Genuine holy grail Submariner Ref.6200

時計マニアが血眼で探し続ける「聖杯」- エクスプローラーダイヤルを持つROLEXサブマリーナ Ref.6200ってどんな時計?

ヴィンテージ・ロレックスマニア垂涎のウルトラレアモデル。エクスプローラーダイヤルのサブマリーナはなぜこれほどマニアから求められるのか?「キングオブサブマリーナ」の謎めいた魅力を探る。


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : BOB’S WATCHES

ヴィンテージ・ロレックスの中でも屈指のレアモデル
現在の市場価値は数千万円

映画「インディー・ジョーンズ 最後の聖戦」ではキリストの聖杯のパワーを求めるナチス軍と主人公たちの戦いが描かれていた。一方、時計好きの間で「HOLY GRAIL(聖杯)」と呼ばれるモデルがある。時計業界における聖杯とは「多くのコレクターたちが探し求めて失望し、喜び、そしてまた落胆を味わうモデル」のことを指す。極端に生産数が少なかったり、オリジナル状態を発見することが困難な時計が「HOLY GRAIL(聖杯)」と呼ばれており、〈OMEGA(オメガ)〉初の自動巻きスピードマスターであるRef.ST376.0822がその走りとなったようだ。
12時位置に24時間計のインダイアルを配置する珍しいレイアウトのRef.ST376.0822は発売当時からしばらくの間人気がなく、オリジナルを保っている個体が極端に少ないのだとか。〈オメガ〉自身もオリジナルを探し求めていると言われるほどのレアな存在になってしまったRef.ST376.0822は「聖杯」の名にふさわしいモデルと言える。
もちろん〈ROLEX(ロレックス)〉にも「聖杯」と呼ばれるほど珍しいモデルがいくつも存在している。本稿で紹介するSUBMARINER(サブマリーナ)Ref.6200は、数多いヴィンテージ・ロレックスの中でも屈指のレアモデル。サブマリーナ黎明期である1954年に誕生し、長い歴史の中で3・6・9のエクスプローラーダイヤルを持つ数少ないレファレンスであることから世界中の時計マニアが探し求めている。
時計マニアの間では論争になることもあるが、サブマリーナの最初期モデルは1953年に誕生したRef.6204であると言われている。Ref.6200はその翌年に追加されたレファレンスで、ごくわずかの期間しか生産されず、同じ仕様を持つ後継モデルが一度も登場しなかったことでヴィンテージ・ロレックスの中でも伝説的な存在になった。現在の市場価値は数千万円と言われており、実際ごくまれに著名なオークション等に登場すると例外なくその価格帯で落札されている。それでは、なぜRef.6200のサブマリーナはここまで価値が上昇したのだろうか?

ROLEX SUBMARINER Ref.6200
ROLEX SUBMARINER Ref.6200

ユニークなルックスと仕様が唯一無二の価値を生み出した

長い歴史を持つサブマリーナの中でRef.6200が屈指の人気を持つ理由は、主にルックスにある。先に述べたように3・6・9のエクスプローラーダイヤルを持つ数少ないサブマリーナであること。8㎜もの大きなサイズのブレベットワインディングクラウンを持つこと。Ref.6204も大きなクラウンを持っているため、両者には「ビッグクラウンサブマリーナー」という愛称が与えられている。〈ロレックス〉は同一モデルであっても年代によって細部の仕様が異なることが多く、いまだに謎が多いため、この手の特殊なパーツを持っているモデルは例外なく付加価値が与えられるのだ。そのクラウンには「BREVET」のテキストが付いた〈ロレックス〉の紋章があり、時計を横から眺めないと判別できないパーツなのに、デザイン上重要な役割を果たしていることが分かる。
また、Ref.6200は今では当たり前になっているメルセデススタイルの針を最初に与えられたモデルであることも付け加えておこう。37㎜のコンパクトなケースに収められた金色のエクスプローラーダイヤルを持つRef.6200は偽物も数えきれないほど作られ、真贋性の判断が難しい個体としても知られているのだけれど、もし本物であった場合は掛け値なしの「聖杯」だ。それ一本で東京都内のマンション一部屋、もしくは〈FERRARI(フェラーリ)〉であれ〈Lamborghini(ランボルギーニ)〉であれ、最新のスーパーカーと同じ価値がある数少ない腕時計ということになる。

ROLEX SUBMARINER Ref.6200
ROLEX SUBMARINER Ref.6200

ROLEX SUBMARINER Ref.6200
ROLEX SUBMARINER Ref.6200

藤原ヒロシ氏も愛用する究極のヴィンテージ・ロレックス

ケースとブレスレットはステンレススチールで、ムーブメントはサブマリーナ最初期らしいCal.A260を搭載し、パワーリザーブは約36~48時間。防水性は100mとも200mとも言われている。その辺りがはっきりしないのも謎の多い〈ロレックス〉ならではだ。日本では藤原ヒロシ氏が所有していることもファンの間ではよく知られている。なお、ただでさえ現存する個体数が極端に少ないうえに、割れやすい真鍮製のベゼルであることもレアさに拍車を掛けている。
今現在、世界にどれだけ残存しているのかすら定かではないRef.6200は文字通り幻の存在。多くの時計マニアにとって究極のモデルであり、彼らにとっては所有しているすべてのレアウォッチを手放してでも欲しいモデルかもしれない。今後価値が下がることなどあり得ないし、恐らくますます市場価値は上昇し続けるだろう。どこにあるのか、誰が持っているのかもよく分からない伝説の時計…謎に満ちた〈ロレックス〉の中でもこれ以上「聖杯」と呼ぶことにふさわしいモデルは滅多にない。
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