AVメーカーのプレステージがアパレルコレクションを本格スタート
実は〈プレステージ〉の服なんだよね…という背徳的な悦びを味わえる珠玉のラインアップ。
これも時代の変化?AV業界からアパレル業界に殴り込み
もしかしたら世界一「それどこの服?」とは訊かれたくないブランドだと思うかもしれない。日本を代表するAVメーカー「PRESTIGE(プレステージ)」がアパレルコレクション〈PRESTIGE APPAREL(プレステージ・アパレル)〉を本格始動。洋服からアンダーウェアまで幅広いラインアップが揃い、AV業界からアパレル業界の異業種に殴り込みをかけてきた。
「性に対して真剣に向き合うメッセージや姿勢を通して新たなファッションを築く」というコンセプトの元、2020年から段階的に販売を行なってきた〈プレステージ・アパレル〉。なぜAVメーカーがアパレルブランドを?という素朴な疑問に対する答えはこのコンセプトになるわけだが、実は近年アダルト業界がファッション業界に進出するケースが増えてきていることをご存じだろうか。アダルトグッズメーカーの「TENGA(テンガ)」は以前から洋服やファッション関係のグッズなどを制作。池袋PARCOでポップアップストアを開催したり、スニーカーショップの名店〈atmos(アトモス)〉とコラボレーションするなど、一般層(?)にも知名度を広げている。さらにアメリカ・ロサンゼルス発祥のストリートブランド〈Anti Social Social Club(アンチ・ソーシャル・ソーシャル・クラブ)〉ともタッグを組むなど、その活動はワールドワイドレベルに。「プレステージ」が「テンガ」に刺激されたかどうかは不明だが、ある意味でアンダーグラウンドな世界の企業が華々しいファッション業界に打って出る構図は珍しくなくなってきたと言えるだろう。
デザイン自体は意外なほど真面目なのもポイント
つい先日公表された〈プレステージ・アパレル〉のLOOK画像は期待を裏切らないちょっとエッチな空気感に。「プレステージ」に所属する涼森れむさんや八掛うみさんも登場し、猥雑で妖しさあふれる写真は見ているだけで楽しい。しかし、実際のアイテムを見るとデザイン的には誰でも着られるのでは?と思えるほど真面目なモノが多いのもポイント。洋服である以上着ることをためらってしまうグラフィックや写真が入っていると売れるものも売れなくなってしまうし、実際に購入するユーザーを限定的にしてしまう。Tシャツやフーディー、スウェット、アンダーウェア類など、どれも言われなければ「プレステージ」だとは分からないデザインになっている。一部商品は直球なグラフィックが入っているようだが、オーバーサイズ気味のストリートテイストで統一されたアイテムは男女問わず着用できるムード。女性がシャレとして着るのもアリではないだろうか。
〈プレステージ・アパレル〉は公式オンラインストアにて発売中。男であれば誰しもお世話になったことがあるはずの「プレステージ」オリジナルブランドはこっそり着るも良し、仲間内で盛り上がるのも良し。ただし、女性へのプレゼントはよっぽどシャレの通じる人じゃない限りはやめておこう。
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ITEM CREDIT
- PRESTIGE APPAREL:2022 Spring Collection