リーバイス® 501® 誕生150周年を祝う限定復刻モデルが続々登場
〈LEVI’S® VINTAGE CLOTHING〉から歴史的なアーカイブモデルがオリジナルに限りなく忠実な仕様で発売。
150周年という節目を迎え、伝説的なジーンズが多数復刻される
2023年は例年に増して〈Levi’s®(リーバイス®)〉が注目を浴びる年になりそうだ。20世紀を代表する発明品であり、ファッションアイコンとしても類を見ない不朽の名作である501®が誕生150周年を迎え、記念すべきアニバーサリーイヤーを祝福する特別モデルが多数登場するからだ。
21世紀の現代では5ポケットのブルージーンズは常に身の回りにあり、いつでもどこでも手に入る定番品となっているが、そのすべての起源が〈リーバイス®〉501®にあることはデニム好きならずとも知るところ。ワークパンツを銅製のリベットで補強するという画期的なアイデアは当時炭鉱などの過酷な環境下で働く労働者を確実にサポートし、リアルワークウェアとしての地位を短期間で不動のものにした。1873年5月20日に「衣料品のポケットの補強にリベットを使用する方法」で特許を取得して以降は、時代の変化に伴い経営が悪化することもあったものの、消費者のニーズとファッション的な世の中の変化を機敏に汲み取ることで危機を乗り越えてきている。ベルトループの追加や細やかなシルエットの調整などはその最たるものだ。第二次世界大戦中に物資統制によって簡素化が避けられない状況になっても、ヒップポケットのアイコニックなアーキュエイトステッチをペンキで代用したという伝説的なエピソードにも、〈リーバイス®〉という企業の時代を生き抜く力強さを感じられる。
21世紀の現代では5ポケットのブルージーンズは常に身の回りにあり、いつでもどこでも手に入る定番品となっているが、そのすべての起源が〈リーバイス®〉501®にあることはデニム好きならずとも知るところ。ワークパンツを銅製のリベットで補強するという画期的なアイデアは当時炭鉱などの過酷な環境下で働く労働者を確実にサポートし、リアルワークウェアとしての地位を短期間で不動のものにした。1873年5月20日に「衣料品のポケットの補強にリベットを使用する方法」で特許を取得して以降は、時代の変化に伴い経営が悪化することもあったものの、消費者のニーズとファッション的な世の中の変化を機敏に汲み取ることで危機を乗り越えてきている。ベルトループの追加や細やかなシルエットの調整などはその最たるものだ。第二次世界大戦中に物資統制によって簡素化が避けられない状況になっても、ヒップポケットのアイコニックなアーキュエイトステッチをペンキで代用したという伝説的なエピソードにも、〈リーバイス®〉という企業の時代を生き抜く力強さを感じられる。
〈リーバイス®〉501®はその後映画業界を代表するスター俳優(ジョン・ウェインやマーロン・ブランドなど)たちや、音楽業界のロックスターたち(ボブ・ディランやジャニス・ジョプリンなど)をはじめ、アート界隈の偉人、時代を動かした歴史的な出来事(ベトナム抗議運動や公民権運動など)のそばにい続けた。言うまでもなく一般層にも凄まじい勢いで501®は浸透していく。究極のオリジネイターであり、時代を象徴する証人であり、不動のファッションアイコンでもある〈リーバイス®〉501®は、これからも永久定番品として他の追随を許さない存在感を示し続けるだろう。
150周年というエピックなタイミングで発表された情報によると、本稿執筆時点(2023年1月24日)では〈LEVI’S® VINTAGE CLOTHING(リーバイス® ヴィンテージ クロージング)〉から複数の復刻限定モデルがローンチされるようだ。
まず2月中旬に登場するのが1937 “Japan” 501® Jeans。その後2月下旬に1922 LEVI’S® 501®XX Limited Edition White Oak(1922 リーバイス® 501®XX リミテッドエディション ホワイトオーク)が発売され、3月下旬に1901 LEVI’S® 501®XX Limited Edition White Oak(1901 リーバイス® 501®XX リミテッドエディション ホワイトオーク)、4月下旬に1890 LEVI’S® 501®XX Limited Edition White Oak(1890 リーバイス® 501®XX リミテッドエディション ホワイトオーク)、ちょうどアニバーサリー月を迎える5月中旬には1873 LEVI’S® XX Waist Overalls Limited Edition White Oak(1873 リーバイス® XX ウェイスト オーバーオールズ リミテッドエディション ホワイトオーク)が順番に発売されていく。
