Loro Piana featuring Hiroshi Fujiwara – ストリートのゴッドファーザー、藤原ヒロシがロロ・ピアーナと個人名でコラボレーション
上質さを何よりも大切にしながら、遊び心もふんだんに盛り込まれた珠玉のコレクションが完成。
藤原ヒロシ氏が初めて個人名を冠したコレクションであり、〈ロロ・ピアーナ〉にとってはコラボレーション自体が初の試み
1924年の創業以来、イタリアにおける高級生地製造のパイオニアとして世界に名を馳せる〈Loro Piana(ロロ・ピアーナ)〉と藤原ヒロシ氏が初めてコラボレーションし、カプセルコレクション「Loro Piana featuring Hiroshi Fujiwara」を発表した。
〈ロロ・ピアーナ〉は第二次世界大戦後にオートクチュール業界におけるウールとカシミヤのサプライヤーとして有名になり、現在ではベビーカシミヤやビキューナ、高級ウールといった希少な素材を活かし、落ち着きがありながらエレガンスなファッションブランドとしての地位を確立。素材自体のラグジュアリーさもさることながら、生地の特性を活かしたカットや縫製といった洋服作りの技術においても第一級であることで知られており、本国イタリアはもちろん、北米やアジアでも上質を知る大人の男女から支持されているブランドだ。
そんなラグジュアリーブランドと藤原ヒロシ氏が初となるコラボレーションを実現。LIVE IN RUGGED読者の皆様には今さら説明の必要もないが、藤原ヒロシ氏はストリートからモード、カジュアルなどあらゆるテイストのファッションに通じた言わばファッションマイスター。ファッションの世界においてもっとも名の知れた日本人のひとりであることは疑いようもなく、実際に〈LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)〉のようなビッグメゾンから〈MONCLER(モンクレール)〉などのラグジュアリーブランド、〈BVLGARI(ブルガリ)〉をはじめとしたジュエリーブランド、Nike(ナイキ)やsacai(サカイ)などのストリート/ハイファッション系に至るまで、これまで数えきれないほど多くのブランドとタッグを組んできている。最近では自動車メーカー〈Maserati(マセラティ)〉のスポーツセダン、Ghibli Hybrid(ギブリ・ハイブリッド)をベースとした特別仕様車をデザインしたことは記憶に新しい。そして、それらのほとんどがfragment design(フラグメントデザイン)としての活動なのだけれど、〈ロロ・ピアーナ〉とは藤原ヒロシ個人でのコラボレーション。なんと、長いキャリアにおいて個人名を単体で冠した初のコレクションになるのだという。さらに、〈ロロ・ピアーナ〉にとっても別注を除けばコラボレーションをすること自体が初めての試みになったようだ。
上質を知り尽くした両者が一緒にモノ作りをするとどんなアイテムができあがるのだろうか?今回のカプセルコレクションではリバーシブル仕様のボンバージャケットやオーバーコート、〈ロロ・ピアーナ〉としては異例中の異例である穴の開いたダメージニット、そしてレディースのワンピースも登場。公表されたLOOK画像を見てみると、藤原ヒロシ氏のシグネチャーカラーであるネイビーブルーとブラック、チャコール、ホワイトの4色を主軸に置いたカラーパレットで彩られていることが分かる。もちろんタスマニアン®・スーパー150’S ウールやベビーカシミヤといった極上素材がたっぷり使われており、うっとりするような着心地と触り心地は〈ロロ・ピアーナ〉らしさそのもの。さっそくLOOK画像をチェックしてみよう。
伊勢丹新宿店本館1階にてポップアップストアも開催中
長い歴史を持つメゾンとのコラボレーションゆえ、商品開発の時点ではどこまで自由なクリエイションが許されるかを探りながら進めていたという。しかし、先述のようにダメージ加工を施したニットやつま先を丸くしたシューズ、和柄を彷彿させるセーターのグラフィックなど、藤原ヒロシ氏のアイデアが想像よりもずっと柔軟に受け入れられたのだとか。また、コロナ禍ということもあり、1stサンプルは〈ロロ・ピアーナ〉ではなく藤原ヒロシ氏のチームが制作。それを〈ロロ・ピアーナ〉の日本オフィスで検証した後に本国に送り、正規版のサンプルを制作するという流れを採用している。結果的に制作の初期段階でディテールを実物として確認できたことが藤原ヒロシ氏はもちろん、イタリア本国の制作部隊にとってもやりやすく、プロジェクトがスムーズに運ぶ大きなメリットになったようだ。
なお、この貴重なコラボレーションの実現を祝い、伊勢丹新宿店本館1階 ザ・ステージにて10月19日(火)までポップアップストアを開催中。藤原ヒロシ氏と〈ロロ・ピアーナ〉の世界観を空間として体験できる期間限定のストアもぜひお見逃しなく。
藤原ヒロシ氏のパーソナルな嗜好が浮き出る大人向けのファッション
藤原ヒロシ氏自身が「普段みんなが自分に求めるストリートとは少し違う」と語る〈ロロ・ピアーナ〉とのコラボレーション。個人名を冠していることからも分かるように、本コラボレーションは藤原ヒロシ氏の個人的な嗜好…モードファッションがベースにあること…をいつもより少し多く盛り込んだデザインと言えるかもしれない。「年齢を重ねて洋服に無頓着になっていた人にもファッションの楽しさを思い出してほしい」と語る藤原ヒロシ氏。確かに大人がデイリーで着るのに最高のウェアが完成している。今回限りのプロジェクトになる可能性もあるので、まずは気になるアイテムをひとつゲットしてみてはいかがだろうか。
LIVE IN RUGGEDがお届けする藤原ヒロシ氏の記事はこちら、〈フラグメントデザイン〉の記事はこちらから。
今見ても最高にクールな、藤原ヒロシ氏がデザインした〈TAG HEUER(タグ・ホイヤー)〉カレラはチェック済み?
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ITEM CREDIT
- Loro Piana featuring Hiroshi Fujiwara:Special collaboration