Best backpack pt.4 F/CE

【第4回】最高のバックパックを探せ!- F/CE

星の数ほどあるバックパックの中から買うに値する逸品を見つけ出す短期連載「最高のバックパックを探せ!」。第4回はバッグブランドからファッションブランドへと成長した〈F/CE〉の手堅い逸品をフィーチャー。


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : ROOT

好奇心とバイタリティで大企業をもうならせる

ファッションの系統に関係なく、今や男女問わず多くの人が日々愛用するバックパック。普遍的なアイテムだからこそ選び方に個性が表れるし、日常的に使う機能的なバッグだからこそできる限り良いモノを選びたい。きっと多くの方がそう思っているはず。そんな思いからスタートした短期連載「最高のバックパックを探せ!」では、2020年代の今だからこそ選びたい最高のバックパックをLIVE IN RUGGEDの筆者が独断と偏見でピックアップ。第4回は〈F/CE〉が作る普遍的なデザインと高品質な作りが魅力のバックパックをクローズアップする。
【最高のバックパックを探せ!バックナンバー】
第1回:PORTER SENSES
第2回:THE NORTH FACE × Supreme
第3回:PRADA
まずは〈F/CE〉がどういうブランドなのかに触れてみよう。コンテンポラリーファッションをベースに、機能的かつ高品質なウェアとバッグを製作する〈F/CE〉はデザイナーの山根敏史氏が2010年にスタート(立ち上げから2016年までは〈フィクチュール〉というブランド名だった)。山根氏は1997~2003年まで〈メンズビギ〉でデザイナーを担当し、2003~2007年まで〈クロックス〉の日本支社創立に参画。セールスマネージャーやマーケティングマネージャーを兼務するという様々な職種を経て誕生した〈F/CE〉は、ドメスティックブランドとして確固たる地位を確立した。今ではバッグブランドではなくファッションブランドとしての認知度が急速に上がっている。その成長の秘訣は、デザイナーの山根氏の挑戦的な姿勢とモノ作りへの独自のスタンスにある。
今よりもはるかにブランドとしての規模が小さかった頃から、アメリカの大手繊維会社INVISTA(インビスタ)社に掛け合い、同社オリジナル素材であるCORDURA(コーデュラ)を使ったオリジナルファブリックを共同開発。インビスタ社のような大企業にとって〈フィクチュール〉のような無名のブランドが問い合わせをしてくること自体が珍しく、奇異に捉えられたという。しかし実際に工場に出向いて色々とアイデアを出すに従い、ユニークさが買われ一緒にやることが決まったのだとか。普通はコーデュラナイロンを作るような大企業に直接問い合わせること自体を遠慮してしまうのに、山根氏は何も遠慮せずにやってしまい、形にしてしまう。この好奇心と「これだ」と思ってから突き進むバイタリティが凄い。
それ以降、コーデュラナイロンは〈F/CE〉のバッグにとって欠かせない素材に。アパレルラインを多く手掛けるようになってからも、素材開発は決して手を緩めない部分になっているようだ。

BEST BAKCPACK Part4 F/CE
BEST BAKCPACK Part4 F/CE

BEST BAKCPACK Part4 F/CE
BEST BAKCPACK Part4 F/CE

旅から直接インスパイアされた実用的な作り

前置きが長くなってしまったけれど、短期連載「最高のバックパックを探せ!」でフィーチャーするのは同ブランドを象徴する定番的存在の逸品であるトラベルバックパック。上品さが漂うサテン素材を採用したモデルで、アウトドアブランド直系のテイストとモダンな感性が光るミニマルなデザインが特徴だ。
〈F/CE〉にとって非常に重要な意味を持つ旅から受けたインスピレーションを商品開発に活かしたこのバックパックは、1泊2日のショートトリップを想定された程よいサイズ感。フロントのマルチポケットには様々な小物が収納でき、内部には15inchのPCが収納可能なポケットも配備。また、テープのロールエンド処理や、肩のカーブに沿うよう工夫されたショルダーアジャスターも付いており、機能と快適さを徹底的に追求している。豊富な旅の経験を持つ山根氏の創意工夫とこだわりが詰め込まれた仕様で、都市生活者にとってもアウトドア愛好家にとっても使いやすい。

BEST BAKCPACK Part4 F/CE
BEST BAKCPACK Part4 F/CE

BEST BAKCPACK Part4 F/CE
BEST BAKCPACK Part4 F/CE

実直な機能性とルックスの良さが50対50でバランス

ちなみにこのコーデュラナイロンサテンはインビスタ社と共同開発した世界初の素材。傷がつきやすいサテンにコーデュラナイロンならではの耐久性を持たせ、滑らかで上質ながらデイリーに使える強さも併せ持つ理想的な素材として完成した。触れてみたいと思わせるしっとりとした質感なのに強靭さが担保されているのは、〈F/CE〉とインビスタ社の長年の関係性だからこそ実現した快挙と言っていいだろう。ナイロン素材のバックパックはともすれば安っぽくなりがち。しかし、このトラベルバックパックなら新品時はもちろん、長く使い込んでも上質さを保ってくれるはずだ。
バックパックには、モノを持ち運ぶためのツールとしての側面と、ファッションアイテムとしての見た目の良さが半分ずつくらいの割合で求める人が多いだろう。どちらかの割合が多すぎても少なすぎてもいけない。〈F/CE〉のトラベルバックパックはまさに私たちがバックパックに求める利便性と機能性、見た目の良さが備わった「ちょうど良い」逸品。先に述べたようにオリジナル開発のコーデュラナイロンを使った日本製なのに、26,400円というお手頃価格なのも嬉しい。
短期連載「最高のバックパックを探せ!」のバックナンバーはこちらから。
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