
ROLEX DAYTONA Paul Newman Ref.6239 レーシーでシックなブラックダイヤルをチェック
ヴィンテージ感がありながら現代的なファッションにも違和感なく合わせられる、硬派なブラックダイヤルのポール・ニューマンモデル
もっとも個性豊かなクロノグラフ
完全無欠のクロノグラフとしてリスペクトを集める〈ROLEX(ロレックス)〉DAYTONA(デイトナ)は、製造年代を問わず販売価格を大幅に上回るプレミア価格で売買されているが、言うまでもなくPaul Newman(ポール・ニューマン)と呼ばれるエキゾチックダイヤルを持つヴィンテージモデルは別格の存在として扱われている。アメリカの俳優であるポール・ニューマンが公私を問わず愛用していたことから、いつの間にかポール・ニューマンモデルと呼ばれるようになったエキゾチックダイヤルのデイトナは、これまで世に出たクロノグラフの中でもっとも個性豊かで、デザイン性に優れ、(買えるのであれば)手に入れる価値がある腕時計だと言っていいだろう。販売当時は攻めたデザインのため不人気で、在庫がだぶついていたと言われているが、数十年の時を経て、現在はマンションを購入できる価格(最低数千万円~個体によっては1億円を優に超える)になった。そうなった以上は、99%の時計好きにとっては指をくわえて眺めることしかできない。しかし、ただ眺めているだけでこれだけ幸福感を感じ、憧れの気持ちがますます増幅する腕時計は他にあるだろうか?
エキゾチックダイヤルの〈ロレックス〉デイトナは1963~1972年頃に生産。本稿でセレクトしたRef.6239は第1世代で、ダイヤルがエキゾチックデザインではないレギュラーモデルの方が生産数がはるかに多い。エキゾチックダイヤルはこの年代に作られたデイトナの中で3割程度しか作られなかったと言われており、その希少性も後年爆発的な人気を高める理由となっている。








ホワイトダイヤルとは一味違うシックでモダンなルックス
Ref.6239はポール・ニューマン本人愛用モデルが2021年にオークションに出品され、1,700万ドル(当時の相場で約20億円)という腕時計史上最高金額で落札されたことが記憶に新しい。その個体は文字盤がブラックではなくホワイトダイヤルだったため、「ポール・ニューマンモデル=ホワイト」というイメージが強い方も多いだろう。ホワイトダイヤルのポール・ニューマンモデルは他に類を見ないほどアイコニックなモデルだし、実際とてつもなくかっこいい。それに対してブラックダイヤルのポール・ニューマンモデルは、どちらかというと渋めで硬派な印象。ブラックの文字盤とホワイトのカウンターがもたらす強いコントラストが生み出すレーシーでモダンなイメージは、不思議なほど古く見えない。
また、Ref.6239のブラックダイヤルは外周にホワイトレジスタと赤いミニッツトラックを配し、他の年代にはない独自の個性を持っている点にも注目したい。シンプルなレギュラーモデルに比べるとかなりデコラティブなデザインなのに、全体を見ると見事に調和がとれている。このデザインを「かっこいい」と感じるか「うるさい」と感じるかは人によって異なるだろうけれど、時計史上に残るオリジナリティあふれるデザインとして、今でも様々な時計メーカーがインスパイアされていることも特徴だ。
熱狂的な〈ロレックス〉マニアが探し求めるブラックダイヤルのポール・ニューマンモデルは、本稿執筆時点でWIND VINTAGE 公式オンラインサイトで販売中。価格は269,000ドルとなる。状態も素晴らしいので、気になる方はチェックしてみてはいかがだろうか。
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