Become a second skin WAREHOUSE 1001SXX

「第2の皮膚」になるジーンズ – ウエアハウス1001SXX

ジーンズは寒暖から身を守ってくれるだけ?とんでもない。穿き古したジーンズはまるで自分の第2の皮膚のように感じる。ボロボロになっても決して捨てられない「Second skin」としてのジーンズを考えてみる。


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : WAREHOUSE

機能性が高くなくてもジーンズを穿くのは
「Second skin」へと成長してくれるから

洋服はアートではないので実用性が備わっていることが最低条件だ。厳しい冬の寒さにおいて体を暖めてくれたり、逆にうだるように暑い夏では日光から身を守ってくれたりする。吹き荒ぶ風をできるだけ感じさせなかったり、雨に濡れても速乾性の高い機能などもその最たるもの。機能性に特化した洋服は技術の進歩の歴史でもある。
それでは、私たちが大好きなジーンズはどうだろう?1800年代後半にリーバイスが生み出し、20世紀の間に幾度もモデルチェンジを繰り返してきたものの、デザイン的にも構造的にも基本的には昔の仕様が良しとされている。正確には、ジーンズが完成したと言われる1950年代から、機能性と言う点では止まっている珍しい洋服と言えるかもしれない。紡績したコットンがデニムになり、裁断してジーンズになるという作りも数十年間変わっていないし、どれだけトレンドが変化してもベーシックなジーンズのデザインはヴィンテージをベースにしたものが最高と評価されていて、実際そういうものが多く売れているのだ。
ジーンズは真夏に穿くととても暑く、真冬に穿くには少々寒い。少なくともここ日本ではそうだし、夏と冬がしっかりある国ではどこでもそうだろう。だから、機能性と言う点で考えるとジーンズはお世辞にも最高とは言えない。
それでも私たちがジーンズを穿き続ける理由はいくつもある。ジーンズはどんなボトムスよりもオーセンティックで普遍的なものなのだ。501XXの仕様を純粋に再現していなくても、良いジーンズは穿いているだけで安心感が強い。張りのある濃紺の新品から穿きこんで徐々に色落ちさせていく過程を楽しめるのもジーンズの特権だし、穴が空いてもカッコいいのもジーンズならでは。スラックスやチノパンではこうはいかない。レザーパンツもエイジングを楽しめるという点ではジーンズの強力なライバルだが、ジーンズほど気軽に穿けて誰にでも似合うレザーパンツは存在しない。
まっさらな新品を穿き始めた時は体に馴染んでいない感覚が強いけれど、穿き続けているうちにいつの間にか他のどんなボトムスよりもしっくりしてくるのも、ジーンズの特徴のひとつだ。自分の体に合わせてあらゆる箇所にクセが付き、「ヒゲ」や「アタリ」に変化し、オーナーの「Second skin(第2の皮膚)」へと進化していく。そんな大げさな…と思うだろうか?デニムが大好きな方であれば、この感覚はきっと共感してくれるはず。お気に入りのジーンズを穿かない一日は何だかそわそわしてしまう…そんな感覚を覚えたら、間違いなくそのジーンズはあなたにとっての「Second skin」になっている。
ジャパンデニムの筆頭であるウエアハウスのジーンズは、まさに「Second skin」になり得る逸品が勢ぞろい。今回紹介する1001SXXは大戦モデルを再現したモデルで、ウエアハウスのエイジングサンプル。くっきりと浮き出るようなヒゲやアタリ、コントラストの強い色落ちなど、リアルヴィンテージを超えるような強烈な経年変化に成長している。


フロント全体像。腰回りから太腿~膝にかけて見事な縦落ちを見せてくれる。

横方向に引っ張られるようにヒゲが出ているため、この1001SXXのオーナーは恐らくジャストサイズで穿いていたのではないだろうか。


大戦モデルなのでクロッチリベット(股リベット)が付く。

鉄製ボタンのエイジングもたまらない。ベルトループはもちろんステッチが切れにくい中盛り仕様。


バック全体像。右バックポケットには恐らく財布を入れていたのであろうダメージ跡が強く残っている。膝裏のハチノスも強烈!

長年穿きこむことで生じるほつれや破れなどのダメージ。より迫力が増してカッコ良くなるのもジーンズならでは。

90年前のデニムを研究して生まれた、デニム狂が心酔する1001SXX

ウエアハウス1001SXXは1930年代のデニムバナーを解体・研究して生まれたモデル。1930年代と言えば、まだジーンズがワークウェアとしての立ち位置だった時代だ。形としては股上が深く、太腿から足首に向かってズドンとストレートに落ちるような太めのシルエットで、誰が穿いても無骨なワークテイストを感じさせるシルエットであることが特徴。
1001SXXはセルヴィッジの捻れや膝裏の緩みから生じるシワ感を表現するなど、ウエアハウスならではのマニアックな仕様が追求されている。13.5ozのセルヴィッジデニムはアメリカ産コットンをブレンド。ざらつきの強いデニムは経年変化で見事な点落ちへと変化し、美しいブルーのグラデーションを描く。


隠しリベットがある箇所など、着用時に擦れることの多い場所は必然的に色落ちとダメージが大きい。どのようにダメージが蓄積されているかも、オーナーのライフスタイルによって微妙に変化していくのだ。

鹿革のレザーパッチ。しなやかで水に強い特性を持つため、長く穿きこんでもパッチのダメージは少ない。


トップボタン裏はV字ステッチ。ウエストバンドは当然堅牢なチェーンステッチで縫製されている。

うねうねとした裾周りのパッカリングもデニム狂が注目するディテールだ。色落ち具合が比較的少ない箇所のデニムを見ると、無数の点落ちが連なっていることがよく分かる。

トレンドに関係なく愛用できるジーンズこそが「Second skin」になる

ジーンズを「Second skin」へと成長させるためには、とにかく愛情を注いで穿き続けること。カッコ良く色落ちさせるためには根気も必要なのだ。だからこそ、何年も掛けて愛用できるジーンズを選ぶことはとても大切。ウエアハウスのような高い技術と超が付くこだわりを持つブランドのジーンズであれば、トレンドに関係なくいつの時代もスタンダードなものとして愛用できるはずだ。

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