
オーバースペックにロマンを感じる時計好きにおすすめしたい、ROLEX SEA-DWELLER Ref.1665 COMEX
610mという驚異的な防水性能と文字盤の〈COMEX〉ロゴでヴィンテージ〈ROLEX〉マニアが探し続けるレアモデル
オーバースペックに惹かれるのは人間の性
洋服や腕時計、さらには車やバイクなどに至るまで、オーバースペックにロマンを感じる男は多い。洋服で言えばレザーやシルク、コットンなど素材レベルで生産量が極めて少ないものがあり、「ただ着る」だけであればそんな素材である必要性はないのだけれど、人とは違う素材が使われていることに喜びを感じてしまう人は多いだろう(例え自分以外の誰もそんな高級素材であることに気づかなくても)。車やバイクはもっと分かりやすい。速度制限が厳しい日本では絶対的な速さやパワーは本来必要ないのに、スーパーカー/スポーツカーの世界では今でも純粋なスピードとパワーを追い求め、人はそこに強いロマンを感じている。腕時計も車に近しい。クロノグラフでストップウォッチ機能を日常的に使う人は皆無に等しく、数百メートルの防水性能を持つダイバーズウォッチを身に着けるのは、丸の内で働くサラリーマンだったりする。しかし、だから何だというのだろう?オーバースペックに惹かれるのは人間の性であり、より良い何かを追い求める向上心への共感と憧れでもあるのだ。
〈ROLEX(ロレックス)〉のダイバーズウォッチもオーバースペックを象徴する存在だ。ベーシックなSUBMARINER(サブマリーナ)でも充分すぎるくらいだが、より潜水性能を高めているSEA-DWELLER(シードゥエラー)も“オーバースペック好き”にレコメンドしたい。現行モデルも非常に魅力的だが、本稿でセレクトした〈COMEX(コメックス)〉のロゴが文字盤に入るヴィンテージモデルは特におすすめ。まずは以下フォトギャラリーからディテールをチェックしてみよう。








裏蓋の刻印も〈COMEX〉シードゥエラーの魅力
〈ロレックス〉シードゥエラーは、1967年に誕生した初代モデルであるRef.1665でも610mという驚異的な防水性能を持つ。さらに、深海での飽和潜水時に充填されてしまうヘリウムガスを安全に排出するヘリウムエスケープバルブを備え、革新的なダイバーズウォッチとしてデビューした。初代誕生から約10年後に登場したRef.16660では防水性能が1,220m(4,000フィート)へと大幅に進化し、世界中の時計好きを驚愕させる。さらに派生モデルとなるDEEP SEA(ディープシー)では3,900m(12,800フィート)、DEEP SEA CHALLENGE(ディープシー チャレンジ)では11,000m(36,090フィート)を達成するなど、シードゥエラーシリーズは防水性能において世界のベンチマークであり続けてきた。
最新モデルに比べると機能性や潜水時の信頼性は劣るものの、〈COMEX〉のアイコニックなロゴが入るRef.1665はヴィンテージの〈ロレックス〉ファンには特に刺さるモデルだろう。裏蓋に刻まれる「ROLEX PATENT OYSTER GAS ESCAPE VALVE」も特別感たっぷり。これは特許を取得していることを示す意匠で、同ブランドが作る腕時計としては珍しく大胆なデザインである点も特徴だ。
〈ロレックス〉シードゥエラー Ref.1665 コメックスは気になる方は10 PAST TEN 公式オンラインサイトで取り扱い中。気になる方は問い合わせてみてはいかがだろうか。
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