TUDOR から、アメリカ海軍との蜜月にオマージュを捧げる PELAGOS FXD がデビュー
数十年間に及びアメリカ海軍ダイバーたちのミッションウォッチとして活躍してきた歴史を振り返りつつ、現代における究極の「ミリサブ」として開発した至高のダイバーズウォッチ
長年アメリカ海軍で採用されてきた過去の実績を称える新作が誕生
1926年に創業したスイスの時計ブランド〈TUDOR(チューダー)〉が最新モデルとなる PELAGOS FXD(ぺラゴス FXD)をローンチした。
かつて〈チュードル〉と呼ばれていた時代から、〈チューダー〉はアメリカ海軍のダイバーがミッションを遂行する際のテクニカルウォッチを製造してきた。例を挙げると、あの有名な Navy SEALs が1962年の結成時から80年代まで〈チュードル〉のダイバーズウォッチを着用してミッションに臨んでいたという。軍隊や特殊部隊が水中でミッションを行う際は、言うまでもなく腕時計に多大な負担が掛かる。水流や水圧、予期せぬ衝撃にさらされるダイバーズウォッチは絶対的な耐久性と時計としての完成度が非常に高いレベルで求められるが、〈チューダー〉は時代ごとに精度の高い時計でその要望に完璧に応えてきたのだ。極限状態を当たり前のように受け止めるダイバーズウォッチは、機械式時計を作るプロフェッショナルブランドとしても〈チューダー〉の技術レベルを限界まで押し上げてきたと言ってもいいだろう。
今回ローンチされたぺラゴス FXDは、何十年にもわたってアメリカ海軍に所属するダイバーたちの腕元で任務を支えた過去のモデルにオマージュを捧げて生み出された。ストラップバー固定構造、チタニウム製ケース、高性能マニュファクチュール キャリバーと経過時間計測が可能な逆回転防止ベゼルを備えるぺラゴス FXDを、〈チューダー〉は「現代における究極のミリサブ」と自ら呼んでいる。それが誇張ではないことは時計ファンであれば分かるはずだ。
現代における究極のミリサブ
腕時計の印象を決定づける外観上の特徴は、1960年代後半の〈チュードル〉オイスター プリンス サブマリーナー Ref.7016 を彷彿とさせるクラシックなデザインであること。今では伝説的な存在となっている初期型のサブマリーナに見られるポインテッドクラウンガードを備え、〈チューダー〉ならではのイカ針やスノーフレーク・インデックスも装備。ともすれば懐古主義と揶揄されるほどオリジナルに忠実なデザインではあるものの、結局良いものは良いという結論を出さざるを得ない。アイコニックなデザインは数十年経っても決して色褪せることはないのだから。
直径42mm、厚さ12.75mmのケースはやや大振りだけれど、手に余るほどではない。真新しいモデルに搭載されるムーブメントは、マニュファクチュール キャリバー MT5602。モノブロックのタングステン製ローターはオープンワークで細部にサンドブラストを伴うサテン仕上げが施され、ブリッジとメインプレートはサンドブラストとレーザーによって装飾される。もちろん、他のモデルと同様にスイス公認クロノメーター認定を取得済みだ。約70時間という長いパワーリザーブも非常に魅力的である。
伝統的なダイバーズウォッチのアイコンを継続しながら巧みに現代的なアレンジを施す素晴らしいルックスと、機械としての完成度の高さ。そして同レベルの他ブランドよりもコストパフォーマンスが高い点も〈チューダー〉の大きな魅力。機械式時計初心者からハードコアなユーザーもまとめて包み込む懐の広さこそが同ブランドの凄さなのかもしれない。
〈チューダー〉ぺラゴス FXDは同ブランドの販売店にて発売中。価格は540,100円となる。気になる方はまずは「チューダー 公式サイト」をチェックしてみよう。
〈チューダー〉ぺラゴス FXDは同ブランドの販売店にて発売中。価格は540,100円となる。気になる方はまずは「チューダー 公式サイト」をチェックしてみよう。
ITEM CREDIT
- TUDOR:2023 PELAGOS FXD