【2023年新作】TUDOR 初のダイバーズウォッチを蘇らせた BLACK BAY 54 が最強レベルに熱い
伝説的な〈TUDOR〉オイスター プリンス サブマリーナ Ref.7922 を現代に復活させた「間違いない」逸品が誕生。
伝説のダイバーズウォッチの現代版を新品で購入できる
LIVE IN RUGGED では複数回に分けてスイス・ジュネーブの時計見本市「Watches and Wonders Geneva 2023」にて発表された〈ROLEX(ロレックス)〉と〈TUDOR(チューダー)〉の新作をフィーチャーしてきた。新デザインのケースとキャリバーを搭載する〈ロレックス〉デイトナ や ゴールドコンビ × バイカラーのベゼル × ジュビリーブレスレットでラグジュアリーを極めた〈ロレックス〉GMTマスターII、あるいは 情熱的なバーガンディーベゼルが装着される〈チューダー〉ブラックベイ も素晴らしいが、本稿でピックアップする BLACK BAY 54(ブラックベイ 54)は個人的にもっとも心惹かれる新型モデルと認めざるを得ない。何しろ、ベースになったのは同ブランドが初めて製作した 1954年製の OYSTER PRINCE SUBMARINER(オイスター プリンス サブマリーナ)Ref.7922 なのだから。
〈チューダー〉オイスター プリンス サブマリーナ Ref.7922 はヴィンテージウォッチの世界において掛け値なしの HOLY GRAIL(聖杯)として崇められている。素晴らしいデザインと50年代の時計としては非常に高い完成度、そして希少性が追い打ちをかけ、この古いサブマリーナは通常のヴィンテージウォッチとは別次元の領域に君臨していると言っていいだろう。簡単に言うと欲しくても買えない時計ということだ。しかし、〈チューダー〉自らが 2023年新型モデルでその問題を解決した。この真新しいブラックベイ 54 は、モデル名の通り 1954年製のサブマリーナ Ref.7922 を現代に甦らせたモデルとなる。
「見た目はヴィンテージ、中身は最新」の究極の形
伝説的な名機、Ref.7922 の特性を受け継ぐクラシックなデザインをじっくり眺めてみよう。まるで当時からタイムスリップしてきたかのようなヴィンテージライクなルックスを見て、もしかしたら「ただの焼き直しでは?」と批判する向きもあるかもしれない。〈チューダー〉自ら「ダイバーズウォッチの原点をもっとも純粋かつ現代的な形で具現化」と明言しているし、少なくとも見た目に関しては往年のモデルにそっくりなデザインと言っていいだろう。
それでは、ヴィンテージモデルと明確に違うところは?
〈チューダー〉ブラックベイ 54 には同ブランドが誇るマニュファクチュール キャリバー MT5400 が搭載される。腕時計として組み上げられた状態で日差が6秒以内(-2、+4秒)という高い基準を達成する Cal.MT5400 は「ウィークエンドプルーフ(週末耐性)」と呼ばれる約70時間ものパワーリザーブも確保。この性能の高さは兄貴分である〈ロレックス〉のスポーツウォッチと比較してもまったく引けを取らない。そう、見た目はヴィンテージそのもの(と言ってもいいほど近しい)なのに、中身は最新である点が〈チューダー〉ブラックベイ 54 の最大の魅力なのだ。
〈チューダー〉ブラックベイ 54 には同ブランドが誇るマニュファクチュール キャリバー MT5400 が搭載される。腕時計として組み上げられた状態で日差が6秒以内(-2、+4秒)という高い基準を達成する Cal.MT5400 は「ウィークエンドプルーフ(週末耐性)」と呼ばれる約70時間ものパワーリザーブも確保。この性能の高さは兄貴分である〈ロレックス〉のスポーツウォッチと比較してもまったく引けを取らない。そう、見た目はヴィンテージそのもの(と言ってもいいほど近しい)なのに、中身は最新である点が〈チューダー〉ブラックベイ 54 の最大の魅力なのだ。
ケース径はオリジナルに忠実な 37mm
また、ケース径が 37mm という絶妙な大きさである点にも最大限の賛辞を送りたい。「最初期のダイバーズウォッチを現代に復活させる」という名目で、ケースサイズが 40mm を超える巨大なものだったら、きっと多くの時計好きがガッカリすることだろう(少なくとも筆者はその時点で興味の対象外になってしまう)。ヴィンテージのオイスター プリンス サブマリーナ Ref.7922 のケース径も 37mm なので、ブラックベイ 54 は時計の印象を決定づける要素のひとつであるケースサイズに関してもオリジナルに非常に忠実に作られていることが分かる。
これ、もしかしたら 2023年屈指の傑作モデルでは…?
〈チューダー〉ブラックベイライン は同ブランドのヘリテージを現代的に再解釈するというコンセプトがあるため、元々ヴィンテージテイストの強いアイテムが多い。しかし、ブラックベイ 54 は過去に発売されたどのモデルよりも過去に向き合い、純粋な形で表現したダイバーズウォッチではないだろうか。かつてフランス海軍とアメリカ海軍の正式装備品として採用され、プロのダイバーたちからも高く評価されたオイスター プリンス サブマリーナ Ref.7922 の完成されたデザインを違和感なく現代的に解釈する高いセンス。他メーカーの最新鋭モデルと比較しても引けを取らないハイスペックなムーブメント。放射状に広がる繊細なサテンブラッシュド仕上げのダイアルや、素晴らしい着用感をもたらすブレスレットの「T-fit」クラスプといった現代的なアップデートも、ヴィンテージライクなデザインの邪魔をせず完璧にマッチしている。
世の中には往年の伝説的なモデル名を冠しながらかつての素晴らしいデザインが失われたモデルがたくさん存在している。潔いほど自身のルーツに忠実に再現した〈チューダー〉ブラックベイ 54 は、時計好きが本当に求める要素をパーフェクトに具現化したという点で、 2023年屈指の傑作モデルになりそうだ。
〈チューダー〉ブラックベイ 54 はステンレススチール製ブレスレットを装備するタイプと、スポーティーなラバーストラップを備えるタイプが用意される。価格は前者が 490,600円、後者は 463,100円。この素晴らしいルックスとスペックを備えながらアンダー50万円を実現する〈チューダー〉、恐るべし。実際、これを買わない理由なんてあるのだろうか?
〈チューダー〉ブラックベイ 54 はステンレススチール製ブレスレットを装備するタイプと、スポーティーなラバーストラップを備えるタイプが用意される。価格は前者が 490,600円、後者は 463,100円。この素晴らしいルックスとスペックを備えながらアンダー50万円を実現する〈チューダー〉、恐るべし。実際、これを買わない理由なんてあるのだろうか?
〈チューダー〉ブラックベイ 54 は同ブランドの 公式サイト にて販売店情報なども発信されている。気になる方はショーケースから姿を消す前にチェックしてみよう。
ITEM CREDIT
- TUDOR:2023 BLACK BAY 54