1982 Rolex GMT-Master Ref.16753

年齢を重ねる度に似合うようになる、コンビモデルの Rolex GMT-MASTER

18Kイエローゴールド×ステンレススチールのコンビは他の人と被る確率が低いのもポイント。ゴージャスさと渋さを同時に味わえるコンビモデルのGMTマスターの魅力にクローズアップする。


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : HODINKEE

購入後、20年後の方が似合う時計

これまで着てきた色々な洋服や身に着けてきた時計やジュエリー、靴。それらとの出会いや遠回りを経て、これからの自分を考える時、できればそばにあってほしいのが〈Rolex(ロレックス)〉の時計。それも、ある程度年齢を重ねてからの方が似合うようになる渋いルックスのモデルがいい。
18Kイエローゴールドとステンレススチールの組み合わせがコンビモデルのGMT-Master(GMTマスター)は、良いモノを愛し続けたいと願う大人の男女にぴったりの時計だ。万人が似合うステンレススチールタイプに比べてゴージャスで色気のあるコンビモデルは、誰もが似合う時計ではない。でも、そこがいい。今から10年後、例えば50代や60代になった時にコンビモデルの〈ロレックス〉を身に着けている自分を想像してみよう…もしかしたら想像以上に老け込んでいる可能性もあるけれど、それもまた味ということで…小傷が増え、ヤレた質感の文字盤にますます愛着が増しているだろうし、きっと若い頃よりも似合っているはず。コンビモデルの〈ロレックス〉GMTマスターは、年齢を重ねれば重ねるほどフィットするようになりそうだ。
1980年代初頭に発売されたGMTマスターの第3世代に属するRef.16753は、前身モデルであるRef.1675と比べて外観上の変化はほとんどない。ただし、時計の心臓部であるムーブメントをハイビート仕様のCal.3075へ変更することでさらなる高精度化を実現し、防水性能も50mから100mへ向上させている。ヴィンテージ・ロレックスは古ければ古いほど良いという意見もあるが、日常使いする場合はある程度以上の精度と防水性能を備えていることに越したことはない。だから、ヴィンテージ感と機械的な精度と信頼性の両方を楽しめる80年代のスポーツモデルは、時計に「現役」であることを求める私たちにはとても良い選択になるのではないかと思う。

1982 Rolex GMT-Master Ref.16753
1982 Rolex GMT-Master Ref.16753

1982 Rolex GMT-Master Ref.16753
1982 Rolex GMT-Master Ref.16753

1982 Rolex GMT-Master Ref.16753
1982 Rolex GMT-Master Ref.16753

限られたモデルでしか使われないフジツボダイヤルもグッとくるポイント

〈ロレックス〉GMTマスターにはベゼルや文字盤のカラー違いでいくつものバリエーションが存在するため、どの色を選ぶかも楽しい。ヴィンテージモデルの場合、より枯れた雰囲気を楽しめるブラウン×ゴールドのベゼルとブラウンダイヤルを備えたタイプが非常に人気があるが、本稿ではブラック×ゴールドのベゼルとブラックダイヤルタイプをセレクトした。理由は、黒が占める割合が多い方が服装やシーンを選ばずに身に着けられることと、飽きない可能性が高いから。無難な選択と言い換えることもできるかもしれない。でも、200万円以上もの大金を時計に費やすとしたら、万が一飽きてしまうなんて耐えられないでしょう?
カレンダーのクイックチェンジ機能も装備しているRef.16753は、デイリーに使いこなすうえでまったくストレスを感じないヴィンテージ・ロレックスのひとつ。文字盤上のインデックスがアップライト仕様のフジツボダイヤル(海外圏ではニップルダイヤルと呼ばれている)であることもこの時計の大きな魅力だ。立体感のあるインデックスは一部のGMTマスターやSubmariner(サブマリーナ)に使われていた特殊な仕様で、本モデルのようなコンビネーションモデルと金無垢モデルのみに存在する。時計自体の高級感をより一層高めてくれるフジツボダイヤルの特徴的なルックスを楽しめるのも、コンビモデルをプッシュする理由のひとつだったりする。18Kイエローゴールドが加わることで高級感と大人っぽさ、そして独特の渋さを手に入れているコンビモデルの〈ロレックス〉GMTマスター。もし手に入れたら、今もこれからも深く愛せる末永い相棒になってくれそうだ。
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