リーバイスとコーンデニムの100年以上の歴史を象徴するモデル – 1915 501XX
デニム業界のベンチマーク的存在であるリーバイスとホワイトオーク・コーンデニムの黄金のタッグ。1915年モデルの501XXからは、かつてゴールドラッシュに沸いたアメリカのラギッドなスピリットを感じる。
100年以上に渡り続いたリーバイスとコーンデニムの蜜月関係
コーンデニム社のホワイトオーク工場が2017年末に閉鎖したことは以前こちらの記事で詳しく書いたが、やはりホワイトオーク製の商品は徐々にラインナップから姿を消しているようだ。これは仕方ないこととはいえ、デニムファンにとっては寂しい限り。
しかし、クラシックアイテムを忠実に復刻することを命題とするリーバイス・ヴィンテージ・クロージングからは魅力的なジーンズが今も作られている。本日紹介する1915 501XXはコーンデニム社との100年を超える歴史を祝うモデルで、素材、シルエット共にヘリテージ(遺産)と呼ぶべき素晴らしい一本に仕上がっている。
しかし、クラシックアイテムを忠実に復刻することを命題とするリーバイス・ヴィンテージ・クロージングからは魅力的なジーンズが今も作られている。本日紹介する1915 501XXはコーンデニム社との100年を超える歴史を祝うモデルで、素材、シルエット共にヘリテージ(遺産)と呼ぶべき素晴らしい一本に仕上がっている。
「アメリカンワークウェアのスピリットと歴史を捉えつつ、過ぎ去りし時代の中で愛されたフィット、生地、ディテールを丁寧に復刻」…リーバイスの商品説明で真っ先に記されている言葉。1915 501XXはまさにジーンズ創世記に作られていたクラシックなデザインを今の時代に復活させたモデルだ。このジーンズを復刻させるにあたり、リーバイスは資料を基に過去142年間の中でリーバイスを穿いてきた人々からインスピレーションを受けたという。
コーンデニム社は1891年に歴史をスタートし、リーバイスが同社のデニムを採用し始めたのが1915年だった。その意味でこの1915 501XXは非常にエピックなモデルと言えるだろう。「ヴィンテージを忠実に復刻する」というテーマを掲げるリーバイス・ヴィンテージ・クロージングにとっても特に気合いの入ったモデルであるはずだ。
コーンデニム社は1891年に歴史をスタートし、リーバイスが同社のデニムを採用し始めたのが1915年だった。その意味でこの1915 501XXは非常にエピックなモデルと言えるだろう。「ヴィンテージを忠実に復刻する」というテーマを掲げるリーバイス・ヴィンテージ・クロージングにとっても特に気合いの入ったモデルであるはずだ。
最強クラスにラギッドなジーンズ!
最大の特徴はシルエットと仕様。全体的にゆったりとしたシルエットはパッと見てクラシカルな印象を与える。1915年前後、ジーンズはまだまだワークウェアで、ファッションとして穿かれるようになるのはもっと後の時代。そのため体を締め付けないゆとりのあるラインで構成されているのだ。また、バックポケットは隠しリベットではなく表側に露出していたり、サスペンダーボタンが標準で付いていたりと、細かい仕様もクラシカル。大抵のレプリカジーンズが1950~60年代のものを参考にしているのに対し、1915 501XXはそれよりずっと前のマニアックな作りを堪能できる。
ハイウエスト、ワイドレッグというクラシックな形状は着こなしが難しそうではあるが、写真のようにレザー製のサスペンダーで吊り、ロールアップして革靴と合わせると洗練された大人のコーディネイトになるだろう。もちろんサスペンダーなしで穿いても問題ない。どんな穿き方をしても他のジーンズにはないラギッドな雰囲気を演出してくれるだろう。
ワイルドと洗練が共存する振れ幅の広さも魅力
ホワイトオーク製ではないリーバイスは受け入れられない…一部のコアなリーバイスファンからはそんな声も挙がっている。100年以上もの間アイコニックな存在として君臨してきたリーバイスとホワイトオークには確かに特別な気持ちを感じてしまう。現在作られているコーンデニムが中国とメキシコがメインであることも、ノスタルジーを感じてしまう理由のひとつだったりする。ただ、ホワイトオーク製以外はNGと切り捨ててしまうのがもったいないほど、リーバイスの商品には魅力的なモノが多いのも確かだ。
1915 501XXには男らしさがたっぷりとあるが、不思議なほど上品さもある。ワイルドなのに洗練されていて、全体的な着こなしを考えることが楽しくなるジーンズだ。徹底的にラギッドに着ても良いし、クリーンなコーディネイトのアクセントとして穿くのもカッコいい。
ITEM CREDIT
- LEVI’S VINTAGE CLOTHING:1915 501XX