Tiffany Blue Nautilus Final Edition

【限定170本】ノーチラス最終モデルはまさかのTiffany & Co. コラボ

〈Patek Philippe〉ノーチラスの最終章を飾るのはスペシャルすぎるティファニーブルーを身にまとった一本。時計史上に残る屈指の名作モデルのファイナルエディションの魅力に迫る。


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : HODINKEE

〈パテック・フィリップ〉と〈ティファニー〉、170年にも及ぶ親密な関係を祝うモデル

Patek Philippe(パテック・フィリップ)〉を代表するモデル、NAUTILUS(ノーチラス)の生産が終了することはこちらの記事でお伝えしているが、終わりの時が近づく中、最後を飾るにふさわしいファイナルエディションが発表された。なんと〈Tiffany & Co.(ティファニー)〉とのコラボレーションで、文字盤のカラーがティファニーブルーに変更されたモデルだ。一目見て特別モデルであることが分かるルックスもさることながら、〈ティファニー〉とのタッグという嬉しいサプライズが待っているとは、誰が想像できただろうか。もっとも、手に入れられるのはごく一部の顧客だけになる模様。せめて美しい写真を眺めながらノーチラスの最後の雄姿を見届けよう。
本モデルの詳細をお伝えする前に、まずは〈パテック・フィリップ〉と〈ティファニー〉の関係性について触れておこう。実は両者の関係は今年で170年にも及んでいる。始まりは〈パテック・フィリップ〉が米国市場におけるリテールパートナーとして〈ティファニー〉と契約を結んだ1851年。それ以降両者の関係はずっと続いているわけなのだが、ラグジュアリーな時計業界において名実ともにトップに君臨する〈パテック・フィリップ〉と、ジュエリー業界屈指の人気と影響力を持つ〈ティファニー〉は、例えるならば恋人関係のような親密さと言っていいだろう。まったく妥協することなくモノ作りを極める姿勢と、ハンドメイドへの徹底したこだわりは業種が違えど共通しており、親から子へ受け継がれるような永続性を備えている点も両者に共通する付加価値と言える。異なる企業がこれほど長い間良好な関係性を維持し続けるには、企業活動におけるメリットはもちろんのこと、価値観においても共感しあえることが必須。お互いをリスペクトし合う両者は、まさにファッション業界において語られるべき美しい関係を保っているのだ。
ちなみに〈パテック・フィリップ〉は1876年に〈ティファニー〉をアメリカの総代理店に任命する契約を締結し、2008年にはニューヨークの5番街にある〈ティファニー〉の旗艦店内に〈パテック・フィリップ〉の米国初のブティック「Patek Philippe Boutique at Tiffany & Co.」をオープンさせている。このブティックでは生産数が少ない同ブランドの全コレクションを見ることができると言われており、その事実からも両者の親密な関係性を伺える。
鮮やかなティファニーブルーのダイヤルを持つノーチラスは、ニューヨーク、ビバリーヒルズ、そしてサンフランシスコの〈ティファニー〉ブティックでのみ販売される。コロナ禍で海外への渡航が難しい今の状況では、私たちがこの時計を手に入れることはほぼ不可能なのだけれど、時計史に残る屈指の名モデルのファイナルエディションは購入できないとしても注目に値する。以下のフォトギャラリーと共に詳細な仕様を確認してみよう。

男らしさと女性的な柔らかさが融合した心地よい違和感

見れば分かるように、一番のハイライトは色鮮やかなティファニーブルーの文字盤だ。通常これほど明るいパステルカラーの文字盤だと女性的なニュアンスがかなり強くなるのだが、このノーチラスに限って言えば男性でも胸を張って着用できるのではないだろうか。ファッション好きならずとも視覚的に認識できるアイコニックなティファニーブルーが特別な時計であることをしっかりと主張している。身に着けた時の気分を想像してみよう。時計好きからは「まさか〈ティファニー〉のコラボレーション?」と質問攻めに合うだろうし、間違いなく称賛されるはず。時計は自分のために身に着けるものであり、他者に見せびらかすものではないというポリシーがあったとしても、ティファニーブルーのノーチラスが羨望の眼差しを集めることはごく当たり前の現象だ。角ばったケース形状にティファニーブルーの上品なカラーが加わると、男性的な側面と女性的な柔らかさがミックスされて不思議な違和感を感じる。もちろん良い意味で。
〈パテック・フィリップ〉と〈ティファニー〉の関係が始まってから170周年を記念するモデルでもあることは先に述べた通り。それに合わせて生産数も170本限定であることが決定している。シースルーバックの裏蓋には「170th Anniversary Tiffany & Co – Patek Philippe 1851 – 2021」と刻まれており、手に入れたオーナーだけが目にすることができる。
その他の仕様についてはいつものノーチラスと同様だ。直径40㎜の大きめのケースは堅牢で最上級の品質を持つステンレススチールで作られており、日常的に気負わず身に着けられるだろう。ムーブメントはCal.26-330 SC。約35時間のパワーリザーブで、毎時2万8800振動にて正確な時刻を刻み続ける。ノーチラスのケースは厚さがわずか8.3mmしかなく、ムーブメントはたったの3.3mmしかないことも付け加えておこう。素人から見るとこれほど精密な機械をこんなミニマムなサイズでどうやって作るのか想像もできない。

「最後のノーチラス」であることがふさわしい無敵の〈ティファニー〉コラボ

ノーチラスの生産終了が決まったことは時計好きにとって衝撃的なニュースであり、できれば撤回してほしいとすら思う(例えこの時計を一生手に入れることができないとしても)。しかし、最後の最後で登場したレアで美しいこのノーチラスは、数多い〈パテック・フィリップ〉の歴史上の全モデルの中でも記憶され続ける存在になるのではないだろうか。製品への徹底したこだわり、品質面の追求、そしてラグジュアリーウォッチ市場を牽引してきた実績がすべて詰まっている。そこに〈ティファニー〉が加われば無敵だ。
ノーチラス Ref.5711 ファイナルエディションはニューヨーク、ビバリーヒルズ、サンフランシスコの〈ティファニー〉ブティックにて販売予定。価格は約598万円となる。もし二次市場に登場することがあれば、恐らく最低でも2,000万円超えは間違いないと思われる。
LIVE IN RUGGEDがお届けする〈パテック・フィリップ〉の記事はこちらから。
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