ROLEX がル・マンエディションのデイトナの生産終了を決定
2023年6月に登場し、わずか1年弱という短い期間での生産終了は〈ロレックス〉の長い歴史において最短
パンダカラーのデイトナが1年弱で姿を消す
ル・マン 24時間レースの100周年を記念する特別なDaytona(デイトナ)として2023年6月に発表された〈ROLEX(ロレックス)〉Cosmograph Daytona Ref.126529LN(コスモグラフ デイトナ)の生産終了が決定した。わずか1年弱という短い期間での生産終了は〈ロレックス〉の長い歴史において最短になるという。
世界3大レースに数えられるル・マン24時間レースが記念すべき100回目の開催を迎えたタイミングで誕生した〈ロレックス〉コスモグラフ デイトナ Ref.126529LNは、ラグジュアリーな18ct ホワイトゴールド製ケースにブラックセラミック製セラクロムベゼルを装備。よく見るとタキメーターの目盛りの「100」の数字が赤文字になっていて、この時計がル・マン24時間レースの100周年を記念するモデルであることをさり気なく主張していることが分かる。
そしてすべての〈ロレックス〉ファンを騒然とさせたのが、ダイヤルがヴィンテージを彷彿させるリバースパンダカラーであること。通常の現行モデルは黒いダイヤルの場合3つ目のインダイヤルもブラックカラーなのに対して、本モデルはコントラストの強いホワイトカラーのインダイヤルが与えられている。この誰もが待ち望んでいたと言ってもいいカラーリングの妙も相まって、Cosmograph Daytona Ref.126529LNは市場から熱狂的に歓迎された…はずなのだが、どういうわけか1年足らずでラインナップから姿を消すことに。Daytona(デイトナ)ファンとしては残念なニュースだが、以下のフォトギャラリーから美しいデザインを改めて見てみよう。
ヴィンテージと今の時代をつなげる素晴らしいデザイン
一部の〈ロレックス〉ファンの間で “現代のポールニューマンモデル” と呼ばれていたコスモグラフ デイトナ Ref.126529LNはご覧の通り素晴らしいルックス。そもそも〈ロレックス〉がヴィンテージモデルのディテールを採用すること自体が非常に珍しい。かつて存在していた “BIG RED” を思わせるダイヤルのデザインとカラーは、ヴィンテージと今の時代をつなげるかのような秀逸なデザインだった。
堅牢なオイスターケースと美しいシースルーバックのトランスパレントケースバック、そしてオイスターブレスレットを備える〈ロレックス〉コスモグラフ デイトナ Ref.126529LNの心臓部には、独自のムーブメントであるCal.4132を採用。クロノグラフ機能が通常の12時間ではなく、ル・マン24時間レースに合わせて24時間の積算計になっているという芸の細かさも注目を集めた。
ちなみにCal.4132にはクロナジー・エスケープメントとパラフレックス・ショック・アブソーバを搭載。ブリッジにはロレックス・コート・ド・ジュネーブモチーフ装飾が施され、機械面もうっとりするほど美しい仕様となっている。もちろんSuperlative Chronometer(高精度クロノメーター)認定で、日差は-2~+2秒、パワーリザーブは約72時間を誇る。
ちなみにCal.4132にはクロナジー・エスケープメントとパラフレックス・ショック・アブソーバを搭載。ブリッジにはロレックス・コート・ド・ジュネーブモチーフ装飾が施され、機械面もうっとりするほど美しい仕様となっている。もちろんSuperlative Chronometer(高精度クロノメーター)認定で、日差は-2~+2秒、パワーリザーブは約72時間を誇る。
このモデルが発売したけれど売れなかったということはまずないだろうけれど、生産終了の理由は本稿執筆時点で明らかにされておらず、真相は〈ロレックス〉だけが知る状態だ。いずれにしても、ヴィンテージのフィーリングを持つ現行ロレックスというユニークな時計だったコスモグラフ デイトナ Ref.126529LNの販売が終了したことは残念でならない…例え買えないとしても。
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