FIRST BUY 2024 WATCH

【2024 買い初め】時計編 – 大人っぽい控えめサイズで気品と洗練を纏う

2024年に時計を買うなら、デカ厚ケースよりも37mm以下の控えめサイズが断然おすすめ


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : HODINKEE / TUDOR / Cartier

今、時代は明らかに控えめのケースサイズが熱い

アパレル業界ほどではないが、時計業界にもトレンドがある。近年長く続いたトレンドは巨大で分厚いケースを持つデザイン…いわゆる “デカ厚” 時計で、世界的な流行とともに名だたるスイスブランドもこぞってケースの巨大化に走ったことが記憶に新しい。しかしここ1~2年、有力なメーカーがこぞって小さめのケース径を持つモデルを続々と発表。〈ROLEX(ロレックス)〉は2022年に36mmのEXPLORER I(エクスプローラーI)を発表。〈TUDOR(チューダー)〉は2023年に人気のBLACK BAY(ブラックベイ)シリーズから、37mmサイズのブラックベイ 54をローンチ。いずれも往年のヴィンテージモデルを彷彿させる程よいサイズ感で高い人気を集めている。
だからといって「小さめケースがトレンドなのでその波に乗ろう!」と言いたいわけではない。本稿では「2024 買い初め 時計編」と称し、今年時計の購入を検討されている方に猛プッシュしたいモデルを厳選してお届け。適度に小振りなサイズ感と気品あふれるデザインを持つ3本の名品の魅力にクローズアップして紹介する。

〈ロレックス〉デイトジャスト – オンオフ問わず着用できるオールマイティーウォッチ

まずは王道の〈ロレックス〉から。最新モデルも良いけれど、今狙うならヴィンテージのDATE JUST(デイトジャスト)がおすすめだ。スポーツウォッチは軒並み100万円オーバーなのでなかなか手を出しにくい。でも、デイトジャストはヴィンテージが高騰した今でも50万円以下で手に入れられる個体が多く、価格的な面でも魅力的だ。
バーインデックスが連なるごくシンプルな文字盤と高級感あふれるジュビリーブレスレットの組み合わせもデイトジャストならでは。1970年代に作られた立派なヴィンテージウォッチながら、時代を感じさせない完成されたルックスは決して飽きることがないはず。ケース径は36mm。オンオフ問わず着用できるオールマイティーウォッチとして、これから一生愛用できるだろう。

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〈チューダー〉ブラックベイ 54 – 伝説のヴィンテージモデルを復刻

日本に本格上陸してから大ブレイクした〈チューダー〉からは先に述べたブラックベイ 54をレコメンド。1954年製のOYSTER PRINCE SUBMARINER(オイスター プリンス サブマリーナ)Ref.7922をベースとするブラックベイ 54は、まるで当時からタイムスリップしてきたかのようなヴィンテージライクなルックスが最大の特徴。〈チューダー〉自ら「ダイバーズウォッチの原点をもっとも純粋かつ現代的な形で具現化」と明言するこの時計は、同ブランドが誇るマニュファクチュール キャリバー MT5400を搭載。腕時計として組み上げられた状態で日差が6秒以内(-2、+4秒)という高い基準を達成する Cal.MT5400 は、「ウィークエンドプルーフ(週末耐性)」と呼ばれる約70時間ものパワーリザーブも確保しており、実用性も抜かりない。ヴィンテージライクな見た目に反する現代的な機能性を備えている点も大きな魅力だ。
ケース径はオリジナルに忠実な37mm。ステンレススチール製ブレスレットを装備するタイプで490,600円という破格のプライスも相まって、ヴィンテージウォッチファンから熱烈な視線を集めている。

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〈カルティエ〉タンク ルイ カルティエ – 気品あふれるジェンダーレスな名品

最後に紹介するのは〈Cartier(カルティエ)〉の名作、Tank Louis Cartier(タンク ルイ カルティエ)。Louis Cartier(ルイ・カルティエ)自ら愛用したタンク ルイ カルティエは、同ブランドを象徴するアイコンモデルだ。革新的なレクタンギュラーケースと洗練されたデザイン、モダンとクラシックを自在に行き来するタイムレスなイメージ。男性はつい時計にタフさや男らしさを求めてしまいがちだが、タンクシリーズはジェンダーレスなルックスとサイズ感がとても今っぽい。
タンクシリーズには様々なバリエーションが用意されているが、一生物を求めるならピンクゴールドタイプを選びたい。セミマットブラウンのアリゲーターストラップとの組み合わせも最高だ。
ちなみにケース径は29.5mm × 22.0mm。男性が身に着けるにはかなり小振りの部類だけれど、この小ささが極上の洗練を与えてくれる。

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長く身に着けるなら控えめサイズを

控えめサイズの時計は日本人の細めの腕周りとの相性がもっとも良いことも付け加えておきたい。”デカ厚” は手首のサイズとあまりにかけ離れていると不格好になりがちなのに対して、38mm以下のケース径は誰にとっても非常に収まりが良い。そして、悪目立ちしないサイズ感だからこそ気品があり、スタイルに洗練を加えてくれる。
高価な腕時計を購入するのであればできるだけ長く愛用し続けたいと思うもの。流行っているという理由ではなく、長く着用し続けるのであれば自分に合ったサイズ感を選ぶべきなのは洋服と同じと言っていいだろう。2024年の買い初めは控えめサイズの時計を選んでみてはいかがだろうか。
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〈チューダー〉の記事はこちらをチェック。
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