ワークとストリートのテイストを兼ね備えたCANTON OVERALLS×UNIVERSAL PRODUCTS.のセットアップ
今「デニデニ」しないでいつするの?
日本最古のジャパンデニムブランド〈CANTON OVERALLS〉が〈UNIVERSAL PRODUCTS.〉とタッグ
デニム狂であれば一度はやったことがあるデニムウェアのセットアップ。インスタグラムで「#デニデニ」というハッシュタグで検索すると上下デニムで決めたデニムラバーたちの雄姿をたくさん拝むことができる(この記事も一行目にして「デニム」というワードが出すぎ)。ひと昔前まではトップスもボトムスもデニムというスタイルは決してかっこいいものではなかった…というのが常識だったはずなのに、ジャパンデニムブランドが多く誕生し、世界的にラギッドなファッションが流行した頃から日本はもちろんヨーロッパやアメリカでも「デニデニ」コーデが爆発的に増えた。
そういう筆者も愛用のDENIME(ドゥニーム)のタイトフィット2ndタイプをトップスに、ボトムスは何本も所有しているお気に入りのジーンズという典型的な「デニデニ」スタイルをよく楽しんでいた。飽きるほど上下でデニムを楽しんだ経験を持っているからこそ断言できるのは、デニムのセットアップには中毒性があるということ。質の良いジャパンデニムを使ったデニムウェアはそう簡単には色落ちしないため、何ヵ月も掛けてとにかく着まくる必要がある。そうするといつの間にかジャケットの腕周りには蛇腹ができ、ジーンズにはヒゲやアタリ、ハチノスがくっきりと現れる。上下でリジッドのタイプを同時に着始めるとエイジングをセットで楽しめるのでおすすめだ。LIVE IN RUGGED読者のデニム好きの方であればこの楽しさをきっと日々経験されているのではないだろうか。
1963年に大石貿易がスタートしたジャパンデニム最古のブランド、〈CANTON(キャントン)〉は2008年に〈CANTON OVERALLS(キャントン・オーバーオールズ)〉の名で再始動したことはこちらの記事でも触れているが、今シーズン〈UNIVERSAL PRODUCTS.(ユニバーサルプロダクツ)〉とタッグを組み、デニムジャケットとペインターパンツをリリース。オリジナルのXXデニムを使いセットアップで心ゆくまでデニムの質感とエイジングを楽しめる逸品が誕生した。さっそく以下のフォトギャラリーでディテールをチェックしてみよう。
直球のワークテイストとストリートテイストを両方楽しめるルーズなシルエット
「デニデニ」スタイルはまさに今がベストシーズン!
ジャケット、パンツともにややオーバーサイズに設計されたルーズなシルエットは古き良きワークスタイルをベースにしながら、ストリートファッションとの親和性の高さも感じられる。かつてジーンズやジャケットがあくまでも労働者のための仕事着だった歴史を感じさせるタフなオーラがたまらない。ちなみにパターンは〈ユニバーサルプロダクツ〉が担当しており、ジャケットは左右非対称のフロントポケットが特徴的なボックスシルエット。そしてパンツは直球のワークテイストが強いポケットを活かしたワイドストレートタイプになっている。
濃紺の状態もかっこいいけれど、硬さとハリのあるXXデニムは着れば着るほどメリハリのある経年変化へと成長してくれるのは言うまでもない。丁寧に走るステッチワークや〈キャントン・オーバーオールズ〉オリジナルのボタンやリベットの硬質な質感、今回だけの仕様となる両ブランドの名前が入るシグネチャーパッチもデニム狂にとってたまらないディテールだ。
濃紺の状態もかっこいいけれど、硬さとハリのあるXXデニムは着れば着るほどメリハリのある経年変化へと成長してくれるのは言うまでもない。丁寧に走るステッチワークや〈キャントン・オーバーオールズ〉オリジナルのボタンやリベットの硬質な質感、今回だけの仕様となる両ブランドの名前が入るシグネチャーパッチもデニム狂にとってたまらないディテールだ。
飽きるほど「デニデニ」を楽しんできた方にとっても、ワークテイストと今っぽい都会的な雰囲気を兼ね備えたこのセットアップはいつもとはひと味違う楽しみ方ができるはず。〈キャントン・オーバーオールズ〉という知る人ぞ知る老舗ブランドの製品であることもマニアックさがあって所有欲も満たされそうだ。この季節にうってつけのラギッドな「デニデニ」スタイルを真新しいウェアで楽しんでみてはいかがだろうか。
ITEM CREDIT
- CANTON OVERALLS×UNIVERSAL PRODUCTS.:Denim jacket / Painter pants