まず2月中旬に登場するのが1937 “Japan” 501® Jeans。その後2月下旬に1922 LEVI’S® 501®XX Limited Edition White Oak(1922 リーバイス® 501®XX リミテッドエディション ホワイトオーク)が発売され、3月下旬に1901 LEVI’S® 501®XX Limited Edition White Oak(1901 リーバイス® 501®XX リミテッドエディション ホワイトオーク)、4月下旬に1890 LEVI’S® 501®XX Limited Edition White Oak(1890 リーバイス® 501®XX リミテッドエディション ホワイトオーク)、ちょうどアニバーサリー月を迎える5月中旬には1873 LEVI’S® XX Waist Overalls Limited Edition White Oak(1873 リーバイス® XX ウェイスト オーバーオールズ リミテッドエディション ホワイトオーク)が順番に発売されていく。
隠しリベットが確立される前の過渡期に位置する1922年製501®XX
それでは、2月下旬に発売予定の1922 LEVI’S® 501®XX Limited Edition White Oak(1922 リーバイス® 501®XX リミテッドエディション ホワイトオーク)から順にディテールをチェックしてみよう。
この年代の501®XXはまだバックポケットのリベットがむき出しタイプである点がもっとも分かりやすい特徴だろう。今では当たり前になっている隠しリベットという発想も技術もなかった頃のモデルなので、補強のためのリベットがむき出しになっている。当時アメリカ西部のカウボーイたちに501®が浸透するにつれて、このリベットが乗馬中に馬の鞍を傷つけるというクレームが寄せられるようになり、1937年になると隠しリベットという手法が確立され、一律して銅製リベットが内側に隠されるようになる。1922年製の復刻モデルはその過渡期にある歴史的なモデルと言っていいだろう。
この年代の501®XXはまだバックポケットのリベットがむき出しタイプである点がもっとも分かりやすい特徴だろう。今では当たり前になっている隠しリベットという発想も技術もなかった頃のモデルなので、補強のためのリベットがむき出しになっている。当時アメリカ西部のカウボーイたちに501®が浸透するにつれて、このリベットが乗馬中に馬の鞍を傷つけるというクレームが寄せられるようになり、1937年になると隠しリベットという手法が確立され、一律して銅製リベットが内側に隠されるようになる。1922年製の復刻モデルはその過渡期にある歴史的なモデルと言っていいだろう。
バックポケットが左右2つになった1901年製501®XX
3月下旬に発売予定の1901 LEVI’S® 501®XX Limited Edition White Oak(1901 リーバイス® 501®XX リミテッドエディション ホワイトオーク)は、バックポケットが左右に2つ配置されるようになった重要な年のモデルとなる(1900年より前に生産されていた501®は右側片方にしかバックポケットが存在しなかった)。ポケットの形状は1922年製よりもやや縦長であることも確認できる。むき出しリベットは同様で、後年付けられる赤タブはなく、股リベットが打たれる。シンチバック付きである点も1922年製と同様だ。
銅製リベットの刻印に変化が現れた1890年製501®XX
