洋服への深い愛情を感じるDIORとsacaiの歴史的なコラボレーションが登場
きっと誰もが想像もしていなかったであろう異色のタッグ。〈サカイ〉らしいハイブリッドデザインが存分に発揮されたカプセルコレクションは2021年11月に登場する。
ラグジュアリーメゾンと日本を代表するコレクションブランドが初のタッグ
新型コロナウイルスの影響が長引きファッション業界にも暗い影を落とす中、モードの世界で明るいニュースが飛び込んできた。フランスを代表するラグジュアリーメゾンの代表格である〈DIOR(ディオール)〉と、モードとカジュアルの垣根を超えて世界的な成功を収めた日本の〈sacai(サカイ)〉が初のタッグを組みカプセルコレクションを発表。2021年11月から限定的に展開される。
誰もが予想だにしなかったであろう異色の組み合わせは世界中の洋服好きを早くも歓喜させているようだ。創業時からラグジュアリーを極め続けてきた〈ディオール〉はモード系ブランドを愛する人にとって憧れの存在で、決して手が届きやすいブランドではない。一方〈サカイ〉は〈ディオール〉よりは遥かにストリート寄りではあるものの、モードのエッセンスも多分に取り入れているブランド。ワークやミリタリー、スポーツといったメンズ服の普遍的なテイストを独自にアレンジし再構築する唯一無二のセンスと最高のバランスで具現化するメイドインジャパンの技術力は、ハードコアな洋服好きから熱烈に愛されている。そんな両者がタッグを組んだら凄いモノが生まれるに違いないのだ。
11月に発売予定のコレクションを見ると、ブラックとホワイトというモードらしいミニマルなカラーを基調にしていることが分かる。ただし、いかにもメゾン系のデザインではないところが〈サカイ〉らしい。得意のデニムもしっかり使いながらシルエットやパターンで遊び、ありそうで他のどこにもない独創的なルックスに。もちろん異素材を組み合わせるハイブリッド手法は〈ディオール〉とのコラボレーションでも健在だ。非常にざっくり言うと、本カプセルコレクションは〈ディオール〉のクチュールとしてのフィロソフィーやラグジュアリーさと、〈サカイ〉の既成概念に決して捉われないアイデアやリアリティのある素材選びやデザインがミックスされたアイテムがいくつも揃う、ということのように思う。早速美しいLOOK画像を見てみよう。
2つの異なる世界が絶妙に融合した真にエピックなコレクション
もっとも喜ばしいのは、〈ディオール〉のようなビッグメゾンを相手にしても〈サカイ〉がもっとも得意とするハイブリッドと再構築の世界観が存分に発揮されていることかもしれない。デザイナーの阿部千登勢はきっと〈ディオール〉を相手にしてもある意味でいつも通りのスタンスで臨んだのではないだろうか。また、〈サカイ〉の良さが活かされているということは、〈ディオール〉自身も〈サカイ〉のデザインや世界観をリスペクトし、積極的に引き出したことの表れでもあるのだ。
スポーツやワーク、ミリタリーなどジャンルを超えた洋服への深い愛情が垣間見える本カプセルコレクションは、誰もが買える洋服ではない。むしろごく一部の洋服が好きで好きでたまらない熱心なファンやお金持ちだけが手に入れられるモノなのだが、それでも世界の頂点にいる2つのブランドが今この時代に素敵な世界を見せてくれることは、それだけで幸せな気持ちになってしまう。11月の発売を心待ちにしよう。
スポーツやワーク、ミリタリーなどジャンルを超えた洋服への深い愛情が垣間見える本カプセルコレクションは、誰もが買える洋服ではない。むしろごく一部の洋服が好きで好きでたまらない熱心なファンやお金持ちだけが手に入れられるモノなのだが、それでも世界の頂点にいる2つのブランドが今この時代に素敵な世界を見せてくれることは、それだけで幸せな気持ちになってしまう。11月の発売を心待ちにしよう。
今年大きな話題を呼び即完売した〈A.P.C.〉と〈サカイ〉のコラボレーションはもちろんチェック済みだと思うけれど、独創的なルックスに生まれ変わった〈ナイキ〉とのコラボレーションBlazer Midも改めて見てみよう。
ITEM CREDIT
- DIOR AND SACAI:Capsule Collection