LOUIS VUITTON × SINGER VEHICLE DESIGN – 旅とクラフトマンシップが出合う、2台の特別な911が誕生
フランスを代表するメゾン〈LOUIS VUITTON〉と、クラシック911だけを独自に制作するアメリカの〈SINGER VEHICLE DESIGN〉が初コラボレーション、ラグジュアリーを極めた特別な911を紹介
〈LOUIS VUITTON〉と〈SINGER VEHICLE DESIGN〉、軌跡の出合い
〈LOUIS VUITTON(ルイ ヴィトン)〉と〈SINGER VEHICLE DESIGN(シンガー ビークル デザイン)〉。ファッションと自動車、それぞれの世界で唯一無二のクラフツマンシップを追求してきた2つのブランドが、ひとつの特別なプロジェクトで交差した。
今回発表されたのは、クラシックな〈PORSCHE(ポルシェ)〉911をベースに、両者の美意識と技術を注ぎ込んだ2台の『Porsche 911 Reimagined by Singer』。ひとつは、〈ルイ ヴィトン〉を象徴するカラーと旅の文化をまとったクーペ。もうひとつは、〈ルイ ヴィトン〉ウィメンズ・コレクションのアーティスティック・ディレクター、ニコラ・ジェスキエールのビジョンから生まれたカブリオレ。単なるコラボレーションカーではなく、「移動するための道具」を、ひとつの芸術として再構築すること。そんな両ブランドに共通する哲学が、2台の911に凝縮されている。
今回発表されたのは、クラシックな〈PORSCHE(ポルシェ)〉911をベースに、両者の美意識と技術を注ぎ込んだ2台の『Porsche 911 Reimagined by Singer』。ひとつは、〈ルイ ヴィトン〉を象徴するカラーと旅の文化をまとったクーペ。もうひとつは、〈ルイ ヴィトン〉ウィメンズ・コレクションのアーティスティック・ディレクター、ニコラ・ジェスキエールのビジョンから生まれたカブリオレ。単なるコラボレーションカーではなく、「移動するための道具」を、ひとつの芸術として再構築すること。そんな両ブランドに共通する哲学が、2台の911に凝縮されている。
〈ルイ ヴィトン〉の歴史は、古くから「旅」と深く結びついている。トランクメーカーとして始まったメゾンは、時代とともにファッション、時計、ジュエリー、アートへと領域を広げながらも、旅を豊かにするプロダクトをつくるという精神を受け継いできた。一方、カリフォルニアを拠点とする〈SINGER VEHICLE DESIGN〉は、クラシックな〈ポルシェ〉911を現代の技術と職人技によって再構築することで知られる。オリジナルの911が持つ美しいプロポーションやドライビングフィールを尊重しながら、ボディ、エンジン、インテリア、ディテールに至るまで徹底的に見直す〈SINGER VEHICLE DESIGN〉による911は、車好きにとって究極の存在と言っていいだろう。異なるフィールドで活動する両者だが、共通しているのは、既に存在するものをそのまま受け継ぐのではなく、時間を超えて価値を残すために再解釈する姿勢だ。今回のプロジェクトでは、その思想が自動車というひとつのキャンバスの上で交わった。
〈ルイ ヴィトン〉の色をまとった『Classic』
1台目は、964世代の911クーペをベースにした『Porsche 911 Reimagined by Singer – Classic』。ボディには〈ルイ ヴィトン〉を象徴するサフラン、コバルトブルー、イエローを用いた特別なカラーリングが施された。964型特有のクラシックな911が持つ端正なシルエットに、〈ルイ ヴィトン〉の持つ大胆な色彩感覚を重ねることで、ヴィンテージとコンテンポラリー、その両方を感じさせる独特の存在感を生み出している。搭載されるのは4.0リッター自然吸気空冷フラット6。それに6速マニュアルミッション、後輪駆動、カーボンセラミックブレーキを組み合わせ、クラシック911のフィーリングはそのままに、現代のパフォーマンスへと昇華した、超痛快なマシンだ。
とはいえ、今回の911はスペックに一番の魅力があるわけではない。今回のプロジェクトを象徴するのが、インテリアに施されたディテールだ。通常の自動車では樹脂で成型されるようなスイッチやノブ、ロック、エアベントなどにも、金属を中心とした素材を採用。さらに、研磨やサテン仕上げなど、高級時計の製造にも通じる技法によって、一つひとつのパーツが仕上げられている。機能部品でありながら、触れたときの質感、光の反射、表面の仕上げまでデザインする。それは、自動車を単なる工業製品としてではなく、身につけ、触れ、使い込むプロダクトとして捉える発想とも言える。ダッシュボードに設けられた時計も、その思想を象徴する存在だ。自動車の計器類に埋め込むのではなく、独立した時計としてセンターコンソールに配置。自動車と時計、2つの精密なクラフトマンシップがひとつの空間で呼応している。
〈ルイ ヴィトン〉のニコラ・ジェスキエールが描く911は、木材を贅沢に使ったカブリオレに
そして、もうひとつのモデル『Porsche 911 Reimagined by Singer – Classic Turbo』が、今回のプロジェクトをさらに特別なものにしている。こちらは〈ルイ ヴィトン〉のウィメンズ・コレクション アーティスティック・ディレクターを務めるニコラ・ジェスキエールが構想したカブリオレ。ボディカラーに選ばれたのは、パリの街を形づくってきた石灰岩「Calcaire Lutétien」を想起させるホワイトで、そこにゴールドのアクセント、ナチュラルなレザー、そしてプレシャスウッドを組み合わせた。