4月下旬に発売予定の1890 LEVI’S® 501®XX Limited Edition White Oak(1890 リーバイス® 501®XX リミテッドエディション ホワイトオーク)は、先に述べたようにバックポケットが右側にしかセットされないヴィンテージ感たっぷりの仕様が特徴。クラシカルな太めのストレートシルエットも相まって、どんなコーディネートでも独特のこなれ感をプラスしてくれるだろう。
また、シンチバック付きで股リベットも付くことは先のモデルと同様だが、1890年製の501®XXにはマニアックな違いがある。1890年は銅製リベットの特許の期限が切れた年であり、それ以前の年に生産されたモデルのリベットには「PAT. MAY 1873 LS&CO. SF」の刻印が入っているのに対し、1890年製以降は「L.S. & Co. – S.F. -」の刻印に変わるのだ。この熱狂的なマニア以外にはどうでもいいような違いも、デニム狂にとってはたまらないディテールだったりする。
また、シンチバック付きで股リベットも付くことは先のモデルと同様だが、1890年製の501®XXにはマニアックな違いがある。1890年は銅製リベットの特許の期限が切れた年であり、それ以前の年に生産されたモデルのリベットには「PAT. MAY 1873 LS&CO. SF」の刻印が入っているのに対し、1890年製以降は「L.S. & Co. – S.F. -」の刻印に変わるのだ。この熱狂的なマニア以外にはどうでもいいような違いも、デニム狂にとってはたまらないディテールだったりする。
〈リーバイス®〉最初期の貴重なモデルを復刻させた1873年製XX Waist Overalls
5月中旬に発売予定の1873 LEVI’S® XX Waist Overalls Limited Edition White Oak(1873 リーバイス® XX ウェイスト オーバーオールズ リミテッドエディション ホワイトオーク)は、〈リーバイス®〉最初期のジーンズの復刻モデル。まだ501®のモデル名も誕生しておらず、現代的なジーンズとはデザインも仕様も大きく異なる。
〈リーバイス®〉の創立者であるリーバイ・ストラウスとジェイコブ・デイヴィスが「金属リベットによる衣服の補強方法に関する特許」を取得したのが1873年5月20日であり、今に続くジーンズのもっとも最初に生まれたモデルを現代に甦らせたマニア垂涎の一本だ。
〈リーバイス®〉の創立者であるリーバイ・ストラウスとジェイコブ・デイヴィスが「金属リベットによる衣服の補強方法に関する特許」を取得したのが1873年5月20日であり、今に続くジーンズのもっとも最初に生まれたモデルを現代に甦らせたマニア垂涎の一本だ。
デザイン的に大きく異なるのが、パッチが中央に配置されていることと、ブランドを象徴するアーキュエイトステッチがまだないこと。パンツ自体の作りも現代のモノと比べると簡易的で、まさにクラシックなデザインになっている。1950年代以降が501®が王道のデザインだとすると、そのおじいちゃん的存在である1873年製のXX Waist Overallsは、ジーンズというパンツに他とは違う特別感を求める方にはまたとない逸品になるはずだ。コインポケットがウエストバンドに乗るほど大きいことも特徴となる。ちなみに同じ年代のオリジナルが過去に日本で発売されたことがあり、600万円以上の金額だったことをご存じだろうか。復刻モデルとオリジナルを安易に比較することはできないが、本家が威信を掛けてよみがえらせたモデルが数万円で購入できることはお値打ち感も半端じゃない(定価は本稿執筆時点では発表されていない)。
即完売、プレミア化の可能性もあり
来月から毎月ローンチされる〈リーバイス®〉の超級ヴィンテージ復刻ジーンズは、いずれも数量に限りがある限定モデル。150周年というアニバーサリーイヤーに発売されるだけに、プレミアが付くことも大いにあり得るだろう。移ろいやすいファッションの世界で絶対的な定番アイテムとして君臨し続けている501®XXも、製造年によってデザインや仕様が異なることも改めて興味深い。ハードコアなデニム狂であれば完全コレクトを狙うも良し。至高の1本に狙いを定めてゲットするも良し。2023年はデニム好きにとってますます熱い年になりそうだ。
ITEM CREDIT
- LEVI’S® VINTAGE CLOTHING:150th Anniversary Limited Edition