No Rest for the Wicked Levi’s custom jacket

背中でメタル愛を語れるリーバイスのカスタムデニムジャケット

メタルファン感涙のカスタムデニムジャケット。自分のアイデンティティを主張するワードローブとしていかがだろう。


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : BERBERJIN

背中で語るへヴィメタル愛

音楽とファッションはいつの時代も親和性が高い。ロックやパンク、メタル、ヒップホップ、ハードコア、そしてジャズやブルースがメンズファッションに与えた影響は計り知れないほど多く、ハイブランドから名もないストリートブランドまで世界中のブランドが様々な音楽からインスピレーションを受けて創作活動を行っている。
LIVE IN RUGGED読者も洋服より音楽を先に好きになり、好きなミュージシャンやバンドのファッションに影響を受けた人は多いことだろう。かくいう筆者も10代の頃はロック全般にドハマりし、貪るようにCDを買って擦り切れるまで昼夜問わず聴いていた。膨大なジャンルを内包するロックというカテゴリの中で10代~20代中盤頃までハマっていたジャンルのひとつがへヴィメタル。メタリカ、ブラック・サバス、モーターヘッド、アイアン・メイデンにジューダス・プリーストなどなど…当時も今も聴くバンドは数知れないが、ブラック・サバスのボーカルであるオジー・オズボーンのソロアルバムも当然ヘビロテで聴きまくっていた。
オジー・オズボーンのファッションに影響を受けたことはないけれど、ロックTに代表される洋服のグラフィックとしては最高の素材だ。この〈Levi’s(リーバイス)〉の古着のデニムジャケットは背中にオジーの5枚目のソロアルバム「No Rest for the Wicked」のアルバムカバーがドーンと鎮座。カスタムを行ったオーナーはきっとハードコアなメタルファンだったに違いない。


カスタムベースは3rdタイプのデニムジャケット。全体的にアイスブルーカラーにフェイドしている。

背面中央に「No Rest for the Wicked」の巨大なパッチがドーン!


メタルバンド特有の邪悪なオーラ。さり気なくオジーのアイコンも縫い付けられており、カスタムをしたかつてのオーナーのセンスの良さが伺える。

かつて濃紺だったデニムジャケットは選択を繰り返しインディゴはあまり残っていない。

熱狂的なオジーファンがカスタム?
全体的なバランスも実はよく考えられていたり…

「No Rest for the Wicked」は1988年に発売されたオジー・オズボーンの5枚目のスタジオアルバム。本作から後の絶対的な相棒となるギタリスト、ザック・ワイルドが加入した記念すべきアルバムであり、最高にクールなギターリフとメロディーが詰まった隠れ名盤である。
〈リーバイス〉のデニムジャケット背面に縫い付けられた巨大なパッチはこれ以上ないほど存在感抜群。切り返しにそってパッチをカットし縫い付けるという意外に?凝ったカスタムなのも、前オーナーの愛情が伺えるポイント。さり気なくオジーのアイコンも左下に配置されていて全体的なバランスも素晴らしい。
古着のデニムジャケットは独自のカスタムが施されたモノがいくつもあるが、オジー・オズボーンというある意味でマニアック(しかしメタル好きにとってはあまりにもメジャー)なバンドをフィーチャーしたデザインはそれほど多くない。デニムジャケット自体は全体がアイスブルーにフェイドしていて、耳付きでも何でもない普通のユーズド。ヴィンテージとしての価値はほとんどないと言ったら失礼だけど、逆に気軽に着れるところが良いのではないだろうか。


色落ちこそだいぶ進んでしまっているが、ダメージを受けやすい袖を見るとほつれや破れはない。つまりまだまだ着れる一着ということだ。

胸ポケットの赤タブも綺麗な状態で残っている。デコボコしたパッカリングもいい感じ。

古着は一期一会、気になる方は早めのチェックを!

自分のアイデンティティを主張するためのキラーアイテムとしてもおすすめのカスタムデニムジャケット。「プリンス・オブ・ダークネス」の異名を持つオジー・オズボーンへの愛にあふれるカスタムジャケットは、主にメタル好きから絶大なリスペクトを集めることだろう。15,180円(税込)という買いやすい値段もGood。Mサイズで肩幅62.5cm、身幅57cm、着丈63cm、袖丈58cm。気になる方はBERBERJINのオンラインストアをチェックしよう。

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