【第2回】ドゥニーム 507XXのエイジングログ – 0 Wash 1 month

愛用のドゥニームNew507XXのエイジングログ、第2回目は着用から約1ヵ月が経過した状態をお届けする。


Written / Photo : LIVE IN RUGGED

10代の頃の憧れを毎日着れる幸せ

身幅47cmと規格外の細さのドゥニームNew507XX。リーバイスの2ndタイプを現代的にアレンジしたデニムジャケットであり、レプリカ系ブランドには珍しいタイトなシルエットだ。
ドゥニームが商品説明に書いている「青みの強い色落ちに変化し、誰でも気軽にエイジングできる」ことは1ヵ月前後の着用では特に実感できていなかった(この記事を書いている時点では着用2年程度)。デニムはまだ毛羽立ちが強く、色は濃紺。ただし、世界最特濃を謳う桃太郎ジーンズのデニムジャケットと比べると、新品に近い状態でも濃さは薄く、青みが強い気がする。第1回目のレポートにも書いた気がするが、ドゥニームは10代の頃に強く憧れたブランド。そのデニムジャケットを毎日着れるのはデニム狂にとって本当に幸せだ。


ダルチザンSD-107、レッドウィング8162と共に。まだアタリなどもほとんど付いていない。革パッチの色の変化もほとんどなし。

肘周りは早くも着用によるシワが生じている。アタリの付きやすい箇所だが、このジャケットがあまりにタイトなので余計にエイジングしやすい。

狂ったかのようにデニムオンデニムを貫く人間になる

結論から言うと1ヵ月程度の着用では目立った変化はほとんどない。しかし、今もそうなのだけれど、あまりに気に入ってしまったので本当に毎日のように着ている。夏場はさすがに着ていないものの、他の3シーズンは狂ったように着続ける毎日。もし他のアウターを着た日でも帰宅するとこれに着替える始末。第三者が見たら理解できない光景だろう。
それほどツボにハマった理由はいくつかある。まずは老舗ブランドならではのヴィンテージディテールがふんだんに盛り込まれていること。セルヴィッジデニムであることはもちろん、リベットを打つ箇所やチェーンステッチで縫うポイントなど、さすがにヴィンテージを意識した作りになっている。
もうひとつはタイトで着丈が長いので合わせやすいこと。ヴィンテージ系のデニムジャケットの弱点である野暮ったいシルエットと致命的なほど短い着丈を改善したのがNew507XXなのだ。従って、着やすさという点では他のブランドに比べてもリードしているのではないだろうか。


ザラ感が強めの13oz。ワンウォッシュなので手に入れたその日から何も考えずに着ることができた。

写真ではまったく伝わらないと思うが、ダルチザンの方が染めが濃い。スタイリッシュなシルエットなので、デニムオンデニムスタイルでも野暮ったくならないのが個人的には嬉しいところ。


先に手に入れて穿きまくっていたドゥニーム662と一緒に。点で色落ちする特性は同じで、デニムの色味もやはり近い。ただ、まったく同じ生地ではない。

色飛びしてしまっているが、ボタンはメッキにより光沢が強いタイプ。ここは好みが分かれるポイントだろう。ボタンのエイジングはほとんど期待できない。

着用初日で「買って良かった!」を激しく実感できた

デニムジャケットは過去に何着か着てきたが、ここまでタイトなタイプは初めて。かつレプリカ系ならではのディテールがあるところが、New507XXのユニークさを際立たせている。実際のところあまりにタイトなので、人によっては受け付けないジャケットでもあると思う。特にヴィンテージ系に強いこだわりを持つ人が見たら邪道と断罪されるかもしれない。
しかし、それでも私がNew507XXを今でも愛用し続ける最大の理由は、タイトで美しいシルエットだから。ここに尽きると言っても良い。もっとヴィンテージに近い2ndタイプはある。ただ、少なくとも購入した当時は「ヴィンテージディテールとモダンなシルエット」を私が求める形で提供していたのはNew507XXくらいだったのだ。結果的にこれを選んだことは大正解だった。自分の選択が正解だったことは着用初日で確信したし、今もその気持ちは変わっていない。

ITEM CREDIT
  • DENIME:New 507 type denim jacket (0 Wash 1 month)