30年愛用したいのはこういうモノ – PRADA セルビッチ ストレートジーンズ
長い年月を経ても「好き」が変わらないのはどんなモノなのか?トレンドに左右されないシルエットと〈PRADA〉らしいハイセンスなデザインが光るセルビッチ ストレートジーンズは、今も30年後もオシャレに穿ける
数十年単位で着たいジーンズ
一生物という言葉があるけれど、本当の意味で一生使える(使う)ものは決して多くない。時計やジュエリーは一生物になる可能性が高いけれど、服となると話は別だ。長く着用すると生地自体が擦り切れたり、縫製が解けてくる。もちろん汚れも蓄積していく。だから、服を買う時に「これは数十年単位で着られるだろう」と考える人はきっともの凄く少ない。
しかし、できれば一生着続けたいと思える服もこの世には存在する。ひとつ前の記事で取り上げた〈CHROME HEARTS(クロムハーツ)〉のスウェットシャツは、年齢や時代ごとのトレンドには左右されない力強さと普遍性がある。本稿でセレクトしたのは〈PRADA(プラダ)〉のセルビッチ ストレートジーンズ。クラシックなストレートシルエットのジーンズを〈プラダ〉流に解釈し、現代的なエッセンスを加えながらタイムレスな逸品として仕立てられている。まずは以下のフォトギャラリーからディテールをチェックしてみよう。
30年後どんなエイジングになっているだろう?
ジーンズはそれ自体がタイムレスな存在として語られがちだが、実は時代ごとの色のようなものが反映されているケースがとても多い。例えば2000年代に巻き起こったLAセレブ系デニムは当時ヒップなデザインと受け止められていた。でも、当時のモデルを今履いている人はほとんどいないし、多くのブランドがいつの間にか消えていった。逆に、現在永遠の名作として男女問わず支持されている〈Levi’s®(リーバイス®)〉501® が「ダサい」と言われていた時代もあったのだ。クラシックな501® に関しては、時代を超越したモデルであることが完全に認識されたので、恐らく今後ファッションのトレンドがどれだけ変化していっても独自のポジションを維持し続けるだろう。
つまり、ファッションとしてジーンズを見ると時代性が強いほど長く着用できない可能性が高いということ。その点、〈プラダ〉のセルビッチ ストレートジーンズは10年単位の着用を期待できそうだ。
ゆとりのあるクラシックなフィット感はモード的にもカジュアルにも着こなせるし、シルエットに極端な個性がない分、どんなファッションにも合わせやすい。ノンウォッシュで仕立てた高品質なセルビッチデニムを使い、フロントはクラシックなボタンフライ仕様で、ボタンはもちろん〈プラダ〉のロゴが刻まれたミニマルなデザイン。コインポケットにはアイコニックなエナメルメタルのトライアングルロゴが鎮座し、さり気なく〈プラダ〉製であることをアピールするが、押し出しは決して強くない。パッチがレザーではなくペーパー製でアーカイブのロゴがプリントされていたり、ヴィンテージ感を演出するシンチバックが付く点もポイントだ。
ゆとりのあるクラシックなフィット感はモード的にもカジュアルにも着こなせるし、シルエットに極端な個性がない分、どんなファッションにも合わせやすい。ノンウォッシュで仕立てた高品質なセルビッチデニムを使い、フロントはクラシックなボタンフライ仕様で、ボタンはもちろん〈プラダ〉のロゴが刻まれたミニマルなデザイン。コインポケットにはアイコニックなエナメルメタルのトライアングルロゴが鎮座し、さり気なく〈プラダ〉製であることをアピールするが、押し出しは決して強くない。パッチがレザーではなくペーパー製でアーカイブのロゴがプリントされていたり、ヴィンテージ感を演出するシンチバックが付く点もポイントだ。
素材がコットン製である以上、どれほど気を付けて着用していても、10年単位で愛用していれば所々穴も空くしどんどん擦り切れていくだろう。でも、壊れたからといってゴミにするにはあまりにもったいない。今はデニム専門のお直しをハイレベルな技術で請け負うショップも多いので、ダメージが蓄積されればそういった店舗にリペアをお願いすればいい。新品状態がとても美しい〈プラダ〉のセルビッチジーンズは、30年後どんなエイジングになっているだろう?そんな妄想をしながら愛用したい一本だ。
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