OMEGA SPEEDMASTER Cal.321 Canopus gold

オメガが初代スピードマスター65周年を祝う記念モデル Calibre 321 Canopus Gold™を発表

〈OMEGA〉独自開発のホワイトゴールド合金を身にまとったラグジュアリー極まるスピードマスター・プロフェッショナルが誕生。


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : OMEGA

高貴なホワイトゴールドを身にまとった特別モデル

世界でもっとも有名なクロノグラフの代表格であるSPEEDMASTER PROFESSIONAL(スピードマスター・プロフェッショナル)に、歴史に名を残すモデルがまたひとつ加わる。〈OMEGA(オメガ)〉は、2022年の新作モデルとしてSpeedmaster Calibre 321 Canopus Gold™(スピードマスター キャリバー321 カノープスゴールド™)を発表。初代スピードマスターの誕生65周年を祝い、独自に開発したホワイトゴールド合金を贅沢に使った特別な「スピマスプロ」は、オメガ好きおよび時計ファンにとって見逃せない逸品。美しい写真とともにディテールをチェックしてみよう。
熱心な時計ファンならご存じの通り、オリジナルの初代スピードマスターを手に入れることは不可能に近い。まずマーケットに出てくることはなく、出るとしたら著名なオークションで、最低数千万円で売買される。1stモデルの生産量の少なさが異常な市場価値を決定づけているのだが、当然同じルックスのスピードマスターを欲しがるファンは世界中にたくさんいるので、〈オメガ〉はこれまで何度か復刻モデルを生産してきた。本モデルもその流れにあるのだけれど、65周年記念モデルというポジションを与えられ、これまでにない特別仕様が盛り込まれている。
最大のトピックは使われる素材だ。〈オメガ〉が独自に開発した高い輝度と白さ、耐久性を持つホワイトゴールド合金であるCanopus Gold™(カノープスゴールド™)をケース、ベゼル、ブレスレット、リューズに採用。ステンレススチール製のモデルとは一線を画す高貴な輝きを手に入れている。
さらにダイヤルはブラックオニキス製で、深みのある黒みを実現。初代モデルの特徴であるヴィンテージタイプの〈OMEGA〉ロゴと楕円形の「O」を配置したほか、カノープスゴールド™のPVD加工を施した18Kホワイトゴールド製の針とインデックスを装備。クロノグラフであることを特徴づけるスモールセコンド/30分積算計/12時間積算計のサブダイヤルは初代モデルならではのクラシックなデザインが踏襲された。

伝説的なCal.321を搭載

ベゼルのタキメータースケールは初代らしくブラックで、高度なエナメル技法で仕上げられる。マニアックな点では、初代スピードマスターを愛するファンの間では有名なドット・オーバー90(DON)とドット・ダイアゴナル・トゥ70がしっかり入っていることも見逃せない。スピードマスターが世界で初めてベゼルにタキメータースケールを搭載した時計であることを考えると、65年経った今もなおディテールの作りこみに職人技が駆使されていることに感動を覚えてしまうのは私だけではないだろう。
それでは時計にとって常に重要な心臓部は?言うまでもなく手巻きムーブメントで、伝説的なCal.321(キャリバー321)を搭載している。見た目うんぬんよりもここに最大の美点を感じるファンも多そうだ。スピードマスター・プロフェッショナルにとっては、どれだけテクノロジーが発達しようとも手巻きムーブメントであることが必須条件。Cal.321はオリジナルの初代スピードマスターに搭載されたほか、NASAのアポロ計画や月面着陸ミッションで公式時計として採用されたモデルにも同じく搭載されていた由緒正しい傑作ムーブメント。〈オメガ〉は2019年からこの伝説的なムーブメントの生産を復活させており、それが本モデルにも採用された。毎時18,000振動で17石、パワーリザーブは約55時間と、現代の最新ムーブメントと比べると決してアドバンテージがあるわけではない。でも、誰がそんなことを気にするだろう?このスピードマスターは裏蓋がスケルトン仕様になっているので、素晴らしいムーブメントが動く様をオーナーだけがいつでも見ることができる。

ヴィンテージ仕様と現代的な工夫を絶妙にミックス
値段は想像をはるかに上回るぶっ飛びプライスだった

ぷっくりと膨らむ風防はまるで数十年前のパーツをそのまま流用しているように見えるが、内側に無反射コーティングが施されたサファイアクリスタルガラス製で、ヴィンテージのプラスチック風防に比べて遥かに耐久性が高い。また、先に述べたように裏蓋がシースルー仕様になっており、こちらには内側から〈オメガ〉のロゴとアイコニックなシーホースが美しく刻印される。シーホースの目には特別にブルーサファイアがセットされるというから、〈オメガ〉の本モデルへの気合いの入れ方は凄まじい。
クラシカルなブレスレットはサイズ調整を簡単にできるコンフォートリリースシステムが搭載され、見た目に反して現代的な仕様にアップデート。メタルブレスレットのサイズ調整をクイックに行えるコンフォートリリースシステムを採用しながら、見た目は65年前のブレスレットとほぼ同様であることも嬉しいポイントだ。最後に、専用の木製ボックスにパッケージングされることも付け加えておこう。上質なウッドと柔らかで上質なレザーに包まれ、細部のディテールをチェックできるルーペも付属するという。
初代モデルにしかないアイコニックなデザインや各ディテールは、スピードマスターという時計がいかにユニークで美しい時計かを改めて私たちに教えてくれる。プロのレーシングドライバーのための時計として1957年に誕生した初代スピードマスターは、その後宇宙開発の現場で唯一の公式時計として採用されるという望外の活躍を見せた。その伝説と長い歴史の幕開けである1stモデルを祝福し、65年の年月を経て作られる特別モデルには、〈オメガ〉の叡智が詰まっていると言っていいだろう。
〈オメガ〉スピードマスター キャリバー321 カノープスゴールド™は957万円で近日発売予定。目玉が飛び出るようなプライスだが、恐らく発売されれば完売は間違いないはず。詳しくは〈オメガ〉公式サイトをチェックしてみよう。
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筆者が愛用するスピードマスター・プロフェッショナルもお時間がある時に覗いてみて。
〈BARK OUTSIDERS(バークアウトサイダーズ)〉の上質な日本製のウォッチストラップもエイジング好きにはたまらないはず。

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