タグ・ホイヤーから、ヴィンテージ直系デザインのカレラ60周年アニバーサリーエディションが登場
腕時計黄金時代の空気感をそのまま再現し、世界限定600本で販売中。
F1ドライバーを魅了したモータースポーツ・クロノグラフ
腕時計を身に着ける必要がないほどテクノロジーが進化した今の時代でも、結局みんなアナログな時計が大好きだ。〈TAG Heuer(タグ・ホイヤー)〉が発表したCarrera Caliber Heuer 02 Chronograph 60 year Anniversary Edition(カレラ・キャリバー・ホイヤー02 クロノグラフ 60周年アニバーサリーエディション)の素晴らしいデザインを見て、恐らく多くの時計好きが筆者と同じように「こういうのでいいんだよ…」と心の底から思ったに違いない。
〈タグ・ホイヤー〉が〈HEUER(ホイヤー)〉というブランド名だった時代から、Carrera(カレラ)というクロノグラフはモータースポーツとクルマを愛する人々のアイコンであり続けた。偉大なるJack Heuer(ジャック・ホイヤー)自らがデザインしたカレラは何の広告戦略も必要がないと思えるほど完璧なデザインに仕上がっていたが、当時のジャック・ホイヤーはそうは考えなかったようだ。まだまだ成長途中にあった〈ホイヤー〉にさらに価値を与えるべく、ジャック・ホイヤーは真新しく意欲的なクロノグラフをアピールするための最高の場所を早い時点で発見している。そう、レーストラックだ。
〈ホイヤー〉は他の時計メーカーに先んじてFORMULA 1(フォーミュラ1)にスポンサーとして参加し、1963年に誕生したカレラをレースに勝利したドライバーに進呈するという気前の良い戦略を推し進めた。その結果、1970年代の多くのF1ドライバーたちが〈ホイヤー〉カレラをオンオフ問わず愛用。F1ドライバーとしてシーズンチャンピオンにも輝いた伝説的なNiki Lauda(ニキ・ラウダ)とJames Hunt(ジェームズ・ハント)を筆頭に、Mario Andretti(マリオ・アンドレッティ)やEmerson Fittipaldi(エマーソン・フィッティパルディ)などのレジェンド級ドライバーが愛用リストに名前を連ねている。
〈ホイヤー〉は他の時計メーカーに先んじてFORMULA 1(フォーミュラ1)にスポンサーとして参加し、1963年に誕生したカレラをレースに勝利したドライバーに進呈するという気前の良い戦略を推し進めた。その結果、1970年代の多くのF1ドライバーたちが〈ホイヤー〉カレラをオンオフ問わず愛用。F1ドライバーとしてシーズンチャンピオンにも輝いた伝説的なNiki Lauda(ニキ・ラウダ)とJames Hunt(ジェームズ・ハント)を筆頭に、Mario Andretti(マリオ・アンドレッティ)やEmerson Fittipaldi(エマーソン・フィッティパルディ)などのレジェンド級ドライバーが愛用リストに名前を連ねている。
それから長い年月を重ね、カレラはクルマのモデルチェンジのように大きくアップデートされていく。見た目が大きく変化し、手巻きから自動巻きに変わり、細部に至るまで変わっていく…それはもちろん時計としての正常進化ではあるのだけれど、ヴィンテージのカレラに憧れる時計好きとしてはやっぱりあの時代のルックスこそが至高だと思ってしまうのだ。
だから、〈タグ・ホイヤー〉が黄金時代のヴィンテージ・カレラを思い起こさせるクラシックな限定モデルを再び復活させたというニュースはそれだけで素晴らしい。
だから、〈タグ・ホイヤー〉が黄金時代のヴィンテージ・カレラを思い起こさせるクラシックな限定モデルを再び復活させたというニュースはそれだけで素晴らしい。
名機2447SNのカラーウェイをそのまま採用
〈タグ・ホイヤー〉カレラ・キャリバー・ホイヤー02 クロノグラフ 60周年アニバーサリーエディションは、その名の通りカレラ誕生60周年を祝うべく、〈タグ・ホイヤー〉のデザインチームとエンジニアリングチームが約1年をかけて制作した。ベンチマークとなったのは、ヴィンテージのカレラの中でももっともファンが多く、市場価値の高い1960年代後半に発売された2447SN。時計好きの間でも特に人気の高い3つ目タイプのクロノグラフは非の打ち所がないほど美しい。39mmのケースサイズはヴィンテージのカレラと比較するとやや大振りだが、文字盤の素晴らしいデザインを見ているとそんなことはどうでも良くなってしまう。
上品なシルバーダイヤルとのコントラストが見事なブラックのカウンターにばかり目を奪われそうになってしまうが、60周年アニバーサリーエディションには見どころが他にも多く存在する。クロノグラフの針やアワーマーカーのブラックストライプ、12時位置のダブルストップなど、ヴィンテージの2447SNで使われていたカラーウェイをそのまま採用。もちろんダイヤル上にプリントされるのはクラシックな「Heuer」ロゴと「Carrera」のモデル名だ。
ヴィンテージとモダンが絶妙にミックス
プレミア化間違いなしか?
とはいえ、現代の時計らしく機械的にはモダンなスペックである点も嬉しいところ。自社製の自動巻クロノグラフムーブメント「ホイヤー02」は約80時間という長いパワーリザーブでオーナーのライフスタイルをサポートし、贅沢にもサファイアクリスタル製ケースバックからムーブメントが動く様子を眺めることもできる。ケースバックにはシリアルナンバー(XXX/600)と100メートル防水(10気圧)の刻印が入り、暗闇でも時刻を瞬時に読み取れるよう「スーパールミノバ®」が採用されているところも付け加えておきたい。
〈タグ・ホイヤー〉カレラ・キャリバー・ホイヤー02 クロノグラフ 60周年アニバーサリーエディションにはパンチング加工を施したカーフレザー製レーシングストラップとピンバックルが付属し、カレラのシグネチャーカラーであるレッドカラーの専用ボックスに梱包される。伝説的なヴィンテージ・クロノグラフ直系のデザインを再現しながらモダンな機構を備えた「いいとこ取り」の〈タグ・ホイヤー〉カレラの価格は89万1000円とそれなりに高額だが、デザインと内容を考えると法外ではない。600本の限定数はあっという間に完売し、恐らく定価以上のプレミア価格が付くだろう。我こそはという方は「〈タグ・ホイヤー〉公式サイト」をチェックしてみよう。
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