LVCが作る世界最初期のデニムジャケット – しかもホワイトオーク・コーンデニム!
性別や年齢を問わず多くの人から愛されているリーバイスのデニムウェア。名作501は誰もが一度は穿いたことがあるほどの大定番だが、クラシックアイテムを忠実に復刻することを命題とするリーバイス・ヴィンテージ・クロージングでは時にマニア垂涎のレアモデルがしれっと発売されていたりする。
世界最初期のデニムジャケットを忠実に再現
「リーバイスはド定番過ぎる」。その気持ちは分からなくもない。これほどデニムウェアが成熟し、世界中のファッションブランドが当たり前のようにデニムを使った洋服を発売している今の時代、リーバイスじゃなくても良いデニムウェアは簡単に手に入るからだ。
でも、リーバイスの膨大なアーカイブや技術力はどれほどこのジャンルが成熟しても廃れることはないだろう。デニムを素材に洋服を作ったパイオニアはリーバイスであり、いつの時代も定番はもちろん挑戦的なデザインも同時に開発してきた過去がある。
でも、リーバイスの膨大なアーカイブや技術力はどれほどこのジャンルが成熟しても廃れることはないだろう。デニムを素材に洋服を作ったパイオニアはリーバイスであり、いつの時代も定番はもちろん挑戦的なデザインも同時に開発してきた過去がある。
本日紹介するトリプルプリーツブラウスは、ブランド最初期のデニムジャケットを再現。正統的なウェスタン作業着としてサンフランシスコのリーバイス・アーカイブにも展示されているというジャケットである。
リーバイスが初期に生み出した506XX(通称1stモデル)は1923年頃に誕生したと言われているが、このトリプルプリーツブラウスは1880年モデル。1stよりも40年近く前に作られており、まさに世界最初期のデニムジャケットと言って良いだろう。
リーバイスが初期に生み出した506XX(通称1stモデル)は1923年頃に誕生したと言われているが、このトリプルプリーツブラウスは1880年モデル。1stよりも40年近く前に作られており、まさに世界最初期のデニムジャケットと言って良いだろう。
誰もリーバイスだと気付かないほどマニアック!
トリプルプリーツブラウスの名前の由来は前立ての両側にある3本のプリーツ。このプリーツは糸を切ればサイズを大きくできるように設計されたという。1800年代後半はまだ炭鉱労働者がメインの顧客だったので、このワイルドな発想が「現場で働く人たち」にとっては手っ取り早く便利な仕様だったのだろう。
縫いつけられたボタンや下が丸みを帯びた大きなハンドポケットなど、現代のデザインにはない独特な特徴を備えており、ヘリテージファッションを好む洋服好きにはたまらない逸品だ。よほどのマニアじゃなければこれがリーバイスだと気付く人もいないだろう。売れ線ではないマニアックなアイテムを平気で作ってしまうところもリーバイス・ヴィンテージ・クロージングの魅力のひとつだ。
復刻モデルであっても歴史的価値のある逸品
そして、今はなきホワイトオーク工場製のコーンデニムで作られている点も非常に強力なメリットだ。8.8ozというライトウェイトであることも貴重だが、ホワイトオーク・コーンデニムの1800年代のデニムジャケットを再現したモデルとなると、今後未来永劫発売されることがなくてもおかしくない。
超が付くレアさ。デニム狂がうなるほどマニアックな仕様。そして1800年代後半の最初期のモデルを忠実に再現していること。リーバイス・ヴィンテージ・クロージングのトリプルプリーツブラウスはただ珍しいだけではなくファッションとしてもユニークなアイテムだが、ヘリテージとしても価値が高い逸品ではないだろうか。
ITEM CREDIT
- LEVI’S VINTAGE CLOTHING:1880 Triple pleats blouse – Whiteoak cone denim 8.8oz