Greedy catalog 2019 pt.1

ボーナスを丸ごと使ってでも欲しい!男の物欲カタログ2019 – パート2

第2回「男の物欲カタログ」では、光の速さで売り切れたヒップなスニーカーから始まり、ドイツの超速スーパーカーで終わる。留まることを知らない冬の物欲にトドメを刺す逸品は見つかるか。


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : NIKE / HYPEBEAST / ROLEX / Net Car Show

強運がなければ買えず、逃したらプレ値でしか手に入らない

ナイキのダンクやエアジョーダンといったモデルの人気はまったく衰えることを知らない。90年代後半に空前の大ブームを巻き起こしたあの時代から20年以上の時間を経ても、ナイキのスニーカーはストリートの頂点に君臨し続けている。
つい先日抽選販売され、即Sold outになったのがOFF-WHITE(オフホワイト)とのコラボレーションモデル、ダンクLOWだ。飛ぶ鳥を落とす勢いの人気ブランドであるオフホワイトのデザイナー、ヴァージル・アブローはバスケットボールとスケートボードにおける伝説のモデル、ダンクLOWを斬新かつ新鮮なアレンジで生まれ変わらせることに成功した。
通常のシューレースをランダムに囲うように2つめのシューレースループがアッパーを覆う。側面にはオフホワイトらしいテキストがヘルベチカフォントでプリントされ、ストリートテイストをより一層強めている。カラーはオレンジ、レッド、グリーンの3色が用意されたが、いずれも光の速さで売り切れた。
ナイキの公式キュレーション型のスニーカー専用ECサイトアプリ「SNKRS(スニーカーズ)」ではダンクやエアジョーダン、エアマックス、エアフォース1といった人気モデルを先行販売。旬のモデルをいち早く手に入れられることから、ナイキファンのみならずスニーカーファンからも常にチェックされている人気サイトだ。ナイキ×オフホワイトのダンクLOWも発売が予告された時点でプレミア価格に高騰することがネット上で予想されており、争奪戦必至と囁かれていた。実際渋谷の人気ショップ「ATMOS(アトモス)」には1,200人以上が並んだという話もある。
予想通りこのモデルは瞬殺状態で完売。既にヤフオクなどで50,000~70,000円台というプレ値(定価は18,700円)で取引されているという何とも皮肉な状態なのだ。
手に入れるには強運が必須で、買い逃すとプレ値でしか手に入らないナイキ×オフホワイトのダンクLOW。2019年末を飾るにふさわしい逸品としてスニーカーファンたちが殺到したが、その多くが「落選」の2文字に泣いた。


コントラストの強いオレンジ×ネイビーのカラーコンビが実にカッコいい。ストリート系のボトムスはもちろん、ラギッドなデニムスタイルとの相性も良いだろう。

第2のシューレースループがアッパー全体を覆う。この奇抜な発想はオフホワイトならでは。それに反してクラシックなシュータンのロゴもツボを押さえたデザインだ。


デニムとの相性が一番良さそうなグリーン。側面内側にモダンなヘルベチカフォントでテキストがプリントされる。

全色即日どころか数分で完売した。

ティファニーがDSMのためだけに作ったメンズジュエリー

クリスマスシーズンはどのハイブランドも男が女に贈るプレゼント用アイテムで溢れかえっているが、ティファニーがドーバーストリートマーケットのために限定展開するコレクションは、男が自分のために買うべきジュエリーだ。
ティファニーとドーバーストリートマーケットが手を組むのは2015年以来で、2回目となる。“1837 Makers Heritage Edition(ティファニー 1837 メイカーズ ヘリテージ エディション)”の名を冠した本コレクションには、ペンダント、ネックレス、カフリンク、リング、ブレスレットなど8種類のシルバージュエリーがラインアップされた。注目すべきは長年にわたり愛用されていたようなヴィンテージ調の加工。ティファニーと言えば鏡面仕上げのクリーンなフィニッシュのイメージ強いが、本コレクションは燻しが強くざらついたような質感の加工が施されている。
まるでデニムのダメージ加工のような男らしいルックス。デザインやボリュームもメンズ向けにデザインされており、良い意味でティファニーらしからぬタフさが強調されている。分厚いシルバーは理屈抜きに男心をくすぐるものだが、ティファニー製であることが上質で垢抜けたファッション性を演出している。


