Lewis Leathers CYCLONE SHEEP

しなやかなシープレザーの Lewis Leathers CYCLONE はアウターにもインナーにも化ける逸品

柔らかくしなやかなスープレザーだからこそデイリーに着倒せる。


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : ROAD GENERAL STORE

ファッション業界で圧倒的な存在感を示す〈ルイス・レザーズ〉

アメリカを代表するモーターサイクルジャケットブランド〈SCHOTT(ショット)〉に対して、イギリスを代表する存在なのが〈Lewis Leathers(ルイス・レザーズ)〉であることは説明不要だろう。古くからイギリスのワルなバイカーたちから支持されてきた〈ルイス・レザーズ〉のライダースジャケットは、モーターサイクルの歴史に密接に関わりながらファッションアイコンに変化していった。特に同ブランドを代表するモデルであるCYCLONE(サイクロン)は、〈COMME des GARÇONS(コム・デ・ギャルソン)〉や〈MONCLER(モンクレール)〉などの超一流ブランドと頻繁にコラボレートし、川久保玲氏や藤原ヒロシ氏といったファッション業界を代表する超重要人物たちが日常着として着用していることでも知られている。
ライダースジャケットがまさにオンシーズンである今の季節、LIVE IN RUGGED読者の多くの方が愛用の逸品に日々袖を通しているかと思われるが、本稿では〈ルイス・レザーズ〉サイクロンのシープスキンモデルをプッシュしたい。「え?〈ルイス・レザーズ〉ならホースレザーかカウレザーの方がベストでは?」と思った方、ちょっと待ってほしい。確かに堅牢かつオーセンティックなホースレザーやカウレザーはベストオブベストの素材であることは間違いない。さらに言えば、シープスキン(羊革)という素材自体がライダースジャケットの世界ではやや軽視されている傾向もある。しかし、レザー好きであればご存じのようにシープスキンにはホースレザーやカウレザーにはない特徴や魅力もあるのだ。

Lewis Leathers CYCLONE SHEEP
Lewis Leathers CYCLONE SHEEP

Lewis Leathers CYCLONE SHEEP
Lewis Leathers CYCLONE SHEEP

強度的に不安があるという意見を一蹴するエピソード

最大の特徴は柔らかくしなやかな質感を持っていること。ホースレザーやカウレザーは新品状態では驚くほど硬さを感じることが多いが(鞣し方などによって異なる)、シープスキンは前者に比べて比べ物にならないほど柔らかい。その秘密は羊の皮が毛の成長を支えるために特化したものだから。馬や牛よりも毛の量が多い羊の皮は強度や耐摩耗性はホースレザーやカウレザーよりも低くなることは否めないものの、手に吸いつくようにソフトな質感を持っているのだ。ちなみに羊の革は生後1年未満のラムスキンと1年以上のシープスキンに大別される。前者は毛穴が小さいため表面のきめも細かく、よりしっとりとした手触り。特に生後6ヵ月未満の川はベイビーラムと呼ばれ、ハイブランドの革小物などにも採用されることが多い。
柔らかくしなやかさを持つシープスキンであるからこそ、購入後すぐに身体に馴染む素晴らしい着心地を楽しめるのが最大の魅力と言っていいだろう。一般的には強度的な不安があるという意見もあるが、生後1年以上のシープスキンであれば日常使用で問題が発生することは滅多にないはず。それを裏付けるようなエピソードとして、〈ルイス・レザーズ〉のライダースジャケットを愛用する本国のバイカーたちの多くがシープスキン製を選んでいることを挙げたい。〈ルイス・レザーズ〉のシープスキン製ライダースジャケットに強度的な問題があれば、リアルバイカーである彼らがヘヴィーに着倒す相棒として選ぶわけがないはずだ。

Lewis Leathers CYCLONE SHEEP
Lewis Leathers CYCLONE SHEEP

Lewis Leathers CYCLONE SHEEP
Lewis Leathers CYCLONE SHEEP

極めつけはアウターにもインナーにも化けること

もうひとつのプッシュしたい理由もシープスキンというレザー自体にカギがある。
ホースレザーやカウレザーよりもやや薄めのシープスキン製のライダースジャケットは着用時のフィット感が良く、膨らみを抑えられるという利点がある。真冬以外のアウターとしては持ちろん、本当に寒い季節はコートなどのヘヴィーアウターのインナーとしても着用できるのだ。例えば暖かなロングコートのインナーにこのライダースジャケットを着て、その中のインナーは薄手のニットやロンTというスタイルも可能。どうせ真冬のオフィスや屋内は必要以上と言っていいくらい暖かいのだから、トップスは軽めで問題ないだろう。レザー自体に重みと厚みがあるホースレザーやカウレザーで作られたライダースジャケットの場合は、こういったコーディネートをすると着ぶくれしてしまったり、肩が凝ってしまいがち。素材自体が軽量かつしなやかなシープスキンならではの着方を楽しめるのも大きな魅力なのだ。
うっとりするような着用感と実は優れた表情を見せるエイジングも楽しみなシープスキン製のサイクロンは、他のレザーと同様生産が追い付かないほどの人気があるため、基本的に受注生産方式を採用している。今すぐに購入できる新品が見つかりにくいとはいえ、一度購入すれば長い間極上のスタイルを楽しめること間違いなし。オーセンティックながらモードにもロックにもカジュアルにも着られるタイトフィットモデルであれば、ファッションの系統を問わずスタイリッシュに決まる。
〈ルイス・レザーズ〉サイクロン シープスキンは「ROAD GENERAL STORE」でも受注を受け付け中。気になる方は早めにチェックしよう。
LIVE IN RUGGEDがお届けする〈ルイス・レザーズ〉の記事はこちらから。
ブランドを問わないライダースジャケット関連の記事はこちらをチェックいただきたい。
LIVE IN RUGGED公式ツイッターのフォローもお忘れなく。

ITEM CREDIT