STÜSSY が作る、ストリートの精神を宿したレザー製ボンバージャケット
ミリタリー由来のディテールを大切にしながら、要素を削ぎ落とすことで幅広いコーディネートに合わせられる一着に仕上げた〈STÜSSY〉のレザー製ボンバージャケットをチェック
時を超えてストリートの精神性を伝える〈STÜSSY〉
大人になり、年齢を重ねるにつれて知識と経験が増え、目も肥えて、いつの間にか10代の頃に大好きだった何かの良さを見失ってしまった経験は、きっと誰にでもあるはず。純粋な気持ちで何かに夢中になっていた頃の気持ちを大人になってからも維持し続けることは難しい。ファッションの場合、多くの人にとってベーシックなアイテムやブランドに惹かれた経験があるのではないだろうか。高価なハイブランドではなく、アルバイトをして貯めたお金で買える程度のTシャツやジーンズ、スニーカー。ストリートファッションというジャンルでくくるのは少し抵抗があるけれど、誰でも買えるモノにこだわるあの感覚は、大人になった今でも失いたくない。
〈STÜSSY(ステューシー)〉は、全世代にストリートファッションの良さを教えてくれる教科書のような存在だと思う。スケートボードやサーフィン、グラフィティなど、ブランドのバックボーンを形成するのはリアルなストリートに根ざしたものばかり。そして、世界的な人気ブランドになってからもストリートの精神性をまったく失っていないことも愛され続ける理由だろう。10代の頃はTシャツを何枚か買うのが精一杯だった〈ステューシー〉も、今ならもう少し奮発して欲しいモノを手に入れることができる。例えば、今の季節に活躍するレザー製のアウター。ミリタリーを出自とするシンプルなボンバージャケットなら、今もこれからも長く愛用できそうだ。
ストリートブランドとしての矜持を感じる一着
元々は戦闘機パイロットが着用するフライトジャケットとして開発された背景を持つボンバージャケットが、ファッションアイテムとして定着して以降、さまざまなブランドが元ネタにしていることはご存じの通り。オリジナルを忠実に再現し、ミリタリーを強く感じるデザインとして作られるモノもあれば、独自にアレンジして作られるモノもある。〈ステューシー〉が2025年秋冬シーズンに発表した本モデルは、シックなブラックレザーを採用することでモダンな空気感を放つ一着に仕上げられた。そして、洗練させすぎない絶妙なラインを狙ったようなデザインにも注目したい。先に述べたようにオリジナルは本物のミリタリーウェアなのだが、デザインとディテールを削ぎ落とすことでミニマルに再解釈。リブ使いやスナップボタンクロージャー付きのスラントフラップポケット、MA-1スリーブポケットでボンバージャケットらしさをしっかりと主張しながら、その他のディテールはごくシンプル。その結果、幅広いコーディネートに対応できるアウターである点も嬉しい。ゆったりとしたシルエットと154,000円というレザー製アウターとしては比較的手の届きやすいプライスにも、ストリートブランドとしての矜持を感じる。
いつの時代もストリートの精神性を失わない〈ステューシー〉のレザー製ボンバージャケットは、リアルなプロダクトを愛する男女にこそふさわしい一着。気になる方はSTÜSSY 公式オンラインサイトをチェックしてみよう。
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