魅惑のへヴィーオンスデニム – Unbranded Brand
「へヴィーオンスは邪道」。そういう声も世の中にはあるようだが、デニムが好きなら何でも楽しまなければ損!Unbranded Brandは創業当初からへヴィーオンスデニムを使ったジーンズを作り続けている。さあ、魅惑のへヴィーオンスデニムの世界へようこそ。
デニム業界の常識を破ったのがへヴィーオンスデニム
一般的なジーンズは12~14oz前後のデニムで作られているモノが圧倒的に多い。リーバイス501XXのような超王道モデルも13oz前後で作られており、これはジーンズ業界のベンチマークのようなものと捉えて良いだろう。12~14ozは程よい厚みがあることで耐久性がある程度確保され、それでいて着心地も良いことが理由だ。洋服において耐久性と着心地は非常に重要な要素であり、そこを無視した素材であるほどマニア向けになっていく。
ジーンズは元々炭鉱で働く労働者のために生まれたワークウェア。ペラペラではすぐに壊れてしまうが、逆に分厚く着心地が悪いと作業効率に悪影響をもたらしてしまう。当時の技術ではへヴィーオンスデニムなど生まれる余地もなかったという事情もあるが、最初期のジーンズは「ほどほどの重さ」であることが必須だったのだ。
ジーンズは元々炭鉱で働く労働者のために生まれたワークウェア。ペラペラではすぐに壊れてしまうが、逆に分厚く着心地が悪いと作業効率に悪影響をもたらしてしまう。当時の技術ではへヴィーオンスデニムなど生まれる余地もなかったという事情もあるが、最初期のジーンズは「ほどほどの重さ」であることが必須だったのだ。
ところが、ジーンズがファッションアイテムとしてすっかり定着し、技術力と開発力も飛躍的に向上すると当然のことながら様々な生地が生まれる。へヴィーオンスデニムは簡単に言うと通常よりも遥かに太い糸を織りあげたもの。何oz以上がへヴィーオンスになるのかは人によって異なるが、17oz以上はもれなくへヴィーであると言って良い。
Unbranded Brandにも様々なラインナップがあるが、常に人気なのが20ozを超えるモデルだ。数値上では一般的なデニムの2倍弱の重さではあるものの、体感的には2倍以上へヴィー。手に取るとずっしりと重く、初めて脚を通す時は体に対してデニム生地が抵抗するようにまったく馴染む様子を感じられない。ボタンを留めるのも最初はかなり苦労するくらいだ。また、細身のシルエットであれば着用していて不安を感じるほど体への負担が大きい。特に屈んだ姿勢をすると膝付近に強いストレスが掛かる。もし夏場に穿いて全力疾走したら気絶しそうになるだろう。
Unbranded Brandにも様々なラインナップがあるが、常に人気なのが20ozを超えるモデルだ。数値上では一般的なデニムの2倍弱の重さではあるものの、体感的には2倍以上へヴィー。手に取るとずっしりと重く、初めて脚を通す時は体に対してデニム生地が抵抗するようにまったく馴染む様子を感じられない。ボタンを留めるのも最初はかなり苦労するくらいだ。また、細身のシルエットであれば着用していて不安を感じるほど体への負担が大きい。特に屈んだ姿勢をすると膝付近に強いストレスが掛かる。もし夏場に穿いて全力疾走したら気絶しそうになるだろう。
へヴィーオンスデニムの色落ちは魔力的!
先に述べたようにへヴィーオンスデニムは一本一本の糸が極太なので、穿きこんだ後のエイジングは明らかにミドルオンスデニムやライトオンスデニムとは異なるのも特徴だ。糸が太い=色が落ちる面積が広いということ。ヒゲやアタリ、ハチノスといったジーンズのエイジングを司る各部分の色落ちはへヴィーオンスデニム特有の表情に進化していく。へヴィーオンスデニムファンは例外なくこの独特な色落ちに魅せられている。濃淡の強い迫力のある色落ちは一度味わうと抜けられない魅力があるのだ。
一瞬目を疑う良心的な価格設定
20ozを超えるデニムの場合通常よりも高額な価格を設定しているブランドがほとんどなのに、Unbranded Brandは良心的なプライスでも知られている。今回紹介している「UB121 Skinny Fit 21oz Heavyweight Indigo Selvedge Denim」はたったの126ドル。日本で手に入れようと思ったら1万5,000円くらいだろうか。これは間違いなく破格の値段だ。
Unbranded Brandは凝ったデザインのレザーパッチにせず、ボタンやリベットなどの副資材もオリジナルの簡素なものを採用。広告も出さず、人気タレントをモデルにすることもなく、あくまでもジーンズそのもので勝負するスタンスを崩さない。つまり、余計な部分に一切投資しないことで安価な価格設定を可能にしているのだ。このストイックな姿勢もハードコアなデニム狂から支持される理由のひとつ。プロダクトだけを見ると無印良品にも似た空気感を感じるのは私だけではないはず。あえて個性を出さないことで様々なファッションに合わせることができるのもこのブランドならではのメリットではないだろうか。
ハマり過ぎるともう普通のジーンズには戻れなくなるかも?
まとめると、色落ちと穿き心地という2点がへヴィーオンスデニムならではの楽しみ方ができる。根性穿きをして超が付くほどコントラストの激しいエイジングを目指すのも良いけれど、いつも通りの穿き方で洗濯を繰り返しても素晴らしいエイジングを着っと楽しめるはずだ。
ただし、注意が一点。あまりへヴィーオンスデニムにハマり過ぎると普通のジーンズでは物足りなくなってしまうので、そこは自己責任で。
ただし、注意が一点。あまりへヴィーオンスデニムにハマり過ぎると普通のジーンズでは物足りなくなってしまうので、そこは自己責任で。
ITEM CREDIT
- Unbranded Brand:UB121 Skinny Fit 21oz Heavyweight Indigo Selvedge Denim