A jacket that talks about you

あなたを語りだすレザージャケット

時代を超えて着用できる3rdタイプのトラッカージャケットは、真冬のインナーとしても大活躍間違いなし。


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : KITH

何も考えずスタイリッシュに着こなせるレザー製3rdジャケット

先日投稿したヴィンテージの〈Levi’s®(リーバイス®)〉559に続き、3rdタイプのジャケットで買うに値する逸品を発見したので紹介しよう。ストリートウェア、音楽、そしてアートの領域で長く活躍してきたMatthew M. Williams(マシュー・ウィリアムズ)が、Nick Knight(ニック・ナイト)やKanye West(カニエ・ウェスト)、〈Alexander McQueen(アレキサンダー・マックイーン)〉とのコラボレーションを経てから2015年に立ち上げた〈1017 ALYX 9SM(1017 アリクス 9SM)〉によるカウレザー製トラッカージャケットだ。
2020年から〈Givenchy(ジバンシィ)〉のクリエイティブ ディレクターに就任したマシュー・ウィリアムズはヴィンテージ直系でありながらラギッドすぎる方向性にはせず、モダンなストリートウェアのエッセンスを感じられるこのトラッカージャケットは、オイルをたっぷりと含ませた上質な牛革を採用。カウレザーならではの光沢感がラグジュアリーさを演出しており、ベースが3rdタイプとは思えないほど大人向けのデザインに仕上がっている。写真からも伝わってくるほどくったりとした質感もポイント。硬く張りのあるレザーは何年も掛けて少しずつ柔らかくすることで極上の経年変化を楽しめるが、このトラッカージャケットは新品時から体になじむ柔らかさを持っていそうだ。
〈リーバイス®〉のデニムジャケットの形をベースにデニム以外の異素材(大抵の場合はレザー製)で作られることは国内外問わずよく見かけるが、〈1017 ALYX 9SM〉は元ネタの良さを活かしながらミニマルな方向でリデザインしていることだろう。例えば3rdタイプの形を原型に倣ってパターンを引くと、身幅が広く袖丈が長いのに対して着丈が極端に短いシルエットになってしまう。デニムならまだしも、レザージャケットにする場合はあまりスマートなシェイプにはならない。また、アメカジ直系のデザインにしてしまうと着る人を選んでしまう。
〈1017 ALYX 9SM〉のトラッカージャケットは身幅と袖丈をベストバランスに調整し、オリジナルの難点である着丈を長めに延長。そうすることで誰もがスマートかつスタイリッシュに着用できる3rdタイプのジャケットが完成した。

真冬はもちろん、春先にかけてアウターとしても活躍してくれる頼れるヤツ

ブルージーンズを合わせれば気負わず上質な雰囲気になるし、テック系のブラックパンツやスラックスを合わせるとモードなテイストが強調される。トラッカージャケット自体が必要以上に主張しないミニマルなデザインなので、ボトムスによってガラリと雰囲気を変えてくれるはずだ。この変幻自在さは本家であるデニムジャケットにはない魅力と言えるだろう。もちろんレザーならではのエイジングも目一杯楽しむことができる。
ヴィンテージの〈リーバイス®〉559の記事では「どんなインナーを着るかが秋冬シーズンのファッションを楽しむコツ」と書いたが、アウターを着てもデニムジャケットではちょっと肌寒い…という方には特にうってつけのアイテムではないだろうか。風を通さないレザージャケットであればアウターはそこまでヘヴィーなモノではなくても保温性が確保できるはず。この季節は屋内用アウターとして、春先にかけてはアウターとして活躍してくれそうだ。
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同じようにオイルを多く含んだクラシカルなレザーウェアをお探しであれば、〈Carhartt WIP(カーハート WIP)〉のカバーオールはいかがだろうか?

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