Will gold's Submariner be our

ゴールド製のロレックス・サブマリーナは腕時計を巡る旅の最終ゴールにふさわしい?

甘美な輝きを持つ魅惑の18kイエローゴールド製サブマリーナは目玉が飛び出るほどのプライスでも買う価値あり。いつかは手に入れたい最終候補になり得る金無垢のサブマリーナについて。


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : HODINKEE

リッチなイエローゴールド製のサブマリーナは〈ロレックス〉が持つクラシックさを思う存分堪能できる逸品

大人にならないと興味が沸かないモノは世の中に確かにある。腕時計を若い頃から愛用するかは人それぞれだけど、ラッパーやヒップホップ好きでなければイエローゴールドのスイス製高級時計に20歳の頃から憧れていたという人は稀だろう。現実的な価格の面は当然として、モノ自体が放つ「子供お断り」のオーラのおかげで、ゴールドの腕時計は若者の人生にはもっとも関係がない贅沢品のひとつだ。しかし、腕時計に熱中して数年経つとステンレススチール以外の貴金属でできた腕時計に不思議なほど興味が出てくる。もちろん多くの人にとってそのきっかけは〈ROLEX(ロレックス)〉だ。
世界でもっとも有名な腕時計の可能性が高い〈ロレックス〉サブマリーナにはダイバーズウォッチという確固としたアイデンティティがあるため、ケースもブレスレットもステンレススチールであることが理に適っている。イエローゴールドやプラチナで作られたサブマリーナを身に着けてダイビングをするユーザーがどれくらいいるのだろう?それとも、自分が知らないだけでそういった超リッチ層は素材など気にせずプラチナの〈ロレックス〉をびしょ濡れにさせているのだろうか?
ただし、サブマリーナを愛用する全員がダイビングを趣味にしているわけではないことは周知のとおり。むしろほとんどのユーザーはマリンスポーツを趣味にしているわけではないだろう。そう考えると、サブマリーナがステンレススチールである必要性が一気になくなってくる。日常生活を共にする最高の相棒として、他人とは差別化を図るための贅沢として、ケースとブレスレットが18kイエローゴールド製のモデルは素晴らしい選択になり得る。
この2014年製の〈ロレックス〉サブマリーナ Ref.116618LNは上質な18kイエローゴールドがたっぷりと使われたラグジュアリー極まりない一本。ステンレススチールとは明らかに色味が異なり、よりジュエリー的な身に着け方ができることが魅力だ。リッチなオーラを放つイエローゴールドとセラミックベゼルインサートのコントラストは、ステンレススチールでは決して味わえない贅沢さにあふれている。
モデルチェンジの度にわずかに大きさや仕様を変化させるとはいえ、サブマリーナは基本的なルックスを数十年間大きく変化させない保守的な腕時計でもある。〈ロレックス〉のクラシックに対するリスペクトを強く感じられるのがサブマリーナと言っても良いだろう。「形状は機能をフォローする」の格言通り、ダイバーズウォッチとしての絶対的な目的を決してぶらすことなくゆるやかに進化を遂げてきたサブマリーナ。素材が豪華なイエローゴールドになっても、これはあくまでもツールウォッチなのだ。ただし、ステンレススチール製と比べてあらゆるシーンで見栄えがすることは約束されている。


上質を極めたイエローゴールド製のサブマリーナ。ただ置いておくだけで圧倒的な存在感を放つ。

ケース、ブレスレット、ベゼル、リューズやリューズガードなどあらゆる金属パーツが18kイエローゴールド。サブマリーナの完成されたデザインはイエローゴールドもよく似合う。

高価なイエローゴールド製を当たり前のようにデイリーユースするのがもっとも賢い付き合い方

タキシードを着用してパーティーに出席するような機会はまったくないので(皆さんもそうですよね?)イエローゴールドのサブマリーナを所有しても宝の持ち腐れだと言われるかもしれない。しかし、LIVE IN RUGGEDは胸を張ってデイリーユースをおすすめする。通勤時も、ウインドウショッピングを楽しむ時も、自宅のソファで寝そべりながら雑誌を読む時も。もちろん各種スポーツを楽しむ時もイエローゴールド製のサブマリーナは最高のパートナーになってくれるはずだ。
合わせるファッションも普段通りにしよう。腕時計に合わせてジャケットとシャツばかり着る必要なんてまったくない。いつも愛用しているTシャツとジーンズ、足元は〈Nike(ナイキ)〉のスニーカーでもいいし、〈RED WING(レッドウィング)〉の使い古したワークブーツでもいい。とにかく自然体でゴールド製の〈ロレックス〉を楽しむのが一番だ。臆することなくデイリーユースをすれば、とてつもなく価値のある高級時計であってもさらりと身に着けるオシャレな人と周りが認識してくれるようになるはず。勝ち誇ったようにいかにもなファッションにすると痛い人になってしまう可能性があるので、どうしてもそういうファッションをしたい時以外はやめておこう。


ソリッドな18kイエローゴールドは物理的な重量感もあり、着用するとズシリとした重さを感じる。

ヴィンテージ・ロレックスのイエローゴールドモデルも憧れるが、2014年製のように高年式モデルであればより気軽に日常使いができるはず。

毎日愛用できて数年後に購入時より高騰している可能性あり

たかが腕時計に数百万円も支払うなんてバカバカしいと思うだろうか?確かに恐ろしく高額で、一般的なサラリーマンであればどう考えても手に入れることなんてできそうにないと思ってしまう。ひとつ覚えておくべきことは、〈ロレックス〉のスポーツウォッチが値下がりすることはほぼないという事実だ。ましてやゴールド製のサブマリーナは今後ますます価値が高まっていくと言われている。そう考えると株に投資するよりもはるかに安全な投資と言えなくもないし、何よりも毎日愛用できる。
ゴールド製のサブマリーナは腕時計を巡る旅のゴールになり得るか?その答えはもちろんYes。いつかは手に入れたい対象としてベストなターゲットではないだろうか。
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