You can't resist the vintage clothes

ハマると二度と抜け出せない?古着という魔界について

上の画像を見て「カッコいい」と思ったなら、魔界に呑みこまれる危険性があるので要注意。


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : VELVET

魔界へようこそ

色褪せていたり破れていたり、独特の匂いがするのに、どうして古着はこんなに魅力的なのだろう。その時にしか出会えない1点物だから?新品にはないオーラがあるから?古き良き時代の贅沢な素材と作りを堪能できるから?古着好きに好きな理由を訊くと「そこに古着があるから」という哲学的な答えが返ってくるかもしれない。古着は誰に対してもオープンだ。数百円から数百万円まで揃う魔界のような世界に勇気を持って飛び込んでみよう。

古着と言ったらリーバイスは絶対に欠かせない

まずは〈Levi’s(リーバイス)〉のデニムベストから。前オーナーはロッカーかバイカーだろうか。ボディの至る所に無数のピンとパッチが付けられており、只者ではないオーラが漂っている。雑に付けたように見えるが、実は似たテイストのものが並べられており、前オーナーの意外なほどマメな性格が出ているところも面白い。几帳面なロッカーって何だか可愛い。
デニムは洗いを繰り返しインディゴがかなりフェイドした状態で、思いっきり着倒してきたことが伺える。襟元がざっくりとカットオフされており、ノーカラーになっているのも個性的だ。29,800円(SOLD OUT)。
同じく〈Levi’s(リーバイス)〉から、ヴィンテージの646。ここ数年はテーパードしたシルエットがトレンドだったが、レディースを中心に徐々にブーツカットが復活の兆しを見せているという。裾が広がったシルエットを今穿くとリアルバイカーかヒッピーに見られてしまうかもしれないが、まだ来ていないトレンドを先取りできると信じよう。
こちらの646はくっきりとした色落ちがまさにヴィンテージ。膝が破れ、お尻は幾度もリペアを繰り返した跡が残っているが、むしろこれがカッコいい。左バックポケットの星条旗のワッペンが前オーナーのセンスの高さを物語る。69,800円(税込)。


リアルヴィンテージの貫録漂うデニムベスト。浜田省吾にならないように着こなすのが最大のカギ。

ファニーなワッペンがロックっぽさを加速させている不思議。


綺麗なタテ落ちに経年変化した646。ヴィンテージデニム特有の捻れが生じている。

お尻周りはダメージが強い。雑なワッペンの補強が素人っぽくてむしろGood。

Tシャツはボロさとヤレた雰囲気を積極的に楽しむ

「BECKLER’S PUB」というパブのオリジナルグッズだろうか。紫がかったブルーカラーにフェイドし、何とも言えないヤレた雰囲気を放つヴィンテージTシャツ。襟元や脇などに激しいダメージがあり、普通であれば既に洋服としての役目を終えている状態だが、古着の世界ではまだまだ現役。パンクな精神でこのまま着るも良し。自分好みにリメイクするも良し。新品ではあり得ないダメージを楽しもう。12,800円(税込)。
〈SCREEN STARS〉のボーンTシャツはこれ以上ないほどロックな精神が感じられる。渋カジ時代、これと似たボーン(骨)グラフィックをペイントした〈VANSON(バンソン)〉のライダースジャケットをワルな人たちがこぞって着ていた。
このTシャツは骨のグラフィックにリアルさがあまりないため、どこか可愛らしい印象もあって着やすそうだ。肩幅49cm、身幅50cm、着丈73cmとサイズ的にも完璧。ただ着るだけで「どこで買ったの?」と洋服好きから質問攻めにあうこと間違いなし。12,800円(税込)。


ご覧の通りボロボロ。実家住まいの方はお母様に間違って捨てられないよう注意されたし。

ロックTよりロックなボーンTシャツ。こちらも実家住まいの方はご家族から「レントゲン?」と小言を言われそうだが、パンクの精神で乗り切るべし。

モノトーン。Sサイズ。コンパクトなサイズの古着は一期一会

〈BUSH-KELLER CO.〉のスタジャンはモノトーンで古着らしからぬクールな雰囲気がある。とはいえヴィンテージなのでやや褪せた色味に変化しており、これもまた新品にはない風合いを楽しめる一着。しかも貴重なSサイズで、肩幅45cm、身幅53cm、着丈55cmと小柄な方でもバッチリ着こなせるサイズ感。自分に合ったサイズ感の古着に出会うのは一期一会なので、発見・即買いが基本と心得ておこう。39,800円(税込)。安い!


恐らく新品時は純白であっただろう色もオフホワイトに変色。しかし劣化と捉えるなかれ。汚れを気にせずガンガン着られることに喜びを感じよう。

「English 64」が何を意味するかは不明。丸みを帯びたフォントは今見てもオシャレだ。

変わり種は自分が楽しんだ者勝ち!

〈Wrangler(ラングラー)〉の切り替えデニムジャケットは王道から一歩外れたマニアックなデザインを楽しみたい。ヴィンテージのデニムジャケットは〈リーバイス〉の1st~3rdが市場を席巻するほどの人気だが、3大デニムブランド〈ラングラー〉は一風変わったデザインが特徴。「こんなのもアリでしょ」と思わせる独自のデザインと凝った作りは、現代の洋服とも意外なほど相性が良い。色味の異なるデニムで切り替えたこのジャケットも真夏以外のオールシーズンで活躍してくれそう。29,800円(税込)。
トドメは星条旗柄のスウェードジャケット。赤というよりは朱色に変色したレッドカラーと薄めのパープルカラーによるクレイジーパターンで、フロントはリングベルト仕様。ハンドメイドらしい。これが似合うのはエルヴィス・プレスリーくらいでは?と思ってしまう冷静な自分がいるが、肩幅45cm、身幅58cm、着丈75cmとサイズ的には比較的多くの男性がややオーバーサイズ気味に着ることができそうだ。こういったド派手なデザインが普通にラックに掛かっているのが古着屋の面白さのひとつ。買って後悔するか、買わずに後悔するかはあなた次第。一応付け加えておくと、レザー製なのに43,800円(税込)はそこそこ安いと思う。


ブルーとグレーのデニムがスイッチする〈ラングラー〉のデニムジャケット。このマニアックさはデニム好きから尊敬されそう。

見慣れてくると物凄くオシャレに感じる。赤×紫のクレイジーパターンは着る人を完全に選ぶが、周囲の目を気にせずに楽しんだ者勝ち?

さぁ、古着という魔界を覗いてみよう

LIVE IN RUGGEDとしては珍しく古着を特集してみたが、いかがだろうか。どのアイテムも今買わないと永遠に手に入らなくなる可能性が高いので、気になるモノがあれば早めに〈VELVET〉へ。
古着は年代によってディテールが細かく異なり、探るほどストーリー性もある。まさに魔界のような世界だ。それに気付いてから再度各アイテムを見ると、新品にはない独特の魔力を放っていることが分かる。コロナ禍が続いているため気軽にショップに行きづらいけれど、昔と違って今はオンラインで素晴らしい古着を購入可能。数十年の年月を耐えてきた古着は、新品を自分色にエイジングさせることが大好きなLIVE IN RUGGED読者の皆様の洋服とも相性が良いのではないだろうか。

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