2024 Rolex DEEPSEA Ref.136668LB

【2024年新作】ROLEX DEEPSEA は初の18ct イエローゴールドモデルが登場

新しい〈ROLEX〉DEEPSEAは、史上初の18ctイエローゴールドにセラミックとRLXチタン製の部品というこれまでにない素材同士のコンビネーションが光る一本に


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : ROLEX

これまでにないラグジュアリーな外観を持つDEEPSEAが誕生

ROLEX(ロレックス)〉がスイス・ジュネーブの世界最大級の時計見本市「WATCHES AND WONDERS GENEVA 2024(ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ 2024)」で2024年の新作コレクションを発表した。”The harmony of contrasts” と名付けられた本コレクションでは、GMT-Master II、Day-Date、1908、DEEPSEA、Cosmograph Daytona、Sky Dwellerといった人気モデルの最新作が登場。本稿ではDEEPSEA(ディープシー)の最新機をレビューしてお届けする(GMT-Master IIのレビュー記事はこちら)。
水深12,800フィート(3,900m)という驚異的な防水機能を誇る〈ロレックス〉DEEPSEA(ディープシー)は、時計業界で頻繁に見られるオーバースペックを美とする価値観の最たるものだろう。明らかに日常生活には不必要なほどの機能性を持っており、防水性能を担保するための分厚く巨大なケースも普段使いにはまったく向かない。それでもこのモデルが時計好きからリスペクトを集めるのは、〈ロレックス〉の圧倒的な技術力と機能への賛美に他ならない。
極限の世界に生きる〈ロレックス〉ディープシー2024年モデルは、ブルーのセラミック製耐圧リングを採用。サーキュラーサテン仕上げが施され、水深3,900m(12,800フィート)までの深海での巨大な水圧にも時計が耐えられるようにするリングロックシステムというケース構造を形成する。また、ダイアルとベゼルインサート、耐圧リングのカラーが統一され、18ctイエローゴールドと組み合わされることで、これまでにないラグジュアリーなルックスを実現した。

2024 Rolex DEEPSEA Ref.136668LB
2024 Rolex DEEPSEA Ref.136668LB
2024 Rolex DEEPSEA Ref.136668LB
2024 Rolex DEEPSEA Ref.136668LB
2024 Rolex DEEPSEA Ref.136668LB
2024 Rolex DEEPSEA Ref.136668LB
2024 Rolex DEEPSEA Ref.136668LB

自社鍛造所でゴールドを製造
飽和潜水に欠かせないヘリウム排出バルブはRLXチタンにアップデート

ちなみに〈ロレックス〉は時計業界では珍しく、自社内に貴金属の鍛造所を持っており、18ctゴールドの製造、鋳造、成形を完全に管理している。外部委託ではなく自社で完結させることで望むクオリティの素材を完璧に生産・管理できる強みは〈ロレックス〉のような超人気メーカーならでは。ディープシーの18ctイエローゴールドも鍛造所で一から製造され、タフで美しい外観を作り上げるのだ。
もちろん外観上の変更だけではなく、ディープシーならではの機械的なアップデートも施された。例えば、飽和潜水と呼ばれる危険度の高い潜水に欠かせないヘリウム排出バルブはRLXチタンで製造。飽和潜水にはヘリウムの割合が高い特別な混合呼吸ガスが用いられるのだが、ヘリウム自体が極めて小さな分子を持つガスのため、時計のケース内に侵入してしまう性質を持つ。最悪の場合は時計の内部でガスが溜まりパーツを損傷することもあるため、ヘリウムを排出する機能が必要となる。その際に重要な役割を果たすのがヘリウム排出バルブだ。〈ロレックス〉はこのパーツをRLXチタンで製造し、減圧プロセス時において時計の防水性能を損なわずにガスを排出するプロセスをより確かなものへと進化させた。

2024 Rolex DEEPSEA Ref.136668LB
2024 Rolex DEEPSEA Ref.136668LB

手に入れた時の満足度は他モデルの追随を許さない

深海(もしくは深い闇の中)では正確な時間をいつでも信頼感をもって知ることが不可欠だ。新型の〈ロレックス〉ディープシーは独自開発のクロマライトディスプレイを採用。暗闇の中では強いブルーの光を、日光の下では鮮やかなホワイトに輝くクロマライトディスプレイは、時計業界の基準をはるかに上回る明るさを長時間継続する。
もちろん、先日紹介したGMTマスター IIと同様にディープシーも堅牢なオイスターケースとオイスターブレスレットを装備。ブレスレットが誤って開くことを防ぐオイスターロッククラスプと、工具を使わずにブレスレットの長さを微調整できる画期的なグライドロックエクステンションシステムを備え、ダイビングスーツの上からでも快適に着用することができるようになっている。
搭載するムーブメントは自社開発のパーペチュアル(自動巻き)Cal.3235。常磁性ブルーパラクロム・ヘアスプリングと高性能パラフレックス・ショック・アブソーバを備え、パワーリザーブは約70時間を誇る。
分厚くタフでずっしりとした重みをもつディープシーは日常使いにはいささかToo muchかもしれないが、手に入れた時の満足度は他モデルの追随を許さない。
〈ロレックス〉ディープシー Ref.136668LB 18ctイエローゴールドは751万800円。ショーケースの中で実物を拝見できる機会は滅多にないかもしれないが、気になる方は公式サイトをチェックしてみよう。
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