ROLEX がル・マン 24時間レースの100周年を記念した特別なコスモグラフ・デイトナを発表
ヴィンテージのデイトナを彷彿させるノスタルジックな「リバースパンダカラー」のダイヤルを備えた争奪戦必至のモデル。
ヴィンテージと現行の境界を超えるデイトナが誕生
〈ROLEX(ロレックス)〉がル・マン 24時間レースの100周年を記念する特別な Cosmograph Daytona Ref.126529LN(コスモグラフ デイトナ)を発表した。18ct ホワイトゴールド製のケースにアイコニックなリバースパンダカラーのダイヤルを備えたノスタルジックなデザインが、時計ファンの間で早くも話題騒然だ。
スイスを代表する時計ブランドである〈ロレックス〉のラインナップの中でもっとも人気とカリスマ性があるコスモグラフ デイトナは、クロノグラフの王様であり、時代を超えて熱狂的な時計好きの「最終目標」であり続けている。ブランドを代表する看板モデルであるこの時計は本来〈ロレックス〉のブティックに常時在庫があってもおかしくないはずなのに、実際はショーケースに姿を現すことはほぼない。東京中のブティックを駆け回ってもどこにもないばかりか、新店がオープンする際は列をなす人々に「本日はデイトナの入荷はありません」と店員がお知らせするというシュールな状況を生み出しているほど。これほど需要と供給のバランスが著しく狂っているモデルは世界的に見ても稀だろう。
また、ここ10数年ほどは1960~70年代に製作されたヴィンテージのデイトナが著名なオークション等で異常な価格で落札されるケースが増え、世界的な〈ロレックス〉人気に拍車をかけた。古いモデルと最新モデルでは明確にデザインが異なるデイトナは、「ヴィンテージ派」と「現行モデル派」を生み出し、さらには(当たり前だが)新旧問わないファンも増殖し、ますます羨望を集める存在に昇華したと言えるだろう。とはいえ、〈OMEGA(オメガ)〉SPEEDMASTER PROFESSIONAL(スピードマスター プロフェッショナル)のように現行モデルでもヴィンテージのデザイン性を備えたモデルがあれば良いのに…と願ったことのある人も多いはず。今回発表されたコスモグラフ デイトナ Ref.126529LN は、ヴィンテージと最新を両方愛する〈ロレックス〉ファンをかつてないほど刺激する時計になりそうだ。
まさかのリバースパンダカラー!
世界3大レースに数えられるル・マン24時間レースが記念すべき100回目の開催を迎えたタイミングで誕生した〈ロレックス〉コスモグラフ デイトナ Ref.126529LNは、ラグジュアリーな18ct ホワイトゴールド製ケースにブラックセラミック製セラクロムベゼルを装備。よく見るとタキメーターの目盛りの「100」の数字が赤文字になっていて、この時計がル・マン24時間レースの100周年を記念するモデルであることをさり気なく主張していることが分かる。
そしてもっともエピックなのは、ダイヤルがヴィンテージを彷彿させるリバースパンダカラーであること。通常の現行モデルは、黒いダイヤルの場合3つ目のインダイヤルもブラックカラーなのだが、本モデルはコントラストの強いホワイトカラーのインダイヤルが与えられている。初めて目にした時に一瞬頭がバグってしまったのは筆者だけではないだろう。ル・マン24時間レース100周年を祝う特別モデルであるとはいえ、〈ロレックス〉がヴィンテージ・デイトナのディテールを採用すること自体が非常に珍しい。だって、これはまさに1965年に製作されていた”BIG RED(ビッグレッド)”じゃないか。
そしてもっともエピックなのは、ダイヤルがヴィンテージを彷彿させるリバースパンダカラーであること。通常の現行モデルは、黒いダイヤルの場合3つ目のインダイヤルもブラックカラーなのだが、本モデルはコントラストの強いホワイトカラーのインダイヤルが与えられている。初めて目にした時に一瞬頭がバグってしまったのは筆者だけではないだろう。ル・マン24時間レース100周年を祝う特別モデルであるとはいえ、〈ロレックス〉がヴィンテージ・デイトナのディテールを採用すること自体が非常に珍しい。だって、これはまさに1965年に製作されていた”BIG RED(ビッグレッド)”じゃないか。
24時間の積算計を持つ特別なムーブメントを搭載
堅牢なオイスターケースと美しいシースルーバックのトランスパレントケースバック、そしてオイスターブレスレットを備える〈ロレックス〉コスモグラフ デイトナ Ref.126529LNの心臓部には、独自のムーブメントであるCal.4132が採用された。クロノグラフ機能が通常の12時間ではなく、ル・マン24時間レースに合わせて24時間の積算計になっているという芸の細かさだ。Cal.4132にはクロナジー・エスケープメントとパラフレックス・ショック・アブソーバを搭載。ブリッジにはロレックス・コート・ド・ジュネーブモチーフ装飾が施され、うっとりするほど美しい。もちろんSuperlative Chronometer(高精度クロノメーター)認定で、日差は-2~+2秒、パワーリザーブは約72時間を誇る。
サーキットで過酷なレースに挑むレーシングドライバーやクルーに向けて誕生したコスモグラフ デイトナは、世界トップクラスのレースフィールドで最高のステータスであり続けてきた。1960年代とは違い、1周ごとのタイムをクロノグラフウォッチで計測することはないものの、やはり〈ロレックス〉デイトナはモータースポーツにとっての輝かしい花形なのだ。
「ヴィンテージこそが〈ロレックス〉のトップ」であると信念を持つ人も、「最新モデルにこそ時計メーカーのテクノロジーが集結している」と感じる人も、結局のところ〈ロレックス〉というブランドが好きで好きでたまらないことには変わらない。リバースパンダカラーを与えられた特別なコスモグラフ デイトナ Ref.126529LNは、過去と現在の間にある数十年という年月をたやすく超えて私たちの前に姿を現した。そのでき上がりの良さの前に「ヴィンテージ vs 最新」という論争は野暮のようにすら思える。この時計を実際に手に入れられる人は本当にラッキーだ。実際に目にする機会はごく少ないだろうが、これほどクールなデイトナが世に誕生した事実そのものが喜ばしい。
「ヴィンテージこそが〈ロレックス〉のトップ」であると信念を持つ人も、「最新モデルにこそ時計メーカーのテクノロジーが集結している」と感じる人も、結局のところ〈ロレックス〉というブランドが好きで好きでたまらないことには変わらない。リバースパンダカラーを与えられた特別なコスモグラフ デイトナ Ref.126529LNは、過去と現在の間にある数十年という年月をたやすく超えて私たちの前に姿を現した。そのでき上がりの良さの前に「ヴィンテージ vs 最新」という論争は野暮のようにすら思える。この時計を実際に手に入れられる人は本当にラッキーだ。実際に目にする機会はごく少ないだろうが、これほどクールなデイトナが世に誕生した事実そのものが喜ばしい。
〈ロレックス〉コスモグラフ デイトナ Ref.126529LNの価格やローンチ時期は未定。詳しくは「ロレックス 公式サイト」をチェックしよう。ちなみに開催100周年を迎えているル・マン24時間レースは本稿執筆時点にレース中で、6月11日(日)23時(日本時間)に終了を迎える。
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