A ring that will be the my personality

私の個性になるリング – クロムハーツ・クラシックオーバルクロスリング

へヴィー級のクロムハーツを日常使いするささやかな喜び。完成されたデザイン美をジュエリーと言う形で毎日楽しめるクラシックオーバルクロスリングの魅力について。


Written / Photo : LIVE IN RUGGED

クラシカルなモチーフをストリートでも通用するジュエリーとして生み出したのがすべての始まり

数年前に手に入れてから、〈CHROME HEARTS(クロムハーツ)〉のクラシックオーバルクロスリングは毎日のように右手の薬指に収まっている。〈クロムハーツ〉の中でも屈指のへヴィー級リングゆえ重量感は結構凄い。恐らく普段リングを身に着ける習慣のない人が試着したら「無理!」と言うだろう。手に入れた初日の着け始めは「結構重いな」と思ったのだけれど、今ではこの重量感が完全にクセになっている。着けていないと物足りなさを感じるようになったら、立派な「クロムハーツ信者」だ。それでは、なぜクラシックオーバルクロスリングはこれほど自分の心を捉えて離さないのだろうか?
それを語るにはこのブランドのデザイン力の高さについて触れられずには進められない。〈クロムハーツ〉はクロス(十字架)やダガー(短剣)、フレドリー(百合の紋章)、フローラル(花)など、ヨーロッパに古くから伝わる古典的なモチーフを独自に解釈してジュエリーに昇華してきた。そういったクラシックなモチーフを使ってジュエリーを作るブランドは〈クロムハーツ〉以前にもあったものの、超高級ジュエリー(数百万円クラス)のように庶民の手の届く範囲にはないものや、アンティークジュエリーの世界でしか見られなかった。男の感性で作られたメンズジュエリーとしては文字通り皆無だったと言っていいだろう。つまり、誤解を招かずに言うとストリートレベルのユーザーのために作られたのが〈クロムハーツ〉のジュエリーだった。創業者のRichard Stark(リチャード・スターク)が元々バイカーであり、自分と仲間のためにライダースジャケットやレザーパンツを作り始めたことが起源であることは広く知られているが、そういった洋服に使われていたスターリングシルバー製のパーツがジュエリーとしても成立する優れたデザインであったことがすべての始まりだったのだ。

たかがリングひとつに愛情を注いで愛用することが人生の喜びにつながる

ブランド設立から30年以上が経ち、メインデザイナーがリチャード・スタークの娘であるJesse Jo Stark(ジェシー・ジョー・スターク)に変わってからはユニセックスな方向性がより強くなり、ジェシー自身が愛するパンクテイストの強いデザインも増えた。この方向性の微妙な変更についてはファンにとっては賛否両論だったりする。ブランドを成長させるという大きな目標を考えると「昔ながらのクロムハーツ」だけではいけないことが理解できるため、筆者自身はそれも自然な変化だと思っているのだけれど、90年代に洗礼を受けた身としてはやはりクラシックなデザインが一番好きであることは否定できない。
だから、クラシックオーバルクロスリングは「昔ながらのクロムハーツ」をフルに感じさせてくれる傑作としてもっとも気に入っているデザインなのだ。彫りが深く細かいのでハードに見えるが、中央に鎮座するクロスをよく見るとごくシンプルな造形であることが分かる。その周りにあるフローラルモチーフのバランスはこれ以上ないほど完璧だ。線の太さと彫り込み具合、そしてリング自体のフォルムや厚みなどあらゆる要素が完璧にバランスしている。そして、実は着け心地がとても良い。リングのエッジがややカーブしているためいたずらに指を刺激することがなく、これほど重みのあるリングなのに滑らかさすら感じる着け心地に仕上がっているのだ(これはあまり知られていないことだったりする)。
もちろん身に着けていると目立つので、人と話していて指を見られることも多い。〈クロムハーツ〉が好きな人とは初対面でも話が盛り上がることがあるが、男がリングを身に着けることを苦手に思う人からはもしかしたら若干引かれることもあるかもしれない。でも、ファッションなんて他人からのネガティブな反応も含めて楽しむのがコツだと思っているのでまったく気にしていない。個性を楽しむということは、時には嫌われることもあるということなのだから。いずれにしても、高頻度で身に着けるクラシックオーバルクロスリングは私の大切な個性のひとつとして機能している。たかがリングに思いっきり愛情を注いで日々愛用することは、他人から見るとくだらないかもしれないけれど、持ち主にとってはささやかな人生の喜びを感じられることだったりする。
LIVE IN RUGGEDがお届けする〈クロムハーツ〉の記事はこちらから。
過去に投稿したクラシックオーバルクロスリングについての記事も併せてお楽しみいただきたい。

ITEM CREDIT
  • CHROME HEARTS:Classic oval cross ring

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