
まだギリギリ買える?HEUER の伝説的なクロノグラフ、オータヴィア “ビッグアイ” をチェック
〈HEUER〉の中でも“聖杯”と呼ばれる1960年代初頭のオータヴィア “ビッグアイ”を手に入れることができれば、生涯にわたって所有欲が満たされるかもしれない
伝説的なクロノグラフを多く生み出してきた〈HEUER〉
ヴィンテージの〈ROLEX(ロレックス)〉製クロノグラフが欲しいけど、あまりに相場が上がりすぎて逆立ちしても買えない…SNSを見ていると、そういった嘆きを見かけることが多い。確かに腕時計に1000万円以上の金額を支払えるのは一部の富裕層に限られるので、その気持ちは痛いほど分かる。一時期に比べると落ち着いたとはいえ、現行モデルも定価を大幅に上回る価格で売買されていて、とてもじゃないけど手が届かない。それでは、〈ロレックス〉以外のブランドで魅力的なモデルを探してみるのはいかがだろうか?
その最有力候補となるブランドとして覚えておきたいのが〈HEUER(ホイヤー)〉だ。特に〈TAG HEUER(タグ ホイヤー)〉という名前に変わる前の1960~70年代前後の時代、〈ホイヤー〉は今見ても非常に魅力的なクロノグラフをいくつも製造していた。本稿でピックアップした1960年代初頭のAutavia Ref.3646 Big Eye First Execution(オータヴィア Ref.3646 ビッグアイ ファースト エグゼキューション)は、同ブランドの長い歴史の中で時計マニアたちから“聖杯”と呼ばれる不世出の傑作モデル。まずは以下フォトギャラリーからディテールをチェックしてみよう。








〈ロレックス〉と比べても個性が際立つ高いデザイン性
オータヴィアは数年前に復刻モデルが発売されるなど、現在でも熱狂的な時計マニアにとって忘れられないモデルだ。特に〈ホイヤー〉時代の“ビッグアイ”は、まさにマニア垂涎の激レアモデル。1960年代初頭に生産されていたオータヴィアは、その名の通り巨大な目のようなカウンターが左右に鎮座するアイコニックなデザインが採用されており、〈ロレックス〉を含む同時代の他のクロノグラフと比べても個性が際立っている。
ノンポリッシュ状態を保っている奇跡のようなコンディションの本モデルは、アワーマーカー全体に美しいエイジングを帯びており、12時と6時の数字の外側はわずかに色褪せていることが分かるはず。初期のオータヴィアはホワイトのインデックスが傷ついてしまうことが多いのだが、この個体は非常にきれいな状態を保っている。
ノンポリッシュ状態を保っている奇跡のようなコンディションの本モデルは、アワーマーカー全体に美しいエイジングを帯びており、12時と6時の数字の外側はわずかに色褪せていることが分かるはず。初期のオータヴィアはホワイトのインデックスが傷ついてしまうことが多いのだが、この個体は非常にきれいな状態を保っている。
ムーブメントは手巻きの〈Valjoux(バルジュー)〉製Cal.92を搭載。〈バルジュー〉は同時代の〈ロレックス〉などにも搭載されているので、ヴィンテージクロノグラフ愛好家からの人気がとても高い。裏蓋にはエキゾチックなバージン諸島の刻印が刻まれており、古き良き時代のオーラが満載の一本だ。ちなみにケースサイズは直系39mmという素晴らしいサイズ感。どの点を切り取っても非の打ち所がない。
〈HEUER〉Autavia Ref.3646 “Big Eye” First Executionは、WIND VINTAGE 公式オンラインサイトで発売中。気になる価格は25000ドルと表記されているが、現在も同じ価格かは要確認。300万円前後で購入できるなら、絶対に勝っておいて損はない腕時計だ。
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