【2024年新作】ROLEX GMT-MASTER II はグレー×ブラックのセラミック製セラクロムベゼルを初採用
新しい〈ROLEX〉GMT-Master IIは、ヴィンテージモデルに敬意を払いながら精悍なグレーとブラックのセラミック製セラクロムベゼルインサートを装備したデイリーユースにピッタリの仕様
グレー×ブラックのセラミック製セラクロムベゼルインサートを初採用
〈ROLEX（ロレックス）〉がスイス・ジュネーブの世界最大級の時計見本市「WATCHES AND WONDERS GENEVA 2024（ウォッチズ＆ワンダーズ ジュネーブ 2024）」で2024年の新作コレクションを発表した。”The harmony of contrasts” と名付けられた本コレクションでは、GMT-Master II、Day-Date、1908、DEEPSEA、Cosmograph Daytona、Sky Dwellerといった人気モデルの最新作が登場。本稿ではGMT-Master IIの最新機をレビューしてお届けする。
日本でも非常に人気の高いGMT-Master II（GMTマスターII）は、2023年に登場したグレーとブラックのセラミック製セラクロムベゼルインサートが初めて採用された。オイスタースチール製のケースにオイスターブレスレットまたはジュビリーブレスレットを備えた2つのモデルで展開される。昼夜の移り変わりを思わせるベゼルの目盛りと数字はPVD（物理蒸着）によってプラチナでコーティングされ、いついかなる時もオーナーにはっきりと情報を与えてくれる。
先に述べたようにGMTマスター IIはケースとブレスレットにオイスタースチールを採用。過酷な環境にさらされても光沢を保つオイスタースチールは〈ロレックス〉のためだけに作られる特別な金属で、高い耐蝕性と耐衝撃性を持つ。また、新品時の美しい輝きを長い年月保ち続けることも特徴だ。
オイスターブレスレット or ジュビリーブレスレット？
GMTマスター IIを象徴するGMT針は〈ロレックス〉のコーポレートカラーでもあるグリーンで彩られ、24時間目盛り入り回転ベゼル上で第2タイムゾーンの時刻を指し示す。旅客機の進化とともにタイムゾーンを超える旅が一般的になった頃、パイロットや旅行者が出発地と旅先の2つの時刻を簡単に判別できるように生まれたこの機能は、テクノロジーが発達した現代では必須機能ではない。しかし、アナログな機械で今も正確にタイムゾーンを知ることができることは、時計好きにとってはこの上ない喜びだろう。その時計が〈ロレックス〉であればなおさら。
また、オイスターブレスレットかジュビリーブレスレットのいずれかを選択できることもGMTマスター IIの大きな魅力。もっとも〈ロレックス〉らしさを感じるオイスターブレスレットも捨てがたいけれど、GMTマスター IIは同ブランドのプロフェッショナルモデルの中で唯一ジュビリーブレスレットが用意されているモデル。であれば、やはりジュビリーブレスレットか…と迷うのもまた一興だ。ちなみにどちらを選んでもセーフティキャッチ付オイスターロッククラスプと〈ロレックス〉が開発したイージーリンク（エクステンションリンク）が備わっており、ブレスレットが誤って開くことを防いでくれるとともに、ブレスレットの長さを誰でも簡単にに約5mm延長することも可能。機能性に対する絶え間ない開発力を楽しめるのも、〈ロレックス〉のスポーツウォッチならではだ。
〈ロレックス〉の伝統と革新
ムーブメントには2018年に完成した完全自社開発のCal.3285を搭載。この自動巻き機械式ムーブメントは、時計を止めることなく、24時間針にもまったく影響を与えずに、リューズでローカルタイムを調整することができる。さらに日付はローカルタイムと連動して真夜中に瞬時に変わる。パワーリザーブは約70時間。これ以上何を望む？
昨年発表された2023年モデルではゴールドコンビ×バイカラーのベゼルを装備した華やかな仕様だったが（詳しくは上記の「併せてチェックしたい」を参照）、2024年モデルはバック・トゥ・ベーシックと呼びたくなる逸品に仕上げられた。伝統的なスチールボディとブレスレットの渋さもさることながら、グレー×ブラックの精悍なベゼルも日常使いに最適だ。
〈ロレックス〉GMTマスター II Ref.126710GRNRは154万円。ショーケースの中で実物を拝見できる機会は滅多にないかもしれないが、気になる方は公式サイトをチェックしてみよう。
〈ロレックス〉GMTマスター II Ref.126710GRNRは154万円。ショーケースの中で実物を拝見できる機会は滅多にないかもしれないが、気になる方は公式サイトをチェックしてみよう。
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