60年代の独創的でユニークなバイブを感じる Movado Super Sub-Sea
逆パンダダイヤルが嫌いな人なんているのかな?
メーカー名に込められた哲学通り、常識を覆す時計作りで歴史を作ってきた〈MOVADO〉
クロノグラフはデザイン性にこそ価値を見出したい。なぜなら、どのブランドであっても特にデザイン性がバリエーション豊かだから。本来はストップウォッチとしての機能性を与えられた時計ではあるものの、ぶっちゃけたことを言うと現代の生活には必要がない。であれば、目一杯楽しむべきなのは見た目の面白さだ。もしあなたが今もこれからも価値が衰えない普遍的なヴィンテージウォッチを探しているのであれば、逆パンダダイヤルのクロノグラフなんてどうだろう?
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〈MOVADO(モバード)〉は1881年にAchilles Ditesheim(アシール・ディテシェイム)がスイスのラ・ショー=ド=フォンに創業した時計メーカー。エスペラント語で「たゆまざる前進」を意味する「MOVADO」というブランド名にはアシール・ディテシェイムの企業哲学が込められていると共に、ブランドが100数十年掛けて歩む歴史がそのまま表れている。
1912年に発表されたポリプランでは、縦長に湾曲したケースにムーブメントを3つに分割して搭載するというこれまでにない画期的なアイデアをもって実現し、数々の時計メーカーに影響を与えた。もっとも有名な〈モバード〉の時計は1961年にアメリカのデザイナー、Nathan George Horwitt(ネイサン・ジョージ・ホーウィット)によってデザインされたミュージアムウォッチだ。画期的な文字盤のデザインは腕時計という範疇を超えたアートピースのようなデザイン性があり、世界中のアーティストからも絶賛される。このモデルは後にニューヨーク近代美術館の永久所蔵品に認定されるほど高いデザイン性・アート性を持つ時計として、今でも多くのデザイナーに影響を与えている。
また、元々ムーブメントの開発を得意とするマニュファクチャールとして始まった会社なので、クロノグラフの製造に長けていたことも〈モバード〉の特徴だ。本稿で紹介するヴィンテージ・クロノグラフは現代の〈モバード〉からは想像できないほどタフでクラシカルなデザインで構成されている。
1912年に発表されたポリプランでは、縦長に湾曲したケースにムーブメントを3つに分割して搭載するというこれまでにない画期的なアイデアをもって実現し、数々の時計メーカーに影響を与えた。もっとも有名な〈モバード〉の時計は1961年にアメリカのデザイナー、Nathan George Horwitt(ネイサン・ジョージ・ホーウィット)によってデザインされたミュージアムウォッチだ。画期的な文字盤のデザインは腕時計という範疇を超えたアートピースのようなデザイン性があり、世界中のアーティストからも絶賛される。このモデルは後にニューヨーク近代美術館の永久所蔵品に認定されるほど高いデザイン性・アート性を持つ時計として、今でも多くのデザイナーに影響を与えている。
また、元々ムーブメントの開発を得意とするマニュファクチャールとして始まった会社なので、クロノグラフの製造に長けていたことも〈モバード〉の特徴だ。本稿で紹介するヴィンテージ・クロノグラフは現代の〈モバード〉からは想像できないほどタフでクラシカルなデザインで構成されている。
〈ZENITH〉のムーブメントを搭載
〈モバード〉Super Sub-Sea(スーパーサブシー)はオーソドックスな3つ目のインダイヤルを備えたヴィンテージ・クロノグラフ。ベゼルに回転系、文字盤内の外周にタキメーターを備え、60~70年代のクロノグラフらしい逆パンダダイヤルが最高にクールな一本だ。
一見すると〈ZENITH(ゼニス)〉A277のように見えるかもしれない。スーパーサブシーは実際に〈ゼニス〉A277と同時期(1960年代後半)に2つのブランドの間で密接に連携して開発され、〈ゼニス〉のクロノグラフムーブメントであるMartel ebauche(マーテル・エバウシュ)Cal.146HPを搭載。全体的なルックスも兄弟モデルのように近しいものになっている。
一見すると〈ZENITH(ゼニス)〉A277のように見えるかもしれない。スーパーサブシーは実際に〈ゼニス〉A277と同時期(1960年代後半)に2つのブランドの間で密接に連携して開発され、〈ゼニス〉のクロノグラフムーブメントであるMartel ebauche(マーテル・エバウシュ)Cal.146HPを搭載。全体的なルックスも兄弟モデルのように近しいものになっている。
耐水性を高めるために設計された大きなコンプレッサーケースは直径41mmと、この時代の時計にしてはかなり大型。ファットなベゼルと相まって、身に着けるといかにもメンズライクな雰囲気を味わうことができるはず。文字盤の中のディテールをチェックすると、インダイヤルや針、インデックス、細かくプリントされた文字に至るまで、すべてにおいていかにも60年代らしいデザインが施されているのも非常に魅力的だ。
あぁ、憧れの逆パンダダイヤル!
とはいえ、本モデルの最大の魅力は何と言っても黒×白の逆パンダダイヤル。かつて〈ROLEX(ロレックス)〉や〈HEUER(ホイヤー)〉などが製造していたレアなエキゾチックダイヤルのクロノグラフと共通する逆パンダダイヤルには、現代の時計ではなかなか味わえない外観上のユニークさと独特の美しさがある。先に述べた大きなコンプレッサーケースが〈ロレックス〉とも〈ホイヤー〉とも明らかに異なる個性を感じる部分であり、そのオリジナリティも〈モバード〉スーパーサブシーの大きな魅力だろう。
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本モデルはHODINKEEにて6,100ドルで発売されていたが、すでにソールドアウト。同じモデルを今購入しようとするともう少し相場が上がっている可能性はあるものの、同時代の〈ロレックス〉や〈ホイヤー〉、または〈TUDOR(チュードル)〉よりははるかに安価に手に入れられるはずだ。
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ちなみにTUDORがフランス海軍と共同開発したダイバーズウォッチ、ぺラゴス FXDはチェック済み?
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ITEM CREDIT
- MOVADO:1960s Super Sub-Sea