【商品化の可能性あり】アーティスト Jyo John Mulloor が作る狂気のヘルメット
ただし、実物が完成した場合はどこの国であっても法的に装着が難しい可能性もあり。
一度見たら二度と忘れられない強烈なデザイン
この狂気に満ちたヘルメットを被ったバイカーが通りを走り抜ける様子を想像してみてほしい。遠目からはノーヘルで走っているように見えるはず。赤信号で歩道に立っている時に走り抜ける姿を目撃したら、彼または彼女の頭の上にもうひとつ頭が乗っているように見えるかもしれない。今のは目の錯覚か?仕事のし過ぎで自分の頭がどうかしたんだろうか…。
一番大きな反応を見せるのはパトロール中の警察官だろう。まず間違いなく赤色灯を回しながら追いかけてくるはずだ。そして、それが本物のヘルメットだということを分かってもらえたとしても、紛らわしいモノを被るなと小言を言われる姿も簡単に想像できる。
一番大きな反応を見せるのはパトロール中の警察官だろう。まず間違いなく赤色灯を回しながら追いかけてくるはずだ。そして、それが本物のヘルメットだということを分かってもらえたとしても、紛らわしいモノを被るなと小言を言われる姿も簡単に想像できる。
ドバイを拠点に活動するコンテンポラリーデジタルアーティストのJyo John Mulloor(ジョー・ジョン・ミュラー)が(デジタル領域で)デザイン・制作したSkullmet 2.0(スカルメット 2.0)に一部のヘルメットメーカーが商品化に向けて興味を持っているという。ヘルメットの常識を覆す斬新すぎる発想とデザイン、そしてデジタルとは言え不気味なほどリアルな「人の頭の形のヘルメット」は、一目見ただけで決して忘れられないくらいの強烈なインパクトを持っている。
生粋のバイカーであり、多くのバイク乗りと同様にヘルメット自体も大好きなジョー・ジョン・ミュラー氏は、7年前に人間の頭皮を使った3つのデザインを作成した(もちろん「人間の頭皮を使った」と言ってもサイコホラー的なヒストリーはないのでご安心を!)。必要以上に固くて分厚くて重すぎる従来のモノではなく、装着感が良く快適で、しかも完全にぶっ飛んだ見た目のモノを!
ジョー氏は当初このヘルメットを完全に個人的な楽しみのために遊び心でデザインしたという。でも、こんなイカれたデザインを世間が放っておくわけがない。世界中のデザイナーが集う「Behance」上で同業者や企業などから高い評価を集め、現在いくつかのヘルメットメーカーが商品化に興味を示しているそうだ。
ジョー氏は当初このヘルメットを完全に個人的な楽しみのために遊び心でデザインしたという。でも、こんなイカれたデザインを世間が放っておくわけがない。世界中のデザイナーが集う「Behance」上で同業者や企業などから高い評価を集め、現在いくつかのヘルメットメーカーが商品化に興味を示しているそうだ。
想像してごらん、自分だったらどの「頭」にするかを
ヘルメットである以上、安全性や強度、その他保安上の問題はもちろん、そもそも「人の頭の形をしたデザイン」が法規的に問題ないのかなど、商品化する場合はいくつかの高いハードルを越える必要がある。実際問題として、どれほどリアルに人の頭を再現できるのかという悩ましさもあるはずだ。いずれにしても、先に述べたように警察官にとっては紛らわしいことこの上ないので、彼らからするとまさに冗談じゃないと言いたくなるデザインだろう。
もし本当に商品化された場合、自分ならどんな「頭」にしようかと悩む楽しさは他では味わえない。ふだん真面目な生活を送っている人がモヒカン頭にしてもうひとつの自分の側面をアピールするのも良いし、女性バイカーがいかついオールバックのタイプを被るのも微笑ましい。もしかしたらいつか本当にストリートでこの狂気に満ちたヘルメットを被るバイカーを見かける日が来るかもしれない。
もし本当に商品化された場合、自分ならどんな「頭」にしようかと悩む楽しさは他では味わえない。ふだん真面目な生活を送っている人がモヒカン頭にしてもうひとつの自分の側面をアピールするのも良いし、女性バイカーがいかついオールバックのタイプを被るのも微笑ましい。もしかしたらいつか本当にストリートでこの狂気に満ちたヘルメットを被るバイカーを見かける日が来るかもしれない。
ITEM CREDIT
- Jyo John Mulloor:Skullmet 2.0