HUBLOT から、ネスプレッソのコーヒー豆とカプセルをリサイクルして作られたサステナブルな Big Bang がローンチ
使用済みのコーヒーカプセルに使われているアルミ素材や抽出後のコーヒーグラウンズをリサイクルし、ケースやブレスレットを作成。
コーヒーが高級時計に化ける
1979年に Carlo Crocco(カルロ・クロッコ)がスイス・ニヨンで創立した〈HUBLOT(ウブロ)〉と、スイス・ヴヴェに本社を置く世界最大の食品・飲料会社「Nestle(ネスレ)」が異色のタッグを実現。コーヒーカプセルや使用後のコーヒーかすを再利用した Big Bang Unico Nespresso Origin 42mm(ビッグバン ウニコ ネスプレッソ オリジン)を発表した。
「ネスレ」が展開するコーヒーブランド「Nespresso(ネスプレッソ)」とのコラボレーションとなる本モデルは、両ブランドが持つイノベーション、卓越性、サステナビリティという価値を根幹とするスペシャルモデル。驚くべきは、「ネスプレッソ」のコーヒー豆とカプセルをリサイクルして作られた史上初めての時計であることだ。〈ウブロ〉と「ネスプレッソ」は使用済みのコーヒーカプセルに使われているアルミ素材や、コーヒーを抽出した後に残るコーヒーグラウンズ(コーヒーかす)を再利用して腕時計を製作することを実現。目にも鮮やかな(そして腕時計としては珍しい)グリーンカラーのケースやリュウズ、プッシュボタンは再生アルミニウム製で、コーヒーカプセルで使われていたアルミニウムを28%も使用しているという。また、コーヒーグラウンズはしなやかな質感を持つラバーストラップで使われており、よく見るとコーヒー由来の黒い粒々が確認できる。ちなみに付属するベルクロストラップでも同様のコーヒーかすが使われているようだ。
丸1年もの研究開発期間を経て、過去に例がないユニークなアップサイクル・ラグジュアリーウォッチが完成
時計に限らず、様々な業界でリサイクル技術が目覚ましく発達しているとはいえ、コーヒーカプセルやコーヒーかすを再利用して時計のケースやパーツ、ブレスレットを作るという発想はなかなかクレイジーだ。私たちが普段の生活で親しんでいるコーヒーにまつわる素材やゴミを再利用して時計を作る?通常であればこんなアイデアが頭に浮かんでも誰かに話すこともないだろう。しかし、〈ウブロ〉は机上の空論で終わらせることなく、この突飛な発想を完璧に実現した。
〈ウブロ〉のCEOを務める Ricardo Guadalupe(リカルド・グアタルーペ)によると、この特別なビッグバン ウニコを完成させるために丸1年もの時間を費やしたという。異なる素材を組み合わせたうえで色に均一性をもたせること、そして成分の適切なバランスを見つけたうえで品質と耐久性を担保することがポイントだったようだが、スイスきっての革新的な時計ブランドであってもコーヒー由来の素材を用いて完璧な時計を生み出すことはなかなか困難だったようだ。その研究開発が時計好きを圧倒するであろうことは想像に難くない。ビッグバン ウニコ ネスプレッソ オリジンには、〈ウブロ〉の根底にある「The Art of Fusion(異なる素材やアイデアの融合)」が巧みに表現されている。
もちろんムーブメントなどの主要な機械部は〈ウブロ〉オリジナルの非常に高い品質を持つものが使われている。72時間のパワーリザーブを持つ自社開発の自動巻きムーブメント、ウニコは文字盤からその精緻な動きを思う存分眺めることができる。色鮮やかなグリーンカラーとメカニカルなパーツのコントラストは、熱狂的な時計好きの所有欲と芸術を求める心を毎日刺激してくれるだろう。何よりも、私たちの生活の中に当たり前のように存在するコーヒーを使い、ラグジュアリーでありながらサステナブルな時計に仕立てたことが興味深い。
〈ウブロ〉×〈ネスプレッソ〉ビッグバン ウニコ ネスプレッソ オリジンは「ウブロ 公式サイト」にて販売中。価格は3,091,000円となる。
ITEM CREDIT
- Hublot × Nespresso:Big Bang Unico Nespresso Origin 42mm