ホワイトハウスコックスが事業終了 – 147年の歴史に幕を閉じる
1875年創業の老舗英国レザーブランドが事業を終了。
レザー好きにとっては衝撃のニュース
1875年に創業したイギリスの老舗レザーブランド〈Whitehouse Cox(ホワイトハウスコックス)〉がブランド事業の終了を発表した。2022年12月末日をもって生産を終了する。
レザー好きであればご存じの通り、〈ホワイトハウスコックス〉は英国伝統のブライドルレザーを使った高品質な財布やバッグ、ベルト、馬具などを制作してきた147年もの歴史を持つ老舗中の老舗ブランド。ここ日本ではセレクトショップの雄「UNITED ARROWS(ユナイテッドアローズ)」の定番ブランドとしても長年展開され、世代や性別を超えて愛されてきた。熟練した職人が手作業を駆使しながら制作するレザーアイテムはクオリティーの高さもさることながら、シンプルで洗練されたデザイン性の高さも特徴。まさに時代を超えて愛される定番ブランドとして君臨している。
今回発表されたブランド事業の終了アナウンスはファンならずとも衝撃的なニュースだろう。ビジネス的に厳しさを抱えていたのか?と思ってしまったが、日本総代理店であるグリフィンインターナショナルが発表した内容によると、後継者問題が解決しなかったからだという。〈ホワイトハウスコックス〉のマネージングディレクターを務めるStephen Cox(ステファン・コックス)氏はグリフィンインターナショナルに宛てた書簡で「〈ホワイトハウスコックス〉は147年の歴史に幕を閉じ、惜しまれつつも年末に事業を終了することになりました。私がこの事業から引退する必要があり、後継者がいないため閉鎖を決定したものです」とコメント。ブランドを問わず歴史あるファクトリーが多く抱える問題が理由であること公表された。
駆け込み需要で完売する前に、気になるアイテムをチェックしよう
1979年にスコットランドの中西部エア・シャーで創業した〈GLENROYAL(グレンロイヤル)〉も英国伝統の革製品を世に送り出している名ブランドとして多くのファンを抱えているが、1800年代創業の〈ホワイトハウスコックス〉が事業を終了することは、英国ファッション業界にとっても非常に大きな損失だ。移ろいやすいファッション業界において歴史ある伝統的なブランドが変わらずにモノ作りを続けることは、多くの人々にとって心の支えにすらなるもの。お金を貯めて手に入れた革製品を何年も愛用し、少しずつ変わる表情に心が癒される経験は多くの方が体験したことがあるだろう。
完全に事業が終了するまではまだ2ヵ月ほど猶予があるものの、今回の発表で駆け込み需要が発生することも予想される。気になっていたアイテムがソールドアウトになる可能性も高いので、〈ホワイトハウスコックス〉ファンはもちろん、上質な革製品を愛する方はぜひ早めに購入を決断していただきたい。
完全に事業が終了するまではまだ2ヵ月ほど猶予があるものの、今回の発表で駆け込み需要が発生することも予想される。気になっていたアイテムがソールドアウトになる可能性も高いので、〈ホワイトハウスコックス〉ファンはもちろん、上質な革製品を愛する方はぜひ早めに購入を決断していただきたい。
〈ホワイトハウスコックス〉の各アイテムは「グリフィンインターナショナル」にて販売中。
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ITEM CREDIT
- Whitehouse Cox:Collection