「NYC」と「LA」の文字がクラシカルなレターで刻印されるシグネットリングは、ドーバーストリートマーケットニューヨーク店とLA店限定展開モデル。

何年も愛用したような傷や黒ずみが再現されている。ティファニーらしい「T&Co」や「925」の刻印もいつもよりヴィンテージらしさを強く感じる。


チェーンブレスレットはイエローゴールドがクラスプ部分にポイントで入るタイプと、IDプレート仕様の2種類が用意された。

ペンダントとネックレスはさり気なく胸元でジュエリーを楽しめるので、普段アクセサリーを身に着けない方にもおすすめ。

今も30年後も変わらず愛用できるクールなGMTマスターⅡ「バットマン」

高級腕時計を購入する際にほとんどの時計好きの間で一度は候補に上がり、実際に手に入れることも多いロレックス。2019年時点の現行スポーツモデルの中でも特に歓迎され、売れたモデルはGMTマスターⅡ 126710BLNR(青黒ベゼル)だろう。これは2013年に登場したオイスターパーペチュアル GMTマスターⅡ 116710BLNRのモデルチェンジ版で、2019年春のバーゼルワールドで発表されたばかりの言わば「できたてホヤホヤ」の新作だった。
旧モデルに搭載されていたキャリバー3186が最新のキャリバー3285にアップデートされ、パワーリザーブが約48時間から約70時間と大幅に向上。また、耐衝撃性が強化され、気温変化にも高い安定性を保つパラクロム・ヘアスプリングが採用されたムーブメントは高精度腕時計の称号でもあるスイス公認クロノメーター検査協会(COSC)のクロノメーター認定を獲得…など、高級腕時計ならではのメカニカルな部分のトピックは枚挙にいとまがない。
そういったメーカー側の絶え間ない努力の結晶を無視するわけでは決してないのだが、個人的には他でもなくルックスが好みだったりする。「バットマン」というペットネームが付けられた青黒のクールなベゼル。クラシカルな5連のジュビリーブレスレット(3連のオイスターブレスレットももちろん大好物だけど)。漆黒の文字盤。このモデルはとにかくすべてが男らしくてクールなのだ。
いまだに職人の手作業が多く入るという意外とアナログな一面も時計好きの心をくすぐるし、クオリティに関しては突っ込みどころがない。ある人にはあるのかもしれないけれど、少なくとも庶民から見たら高嶺の花以外の何物でもなく、品質に関して文句などあるわけがない。
GMTマスターⅡ 青黒ベゼルはファッション的観点から見ても最強の腕時計だったりする。モード、ロック、カジュアル、綺麗め、B-BOYなどオールジャンルで硬派な男らしさを+1してくれるだろう。悪目立ちすることなく、それでいて高いステータス性を目にする人すべてに与えられる腕時計。想像してみてほしい。このクールなGMTマスターⅡを手に入れて、何年も、あるいは何十年も愛用し、自分が60~70代になっても身に着けている光景を。ロレックスの腕時計ならばその妄想は限りなく現実的だ。その頃にはエイジングが進み、良い感じでヤレているかもしれない。既に枯れているヴィンテージウォッチも魅力的だが、最新モデルと一緒に歳を重ねることもまた素敵ではないだろうか。


ケース径40mmというちょうど良さも素晴らしい。正面から見るとこのモデルがどれだけイケメンかがよく分かる。

高い耐蝕性が不可欠なハイテク産業や航空宇宙、化学産業でも使われるオイスタースチール。耐久性の高さが売りで、ケースやブレスレットの美しさを長い間保ち続ける。


Cal.3285はロレックスが完全自社開発・製造した新世代ムーブメント。約70時間のパワーリザーブを持ち、クロノメーター認定を受けた超高性能ムーブメントである。

上品でラグジュアリーな5連のジュビリーブレスレットは最先端のハイテク技術を用いながら製作される。当然人間の目による照査によっていくつものチェックを経て製品化されている。

