
2025年最注目ブランド、NO MAINTENANCE のレザージャケットをチェック
2025年春夏シーズンに日本上陸を果たしたLAブランド〈NO MAINTENANCE〉のタフでミニマルなレザージャケットをご紹介
生粋のレザー好きにもぶっ刺さるレザージャケット
デザインやカルチャーなどと同じく、ファッションにもお国柄というものがある。アメリカ・ロサンゼルスも多くのファッショントレンドが生まれる場所で、その歴史も長い。例えば19世紀にリアルワーカーのための労働着として生まれ、20世紀に一大ファッションへと成長したブルージーンズやトラッカージャケット。その流れを汲みながら音楽と自由な精神を愛したヒッピーたちのファッション、ロックスターやバイカーの正装とも言えるライダースジャケット&デニム&ブーツスタイルなど、西海岸特有の文化がいくつも誕生している。モードのトレンドはパリで生まれるが、よりリアルなファッションはロサンゼルス近辺で生まれてきたと言っても過言ではないだろう。
そんなロサンゼルスの地から、またひとつ魅力的なブランドが誕生した。〈NO MAINTENANCE(ノー メンテナンス)〉は、アーカイブキュレーターとして活動していたSebastian Moraga(セバスチャン・モラガ)とRoe Hodgson(ロー・ホジソン)がヴィンテージビジネスとして2020年にスタート。翌年にはオリジナルブランドを設立し、豊富なヴィンテージへの知見と類まれなセンスで地元のファッション好きを中心に人気を集める。間もなくKendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)やR&BシンガーのBrent Faiyaz(ブレント・ファイヤズ)といった著名人も着用し、2025年春夏シーズンに日本にも上陸した。
本稿では同ブランドのタフでミニマルなレザージャケットをフィーチャー。レザー好きの読者は特に注目してほしい。
本稿では同ブランドのタフでミニマルなレザージャケットをフィーチャー。レザー好きの読者は特に注目してほしい。



2025年最注目ブランド
Lambskin Mechanic V3 Jacket(ラムスキン メカニック V3 ジャケット)は、計算されたボックスシルエットでざっくりと着用できるレザージャケット。バターブラウンカラーのラムスキンは牛革に見えるほどシボ感が強く、新品時でも迫力のあるルックスだ。レザーウェアはどんな風に鞣したどんな革を使うかで見た目の印象が大きく変わるが、このジャケットで使われたレザーはファッション好きはもちろん、バイカーやロッカーも一目で魅了する力強さを持っている。
LAブランドは時にToo muchなほど装飾過多なデザインが施されることが多いが、〈NO MAINTENANCE〉はバックボディパネルに同ブランドを象徴するシグネチャーヨークを配すというミニマルな手法に留めている。特定の年齢しか身に着けられないような派手なデザインは一切ない。誰もがリアルなワードローブに加えられるデザインである点も大きな魅力だ。このレザージャケットも、着用者が30代だろうが60代だろうが違和感がないはず。ヴィンテージのワークジャケットをベースにしたクラシックなデザイン、それでいてモダンな着こなしにも完璧にハマる本モデルには〈NO MAINTENANCE〉のデザイン面、技術面両方のレベルの高さが表れている。
ヴィンテージウェア以外にも1990年代~2000年代のデザイナーズファッションからも多大な影響を受けているという〈NO MAINTENANCE〉は、2025年最注目ブランドのひとつとして覚えておきたい。本稿で紹介したLambskin Mechanic V3 Jacketは残念ながらソールドアウトになっているが、他にも魅力的なレザーウェアやデニムウェアなどが豊富にラインナップしているので、気になる方はNO MAINTENANCE 公式サイトをチェックしてみてはいかがだろうか。
ITEM CREDIT
- NO MAINTENANCE:Lambskin Mechanic V3 Jacket