ギブソンのある生活 – パート1
この記事では、世界でもっとも有名なギターメーカーであるギブソンの魅力を探りながら、所有者にどんな影響を及ぼすかについて考えてみた。Life with Gibson、パート1をお届けする。
Written : LIVE IN RUGGED
Photo : Chicago Music Exchange
人の手を介して生まれるからこそ愛されてきた
ギターの素晴らしいところは、テクノロジーが進んだ今の時代でもアナログな点を強く残している点だ。ギターの大部分は木でできている。充分に乾燥させたうえで木材はカットされ、熟練した職人の手で整形され、磨かれ、ペイントされ、各種アッセンブリーを取り付けられ、細かい調整が行われたうえで検品のうえ出荷されていく。AIの発達が話題の現在であってもそれは変わらない。テクノロジーが効率化を促すことはあっても、人の手がきちんと入ることがもっとも重要なのがギターであり、それは今も昔も変わらない。
ギブソンは100年以上もの長い間ギターメーカーとして世界の頂点に君臨し続けてきた。ギターに興味がない人でも名前くらいは聞いたことがあるのではないだろうか。もし聞き覚えがなくてもこれは断言できる…あなたが聴いたことのある音楽のいくつかには、かなりの高確率でギブソンのギターが使われているだろう。
実際ギブソンのギターは世界に名だたるロックスターから無名の音楽ファンまで有名無名を問わず支持されている。看板モデルのレスポールだけで、愛用ミュージシャンは数え切れないほど。レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジ、エリック・クラプトン、ガンズ・アンド・ローゼズのスラッシュ…60~70年代にブルースやロックンロールの世界で火がつき、その後ハードロックやへヴィーメタルにまで広がった。もちろんポップミュージックでも頻繁に使われている。50人しか入れない極小のライブハウスから10万人規模のフェスまで、今も誰かがギブソンのギターで演奏をしている。
実際ギブソンのギターは世界に名だたるロックスターから無名の音楽ファンまで有名無名を問わず支持されている。看板モデルのレスポールだけで、愛用ミュージシャンは数え切れないほど。レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジ、エリック・クラプトン、ガンズ・アンド・ローゼズのスラッシュ…60~70年代にブルースやロックンロールの世界で火がつき、その後ハードロックやへヴィーメタルにまで広がった。もちろんポップミュージックでも頻繁に使われている。50人しか入れない極小のライブハウスから10万人規模のフェスまで、今も誰かがギブソンのギターで演奏をしている。
強いプライドが宿るギターメーカー
一般的にジャンルを問わず、世界規模で需要があるメーカーはどんどんオートメーション化を進めるものだ。より早くより効率的に生産することが売上を上げる近道であり、アパレル業界であろうと自動車業界であろうとそれは変わらない。しかし、自分たちが作るモノの本質的な良さを理解している一部のメーカーは、いたずらに機械化しない。ギブソンもまさにそんなメーカーだ。ハンドメイドにこだわるジュエリーや革小物のブランドと非常に近しい思想を持っているのだと思う。
また、生産国をアメリカ本国から移転しないところからもプライドを感じる。例えばブーツメーカーのレッドウィングやウエスコ、ホワイツといったブランドも頑なに本国生産にこだわり続けている。メイドインUSAであることも製品の品質を語るうえで非常に重要な要素であることを認識しているからだが、ギブソンも同じなのだろう。誤解を恐れずに言うと、もしギブソンが中国産になればファンは間違いなく激怒する。
このように、高品質なギターを製造するメーカーはギブソン以外にも多く存在するものの、本当の意味でギブソンと肩を並べられるメーカーはフェンダー以外にはいない。歴史、ストーリー、錚々たる愛用ミュージシャンの顔ぶれ、商品に対する強いこだわり、そして楽器自体のクオリティ。どれも世界トップクラスなのがギブソンなのだ。
このように、高品質なギターを製造するメーカーはギブソン以外にも多く存在するものの、本当の意味でギブソンと肩を並べられるメーカーはフェンダー以外にはいない。歴史、ストーリー、錚々たる愛用ミュージシャンの顔ぶれ、商品に対する強いこだわり、そして楽器自体のクオリティ。どれも世界トップクラスなのがギブソンなのだ。
ギブソンを手に入れる=歴史を共有するということ
もしあなたがこれからギターを始めようと考えているなら、ぜひギブソンも候補に入れてほしい。初めて購入するには高価すぎると感じるかもしれないけども、長い目で見ればその印象は必ずしも正しくない。洋服や腕時計と同じように、ギターも驚くほど価格で品質が変わるのだ。
ギブソンには比較的安価なレギュラーラインがあるので、まずはそれをチェックするのが良いだろう。新品でも20万円前後から購入可能だ。もっと上質でこだわりが注がれた逸品を求めるなら、カスタムショップ製も良い。こちらはミニマム30~40万円と比較的高額な価格帯になるが、より満足度の高いラインナップが揃う。
更にワンアンドオンリーを求める場合はヴィンテージをチェックしてみよう。10万円台から数千万円クラスまで揃う。もっとも、ヴィンテージを選ぶ際は必ず専門店に希望を伝えながら探すことを強くおすすめする。
ギブソンには比較的安価なレギュラーラインがあるので、まずはそれをチェックするのが良いだろう。新品でも20万円前後から購入可能だ。もっと上質でこだわりが注がれた逸品を求めるなら、カスタムショップ製も良い。こちらはミニマム30~40万円と比較的高額な価格帯になるが、より満足度の高いラインナップが揃う。
更にワンアンドオンリーを求める場合はヴィンテージをチェックしてみよう。10万円台から数千万円クラスまで揃う。もっとも、ヴィンテージを選ぶ際は必ず専門店に希望を伝えながら探すことを強くおすすめする。
どのギブソンギターを選んでも、そのモデルの歴史をたどると魅力的なエピソードが潜んでいる。ギブソンを手に入れるということは、歴史を共有するということなのだと思う。試行錯誤を繰り返し、時には経営が危なくなりながらも、不死鳥のように何度も甦りながら人々を魅了してきたギブソン。例えあなたがステージに立って演奏しなくても、部屋の中で特別な感情に浸れるだろう。ただのギターが愛らしい相棒に変わると、生活はより色鮮やかなものになるに違いない。
ITEM CREDIT
- Gibson:Les Paul Standard / Les Paul Custom / ES-335 / Explorer / Firebird