LOUIS VUITTON × 草間彌生 Japan Exclusive Surf Board

LOUIS VUITTON × 草間彌生 – 名作「南瓜」にオマージュを捧げる日本限定のサーフボード

アートの世界でトップクラスにアイコニックな草間彌生氏の「パンプキン」を採り入れたサーフボードは、至高のインテリアアイテムとしても唯一無二の存在感を放つ。


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : LOUIS VUITTON

熱狂的なアートコレクターも巻き込んで世界を夢中にさせた、〈LOUIS VUITTON〉× 草間彌生

ファッションとアートの垣根が数年前に比べて随分と低くなり、多くのブランドがアーティストとのコラボレーションアイテムを展開するようになった昨今、大抵のタッグでは私たちは驚くことはなくなっている。しかし、今年ローンチされた世界最強のビッグメゾン〈LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)〉と日本を代表するアーティストである草間彌生氏のコラボレーションは、ハイブランド大好き人間から熱狂的なアートコレクターまで多くの人々から最大限の注目を集めたと言っていいだろう。
今から約60年前の時点で「前衛の女王」という異名を持っていた真のアーティスト、草間彌生氏が生み出す謎めいた作品を洋服やバッグなどのアパレルアイテムに昇華し、日常生活の中で楽しむことができること。それはアート好きにとってはまさに至高の体験だ。
〈ルイ・ヴィトン〉と草間彌生のコラボレーションコレクションは2023年1月に第1弾が登場。東京・原宿に期間限定のポップアップストアがオープンし、ウィメンズおよびメンズのアパレルコレクション、シューズ、サングラス、フレグランス、そしてアクセサリーに至るまで多彩なアイテムが展開された。極めつけはポップアップストアに出現した巨大な草間彌生のインスタレーションだ。あのスケールの大きさと惜しみなく制作された数々のラグジュアリーアイテムのラインナップに〈ルイ・ヴィトン〉の底力を見た方は多いだろう。
そして3月31日(金)よりグローバル展開された待望の第2弾でも、草間彌生が強い愛着を持って描き続ける「フラワー」や「フェイス」、そして誰もが一度は目にしたことがあるであろう「パンプキン」を採り入れた様々なアイテムが登場した。どれをピックアップしても草間彌生ワールドを感じさせる逸品揃いなのだが、LIVE IN RUGGED ではそれらの中でもマニアックなアイテム…サーフボードに注目したい。

LOUIS VUITTON × 草間彌生 Japan Exclusive Surf Board
LOUIS VUITTON × 草間彌生 Japan Exclusive Surf Board

LOUIS VUITTON × 草間彌生 Japan Exclusive Surf Board

名作「南瓜」からインスパイアされた極上のサーフボード

無数のドットを描く「インフィニティ・ドット」で埋め尽くされたサーフボードは、香川県の直島で展示されている草間彌生の代表的な作品「南瓜」にオマージュを捧げるもの。見る者を異世界に誘うような連続的なドットは大小様々に立体性をもって前面に迫ってくる。草間彌生は裕福な家に生まれるも幼い頃から幻聴と幻覚に悩まされ、それから逃れるように水玉と網目模様を絵に描いていたという。原色を多用したポップでエキセントリックな作風からはポジティブな生きる力を感じさせられる。しかし、アートを始めたきっかけが草間彌生本人にとっては苦しみから自身を守る行為の一貫だったという事実は、一般的なアーティストが持つ「生みの苦しみ」とは別次元の重さのようなものがあるのも確かだ。
絵画や立体的な彫刻といったアート作品のみならず、音楽や映画といった作品にも、それを作り上げる作家の心の奥底には苦しみや現実からの逃避といったネガティブな感情が眠っていることが多い。鑑賞者の立場としてであってもそういった感情に向き合うことに辛さを感じることは誰しもあるだろう。でも、このサーフボードには見る者を笑顔にさせるポジティブさもたくさん詰まっていることは強調しておきたい。イエロー×ブラックのハイコントラストが放つビビットな色彩が私たちを圧倒し、同時に不思議な安らぎも与えてくれるのだ。名作「南瓜」をモチーフにしたデザインの親しみやすさと異世界的なオーラは、サーフボードという普遍的なアイテムに姿を変え、絵画やオブジェクトとは異なる魅力を放っている。
〈ルイ・ヴィトン〉×草間彌生によるサーフボードは、同ブランドの最上級の職人技を駆使し、グラスファイバー構造の中央にウッド製のストリンガーとレジンを配して制作される。日本限定で、価格は1,556,500円。たかがサーフボードに155万円?いや、サーフボードの形をしたアート作品であると捉えれば、そしてそれをあの〈ルイ・ヴィトン〉が作っていることを考えれば、この価格は決して法外ではない。永続的に販売される類のアイテムではないため、気になる方は「ルイ・ヴィトン公式サイト」のコンシェルジュサービスから問い合わせてみよう。
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