The joy of owning GLENROYAL

所有するだけで幸せになれるグレンロイヤルの革小物

自分の人生には決して欠かせないブランド、〈グレンロイヤル〉のオールタイムスタンダードな手帳カバーと財布について。


Written / Photo : LIVE IN RUGGED
Items : GLENROYAL

オンオフ問わず常に携帯する「ザ・定番」

一過性のトレンドではなく、完全に自分にとってのスタンダード。〈GLENROYAL(グレンロイヤル)〉の革小物は自分にとってまさに定番のブランドだ。最初の出会いは小銭入れのある2つ折りの財布で、10数年前に購入。毎日ジーンズのバックポケットに入れて何年も使っていたらさすがにボロボロになってしまった(雨の日に誤ってかなり濡らしてしまったこともあった)ので、その子には引退してもらった。
〈グレンロイヤル〉の革小物は他にもいくつか所有しているが、毎日使っているのが写真の財布と手帳カバー。財布は数年前にインスタグラムのキャンペーンで選ばれて、初めてパーソナルオーダーをさせていただいた自分だけの仕様(詳しくはこちら)。外装はネイビーで内装はブラックという落ち着いた色の組み合わせは、我ながら冒険心が足りなかったような気がするものの、結果的にどんなシーンにも馴染むオールタイムスタンダードな相棒になってくれている。
手帳カバーは現在廃盤になっているもの。フランス・マルセイユで60年以上前に誕生したダイアリーブランド〈QUOVADIS(クオバディス)〉のノートがぴったり収まる珍しいサイズで作られており、携帯しやすい正方形のフォルムがお気に入りポイント。ノート一冊とコンパクトなメモ帳を収納できる見た目以上の機能性を兼ね備えており、ビジネスシーンでの使い勝手がよく考慮されている。もちろん財布も手帳カバーも伝統のブライドルレザーを使用。新品時は革の表面にブルーム(蝋)が浮いていたが、使っているうちに光沢感と独特の艶が出てくるあたり、革キチのツボを本当に理解している。


オメガ・スピードマスター・プロフェッショナルとチューダー・オイスターデイトのようなヴィンテージウォッチとの相性も抜群だ。

本当に良いモノは用もないのに手で触れたくなる。使い込むほどにこなれた質感に変化するブライドルレザーはエイジング的観点からも最高の素材。

どんな場所にも連れていきたくなる最高の相棒

〈グレンロイヤル〉で使われるブライドルレザーは元々馬具用に開発された背景があり、牛革の中でも堅牢な部類の革だ。乗馬時の手綱など革にとってはストレスの掛かるシーンでも使われてきたため、引っ張り強度が強く、汗などの水分にも比較的強い耐性を持つ。数百年前からベジタブルタンニンで作られる伝統的な製法で鞣されるブライドルレザーは、どちらかというと張りのあるパリッとした質感。ただし、時間を掛けて使っていくうちに次第に革が柔らかくなり、少しマットだった質感は先に述べたように徐々に光沢を増していく。レザーが好きな方にはこのエイジングの過程の素晴らしさをご理解いただけるはず。
手帳カバーも財布もツールである以上、過保護にせず普通に使うのが一番。仕事で一生懸命の時も、休日自宅や喫茶店でのんびりとコーヒーを飲みながら考え事をする時も、〈グレンロイヤル〉の革小物は長い時間を掛けて少しずつ表情を変えながらそっと傍にいてくれる。使うことで楽しさを感じるだけでなく、所有しているだけで幸せな気持ちになる最高の相棒なのだ。
ちなみにオメガ・スピードマスター・プロフェッショナルのレザーベルトはインディペンデントなレザーブランド〈BARK OUTSIDERS(バーク・アウトサイダーズ)〉のもの。デザイナーへのインタビュー記事もお見逃しなく。