特に印象的なのが、インテリアだけでなくボディにもウッドを取り入れていること。クラシックなモーターボートから着想を得たという優雅なデザインは、確かに911でありながらどこかヨットを思わせる。ラグジュアリーを知り尽くしたファッションデザイナーならではの、既存のカテゴリーを横断する視点でディレクションされた、真に特別な911なのだ。
特に印象的なのが、インテリアだけでなくボディにもウッドを取り入れていること。クラシックなモーターボートから着想を得たという優雅なデザインは、確かに911でありながらどこかヨットを思わせる。ラグジュアリーを知り尽くしたファッションデザイナーならではの、既存のカテゴリーを横断する視点でディレクションされた、真に特別な911なのだ。
リアのデッキ部分を思わせるウッドパネルや、エンジンコンパートメント、フロントのラゲッジスペース、さらにはリアスポイラーにもウッドを取り入れるという大胆なアプローチが採用されている。自動車において木材は決して珍しい素材ではないが、今回の911では、それを単なる装飾として使用するのではなく、車のフォルムそのものと調和させる素材として扱っている点に大きな違いがある。自然素材の温もりと、カーボンファイバーやターボエンジンといった高度な技術。相反するようにも見える2つの要素をひとつのプロダクトに共存させたことも、このプロジェクトのユニークなポイントだろう。
〈ルイ ヴィトン〉のDNAである「旅」のために仕立てられたバッグなども用意
そして、〈ルイ ヴィトン〉と〈SINGER VEHICLE DESIGN〉は、特別な911を製作するだけではなく、旅をより豊かにするための専用アイテムも生み出した。専用のヘルメットバッグ、車載用のトランク、ドキュメントケース、そして〈ルイ ヴィトン〉を代表するBistenやKeepall。フロントトランクには、車両の形状に合わせて設計された最上級のバッグが収まる。荷物を収納するという機能だけでなく、「旅をする」という行為そのものをひとつのスタイルとして完成させる。それは、〈ルイ ヴィトン〉が100年以上にわたって培ってきた「旅のためのプロダクト」というDNAそのものでもある。
運転席に鎮座する各種メーター類なども、クラフトマンシップを注ぎ込んだ圧巻のつくりに。今回のプロジェクトのためだけにデザインし、金属を削り上げ、磨き、美しく仕上げた計器類は、単体でもまるでジュエリーやラグジュアリーウォッチのような尊さがある。
クラシックを残しながら、未来へ進む
今回のプロジェクトで興味深いのは、両社が911を「未来的」に変えながらも、そのオリジナルの魅力を失っていないことだ。先に述べたように、〈SINGER VEHICLE DESIGN〉はクラシックモデルの911に最大限リスペクトしたモデルを生み出しているメーカー。古い車両の魅力を消してアレンジするのではなく、むしろ、その建築的な美しさやドライビングの純粋さを残しながら、現代の技術、素材、クラフトマンシップによって再構築していく。
〈ルイ ヴィトン〉もまた、自らの歴史を単純に保存するのではなく、時代ごとに新しい表現へと変換してきた。だからこそ、この2台が「レトロ」ではなく、過去への敬意と未来への視線が同時に存在することになったのではないだろうか。
走ることで完成する、クラフトマンシップ
〈ルイ ヴィトン〉と〈SINGER VEHICLE DESIGN〉の今回のプロジェクトを、単純なブランドコラボレーションとして捉えるのは少し違うのかもしれない。ファッションブランドが自動車にロゴを載せただけでも、〈SINGER VEHICLE DESIGN〉が〈ルイ ヴィトン〉のデザインを単純に取り入れたわけでもない。両者が持つ、素材へのこだわり、職人技、プロポーション、機能性、そして「長く愛されるものをつくる」という価値観。それぞれの領域で培ってきた思想を持ち寄り、ひとつのプロダクトとして再構築した。その結果として生まれたのが、この2台の911だ。
〈ルイ ヴィトン〉のアイデンティティである「旅」と、それにまつわる長いストーリーが〈SINGER VEHICLE DESIGN〉がつくる911に融合した時、ものづくりそのものがこれほど異次元のレベルに達するとは、誰が予想できただろうか。
〈ルイ ヴィトン〉のアイデンティティである「旅」と、それにまつわる長いストーリーが〈SINGER VEHICLE DESIGN〉がつくる911に融合した時、ものづくりそのものがこれほど異次元のレベルに達するとは、誰が予想できただろうか。
あまりの美しさに、手に入れた人は運転することをためらうのではないだろうかとすら思ってしまう。しかし、この2台の911は、走るために、そして旅をするためにつくられた。〈ルイ ヴィトン〉が掲げる“Art of Travel”の精神と〈SINGER VEHICLE DESIGN〉が追求する“Reimagined”の思想が重なった特別な2台を実際に目にする機会は恐らくないだろうけれど、これほど美しいプロダクトが世に生まれた瞬間を垣間見ることができたのは、それだけで幸せなことだ。
〈LOUIS VUITTON〉×〈SINGER VEHICLE DESIGN〉によるプロジェクトの更なる詳細は、SINGER VEHICLE DESIGN 公式サイトから。
〈LOUIS VUITTON〉×〈SINGER VEHICLE DESIGN〉によるプロジェクトの更なる詳細は、SINGER VEHICLE DESIGN 公式サイトから。



