Amazing fading of Dartisan D1549

唯一無二のエイジングに成長するクレイジーパターンのジーンズ – ダルチザンD1549

デニム好きを極めるあなたに猛プッシュしたい、〈ダルチザン〉のクレイジーパターンジーンズ。部位ごとに異なるデニムを使った普通じゃないルックスとエイジングを思う存分楽しむことができる。


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : STUDIO D’ARTISAN

高品質なジャパンデニムにこだわり続けて50年
〈ダルチザン〉オリジナルのクレイジーパターンジーンズのエイジングは圧巻のレベル

「ジャパンデニム」の呼び名で海外のファッション好きにも浸透した日本のデニムブランドたち。デニムウェアのオリジンである〈Levi’s®(リーバイス®)〉のヴィンテージデニムを再現することから始まったジャパンデニムブランドは、長い年月を経てレプリカ系というジャンルに収まらない活躍を見せている。
STUDIO D’ARTISAN(ステュディオ・ダ・ルチザン)〉は1979年のブランド創立時から、単なるレプリカ系ではないモノ作りにこだわってきたことが同業者を含めてリスペクトされている稀有な存在だ。10年どころか5年続くことも難しいファッション業界で、50年以上の長きに渡り第一線で活躍してきた〈ダルチザン〉は、〈リーバイス®〉501XXを細部にわたって忠実に再現することにすべてをかけるレプリカ系ブランドとはやや異なる方向性で活動してきた。デニム自体を自社開発し、裁断から縫製、加工に至るまで一貫した作業を完結できる数少ないブランドである強みを生かし、目指してきたのは「デニム業界屈指の職人集団」であること。「自分たちの作品は自分たちの手で作り上げる」という創業以来の理念を50年以上に渡り貫いてきた姿勢こそが、国内外のデニムファンを熱狂させる理由と言っていいだろう。
そして、〈ダルチザン〉の強みは新しいカジュアルスタイルを常に提案してきたところだ。セルヴィッジデニムという100年以上の歴史を持つ伝統的な素材に向き合い、オリジナルへの敬意を持ちながら〈ダルチザン〉らしいクリエイティブを追求。その姿勢を常に意識してきたことで、このブランドには傑作と言われるモデルがいくつも存在する。
この記事で紹介するD1549は重さも色味も異なる複数のデニムを使ったクレイジーパターンの限定モデル。天然藍に染めたデニム、定番の15ozデニム、わずかに軽い14ozデニム、そしてイレギュラー商品でしか通常は使われない左綾デニム。それらを部位ごとに分けて使いドッキングしたクレイジーパターンのセルヴィッジジーンズは、新品時から質感の違いを楽しめるのだが、エイジング後の見た目は凄まじいの一言。デニム狂であれば一度は見たことがあるかもしれないけれど、初見の方はぜひじっくりとご覧いただきたい。


ご覧の通り色味の異なる経年変化へと成長したD1549。部位によって色落ちが異なり、ヒゲやアタリの入り具合も微妙に異なる。

シンチバックの付くバックショットもド迫力のルックスに。すべて〈ダルチザン〉自社開発のオリジナルデニムを4種類も贅沢に使用し、特別感たっぷり。

部位ごとに異なるエイジングを楽しめるユニークなジーンズ

D1549には「セールスマンジーンズ」という別名がある。これは〈ダルチザン〉のセールスマンが自社商品の営業に向かう際、異なるデニムをひとつにドッキングしたジーンズを穿くことで手間なくデニムの質感や色味の違いをアピールできる…という仮定に沿ってコンセプトを練られたもの。クレイジーパターンという手法自体はファッション業界に昔からあるデザインながら、こういったユニークなコンセプトを前提にオリジナリティあふれる商品を開発してしまうところも〈ダルチザン〉らしい。
シルエットは全体的に太目なオーセンティックなスタイル。どちらかというとヴィンテージの501XXに近しいシルエットなので、古いジーンズを好む層にも響くアイテムだろう。前述の通り部位ごとに異なるデニムを用いることで、フロント・バック・サイドのどの角度から見てもクレイジーパターンであることが一目で分かる仕様になっている。
それぞれが異なる特性を持つデニムなので、部位によって色落ちが進む速度が異なり、インディゴの濃さやタテ落ちの仕方などもかなり差異が発生する。それがD1549をユニークなジーンズへと昇華させているのだ。
写真のセールスマンジーンズは着用1年6ヵ月のサンプルで、洗濯はその間わずか1回。洗濯回数の少なさが濃淡のコントラストが大きいエイジングにつながっており、いわゆる「バキバキ系」のフェイドに。デニム狂が作るデニム狂のためのスペシャルモデルゆえ、根性穿きをしてメリハリの強い経年変化に育てたくなるのはごく自然な欲求だ。


洗濯回数を抑えることで膝裏のハチノスが立体的に。

濃く残る箇所と激しくフェイドする箇所が混在する迫力のあるルックス。バックポケットには既に穴が空いてしまっている。

明らかに普通のジーンズとは異なるルックスを楽しめるのがクレイジーパターンの魅力
「世界に一本」に成長する過程を楽しもう

残念ながらD1549(セールスマンジーンズ)は既に生産が終了してしまっているが、〈ダルチザン〉は不定期でクレイジーパターンのジーンズを発売しているので、気になる方は継続的にオフィシャルサイトをチェックしてみよう。
異なるデニムを贅沢に使ったクレイジーパターンのジーンズは、ヴィンテージの再現という手法にこだわらない〈ダルチザン〉ならではのデザイン。上質なデニムを丁寧に組み込み、見るからに普通のジーンズとは違いのあるルックスを楽しめるのがクレイジーパターンの最大の魅力だ。穿きこめば世界に一本だけの特別なジーンズへと成長してくれる。
LIVE IN RUGGEDがお届けする〈ステュディオ・ダ・ルチザン〉の記事はこちらから。
筆者が日々愛用しているSD-107(スーパータイトストレートジーンズ)もお時間があればぜひご覧いただきたい。

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