最新にして最強の911を「紳士的に」楽しむ

パート2の最後を飾るのはドイツのスポーツカーメーカーであるポルシェが作った過激なマシン、911 GT3 RSヴァイザッハパッケージだ。このクルマはストリートも走行できるレーシングカーと同義。ポルシェモータースポーツ部門が開発したRSヴァイザッハパッケージは最適なレーストラックダイナミクスの提供に明確な焦点を置いているという。強化された4リッター6気筒エンジンは520馬力を発生。リアアクスルステアリングは新しいチューニングに合わせて調整されており、車両の機敏なデザインをサポートすると同時に安定性を高めている。
また、レーストラックを可能な限り最速で駆け抜けるためにダウンフォースに重点を置いた空力設計が徹底された。大型リアウィングを始めとする空力パーツは当然のように超軽量カーボンファイバーを採用。一般的にダウンフォースを強めすぎると最高速度に鈍りが出るものだが、このクルマは最高速度312km/hというから大したものだ。「え?たったの312km/h?」と思うかもしれないが、911 GT3 RSヴァイザッハパッケージは最高速度を重視したドラッグレースカーではなく、あくまでもサーキットに特化したマシンであることを忘れてはいけない。
カーボン製のフルバケットシートを始めとした軽量化の努力もあり、車重はわずか1,430kgに収まったのも素晴らしい。
これだけクルマ離れが進み、今やいいクルマに乗ることが決してカッコ良くはない時代に、これだけ現実感の乏しいレーシーなポルシェ911に乗る意味はあるのだろうか?間違いないのは、女性や若者から賞賛される類のクルマではないこと。むしろ愚かな人間だと思われたり、もしかしたら嫌悪されるかもしれない。空気を読まない走り屋と誤解されることもあるだろう。それでも超過激な911をカッコ良く思い、手に入れられるなら手に入れてみたいと思うのは、男がいくつになっても子供だからに他ならない。ミニカーで遊んでいた幼少時代と本質的には変わらない部分がある男であれば、この手のスーパーカーを手に入れる真の価値が理解できるはずだ。
911 GT3 RSヴァイザッハパッケージがもっとも生き生きと走る場所は間違いなくサーキットである。通常のGT3 RSを更に軽量化しパワーアップさせることで、より本物のモータースポーツに近い世界観を味わえるモデル。明らかに市販車としては過剰なパフォーマンスだが、それを追い求めるのが人情というもの。
誰かに自慢するのではなく自分が楽しむために手に入れる。もしあなたが現実的にこの911を手に入れられるのであれば、決してひけらかすことはせずにできるだけ紳士的に楽しむことをおすすめする。最新にして最強の911 GT3 RSヴァイザッハパッケージは街中では不必要にブリッピングせずに大人しく。周囲を圧倒するのがカッコいい大人の姿ではない。ストリートでは性能の300分の一しか出せずにストレスを感じるかもしれないが、その分はサーキットに到着したらロケットのようにぶっ飛ばすのが正しい姿なのだから。


どれほどレーシーにチューンアップされても美しさを失わないのがポルシェ911。ヴァイザッハパッケージもクラクラするほどカッコいい。

強大なリアウィングやタイヤ、極太のマフラーが攻撃力の高さを物語る。バックショットも最高にセクシーだ。


カーボンパーツを贅沢に使うインテリア。デジタルになり過ぎないところもかえって好感度が高い。

全開で飛ばすのはサーキットで!一度味わえば病みつきになること間違いなし。

「男の物欲カタログ」、2020年以降も続きます!

第2回「男の物欲カタログ」はクールでヒップなナイキ・ダンクLOW、珍しくメンズライクなティファニーのジュエリー、価値の下がることを知らないロレックスGMTマスターⅡバットマン、そして「最新は最良」のポルシェ911 GT3 RSヴァイザッハパッケージをお届けした。第1回と同様筆者である私の主観たっぷりの内容ではあるものの、同じ趣味・嗜好を持つ方が読めば「ボーナスを注ぎ込んででも欲しいと思える逸品」であることに共感いただけるかと思う。
好評をいただいているようなのでこの短期連載は今後もしばらくの間は続けていきたい。第3回は2020年になってからを予定しているので、それまでの間は別の記事を楽しみながらお待ちいただきたい。

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