東京店をオープン。THE CLASHモデル(現:LJM-1)やシド・ヴィシャスモデル、シープシキンのハードコアモデル(現:LJM-4)など、次々とオリジナルのライダースジャケットをリリースし、規模も拡大していく。
1992年からは当時のLEWIS LEATHERS(ルイスレザーズ)のオーナー、リチャード・ライオン氏の協力の下、同社の往年のモデルを復刻するプロジェクトに着手。2003年にはコム・デ・ギャルソンとのコラボレーションも実現し、代理店契約が終了する2005年まで、現在に繋がる礎を築き上げた。
1997年7月には明治通りの2階に666東京店(後の渋谷店)をオープン。SEDITIONARIESの名作の復刻が実現し、同時に「英国のユースカルチャーから生まれたファッションを、現代のストリートで着こなすための洋服」をコンセプトにした「666 Original Clothing」ラインをスタート。こうして、今から約21年前に英国魂をたっぷり吸いこんだ珠玉のレザーブランドが誕生したのだ。
1992年からは当時のLEWIS LEATHERS(ルイスレザーズ)のオーナー、リチャード・ライオン氏の協力の下、同社の往年のモデルを復刻するプロジェクトに着手。2003年にはコム・デ・ギャルソンとのコラボレーションも実現し、代理店契約が終了する2005年まで、現在に繋がる礎を築き上げた。
1997年7月には明治通りの2階に666東京店(後の渋谷店)をオープン。SEDITIONARIESの名作の復刻が実現し、同時に「英国のユースカルチャーから生まれたファッションを、現代のストリートで着こなすための洋服」をコンセプトにした「666 Original Clothing」ラインをスタート。こうして、今から約21年前に英国魂をたっぷり吸いこんだ珠玉のレザーブランドが誕生したのだ。
ファッションに寄り過ぎていないところがクールなブランド
666のレザーウェアの素晴らしいところは、ブランドコンセプトがぶれない点にあると思う。売れればマスに媚びたり「大量に売れる路線」にシフトするブランドが本当に多い。しかし、666は自分たちに求められるモノが何であるかと、自分たちの強みが何かを理解しており、それを曲げることは決してしない。あくまでも英国魂が宿る良質なモノ作りをすること。そして、どれほど流行が変わっても大切な芯があること。この姿勢がファンの安心感につながることは言うまでもない。
ファッション寄りの軽いライダースジャケットを否定するわけではないし、実際私自身もそういったモノを愛用してもいる。666はコンセプトやヒストリーを含めてどちらかというとハードコアなブランドだが、ファッションに寄り過ぎていないところがカッコいいのではないだろうか。666のライダースを買うということは、ただレザーウェアを買うというだけではなく、何十年もファンを魅了してきたパンクスピリットを共有するということなのだから。
ITEM CREDIT
- 666:LJM-1L U.K. Side belt riders jacket