Wrangler 1964 1951 1958 Archive Collection

ラングラーが“幻”と呼ばれる1964年モデルなどを復刻

ヴィンテージマニアの間で“幻のジーンズ”と呼ばれる1964年製の「11MWZ」と「24MJZ」を〈Wrangler〉史上初めて復刻、併せて希少な1951年モデルと1958年モデルもリバイバル


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : Wrangler

“幻のジーンズ”と呼ばれる1964年製はブランド史上初めて復刻

Wrangler(ラングラー)〉が“幻のジーンズ”と呼ばれる1964年モデルの「11MWZ」と「24MJZ」を初めて復刻。あわせて、ファンの間で非常に人気の高い1951年モデルと1958年モデルが再復刻されることが発表された。
1964年製を初めて復刻したデニムジャケットの「24MJZ」は、アイコニックな“W”のステッチが入る胸ポケットが左右に配置され、フロントヨークのタブ、ウエストアジャスターなど実用面を追求しながら変貌を遂げた〈ラングラー〉を代表するモデル。オリジナル開発のブラウン×グリーンのラインが入ったセルビッチデニムも大きな特徴だ。そして、何といっても他ブランドとは明らかに違うデザインが〈ラングラー〉の魅力。「24MJZ」は先に述べた胸ポケットはもちろん、ポケット部分につく湾曲したフラップやボディのポケット、背面のプリーツなど、独創的な意匠が随所に見られる。36、38、40、42、44インチの5サイズ展開で、価格は59,400円。
同じく1964年製の初復刻となるジーンズの「11MWZ」は「13MWZ」へとモデルチェンジを行う過渡期に1年間だけ製造された超レアモデル。最大の特徴は〈ラングラー〉としては珍しい、セルビッチが見えるオープンシームで縫製されていること。ヴィンテージデニムファンの間で“幻のジーンズ”と呼ばれるほど希少なモデルなのだ。今回〈ラングラー〉は専用に開発したブラウン×グリーンのラインが入るセルビッチデニムを使い、ブランド史上初めて伝説的なアーカイブモデルを復刻した。28、29、30、31、32、33、34、36、38インチの9サイズ展開で、価格は35,200円となる。

Wrangler 1964 1951 1958 Archive Collection
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〈ラングラー〉の歴史を作った1951年製再復刻モデル

1951年製の「111MJ」再復刻モデルは、「丸カン」と呼ばれる円形のバータックで留めた二重のプリーツや、スナップボタン留めのフラップポケット&カフス、そして背中のアクションプリーツと連動するエラスティックバンド、サイドアジャスターといったフィット感に訴求するディテールの数々を満載した〈ラングラー〉らしいデニムジャケット。第2次世界大戦後に生まれ、次世代の機能服を追求していた〈ラングラー〉の開発への情熱が凝縮した一着だ。こちらも1964年モデルと同様、36、38、40、42、44インチの5サイズ展開で、価格は59,400円。
1951年製の「11MW」再復刻モデルもアーカイブとしての魅力的なディテールを備えている。デニムマニアであればご存じの通り、こちらは〈ラングラー〉が作った初めての本格的なジーンズというエピックなモデル。馬具への傷を防ぐ“ノースクラッチリヴェット”を備えるほか、バックポケットとウォッチポケットは乗馬時を想定し使いやすい高さに設定。7本のベルトループなど、後継モデルに継承される「7 ICONS」がこの時点で導入されている。内股・脇ともにに巻き縫いが採用されるなど、他ブランドとは一線を画すつくりが徹底された歴史的な名品だ。こちらも164年モデルと同様、28、29、30、31、32、33、34、36、38インチの9サイズ展開で、価格は35,200円となる。

Wrangler 1964 1951 1958 Archive Collection
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同時代の他ブランドとは明らかに異なるディテールも魅力の1958年製再復刻モデル

1958年製の「11MJZ」再復刻モデルは、「111MJ」をベースに随所のディテールをマイナーチェンジ。身頃にある2つのスラッシュポケット、左胸にスナップボタン留めのフラップポケットなど、こちらも同時代のほかのデニムジャケットとは異なる独創的なデザインとなっている。特筆すべきはフロントの合わせがトップのみボタンで、メインにはジッパーを用いている点。利便性の高さを追及した工夫として生まれたディテールだが、フィッティングをアシストするように背中には左右3本ずつのエラスティックバンドが施され、結果として独創的なルックスが完成したことが興味深い。こちらも1964年モデルと同様、36、38、40、42、44インチの5サイズ展開で、価格は59,400円。
そして1958年製の「11MWZ」は、ボタンフライからジッパーフライへと変更され、オフセットされていた後中心ループもセンターへ移動した仕様を再現。「7 ICONS」は継承しながらも、後ポケットラベルがレザーからプラスチックへと変更され、縄目で描かれた「ROPE Wrangler」は内巻きから外巻きへと変更されている。こういった細かいディテールの違いもヴィンテージデニムならではの楽しみ方だが、今回の復刻モデルは目の肥えたデニムマニアが見ても納得の仕上がりのはず。こちらも164年モデルと同様、28、29、30、31、32、33、34、36、38インチの9サイズ展開で、価格は35,200円となる。

Wrangler 1964 1951 1958 Archive Collection
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ジャパンデニムで希少なヴィンテージを復刻
唯一無二のエイジングにも期待

1964年製、1951年製、1958年製と、異なる年代のデニムジャケットとジーンズを現代に蘇らせた〈ラングラー〉。各年代の特徴は上記となるが、共通して特筆すべきは、今回のコレクションがすべて日本製であること。日本のデニムの品質の高さはもはやヨーロッパのハイブランドにも認知されているほどだが、希少な〈ラングラー〉のアーカイブを新品として復刻する国として、アメリカ本国を除けば日本がもっともふさわしいことに異論はないだろう。昔ながらの旧式力織機を使い、じっくりと時間をかけながら織られるジャパンデニムが採用されたことも、日本人としては鼻が高い。何年も着用することで生まれる素晴らしいエイジングも期待できそうだ。
〈ラングラー〉の復刻シリーズは「Wrangler STORE RAYARD MIYASHITA PARK」およびラングラー 公式オンラインサイトで発売。気になる方はソールドアウトになる前にチェックしてみよう。
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