New standard from STUDIO D’ARTISAN

【永久定番】STUDIO D’ARTISANが作る2020年代のデニムジャケット

ジャパンデニムの先駆者、〈STUDIO D’ARTISAN〉がファンからの要望に応える形で定番的存在になり得るデニムジャケットを完成させた。今も10年後も変わらず着続けられるマスターピースをクローズアップ。


Written : LIVE IN RUGGED
Photo : STUDIO D’ARTISAN

デニムを知り尽くした〈ダルチザン〉が改めて作る定番デニムジャケット

熱狂的なアメカジ好きじゃなくても、デニムジャケットはワードローブの中に一着はスタンバイしている人が多いはず。ジーンズと同様、デニムジャケットも男女問わず定番アイテムであり、流行り廃りとは無縁の存在だ。ただ羽織るだけでかっこつけすぎないのにサマになる気軽さもいい。加えて、夏以外はオールシーズン着用できる着回しの良さもあったりと、アウターとしてもインナーとしてもこれほど使える洋服はなかなかないのだ。そんな「使える」洋服だからこそ、デニムジャケットを選ぶ際はスタンダードなデザインであることを心掛けたい。昨今のオーバーサイズの流行でドロップショルダーのデニムジャケットも各ブランドからずいぶん登場し、実際にそれらを着ると今っぽい雰囲気になるのだけれど、オーバーサイズのトレンドはあと数年で衰退すると言われている。じゃあどんなモノを選べばいいのか?答えは単純。見た目も作りも定番であること!
ジャパンデニムの立役者であり、私たちの多くが生まれる前から良質なアメカジを多く生み出してきた〈STUDIO D’ARTISAN(ステュディオ・ダ・ルチザン)〉が先日リリースしたSD-412は、トレンドを超越した永久定番的デニムジャケットを探す人には特におすすめの逸品。
以前〈ステュディオ・ダ・ルチザン〉は定番的存在のデニムジャケットを制作していたものの数年前に廃盤となっていたところ、「定番のGジャンってないの?」という問い合わせがよく届いていたらしい。その要望に応える形で誕生したのがSD-412。サンプルの作成やパターンの修正を幾度となく繰り返し、見た目はクラシック、でもパターンは古めかしくなりすぎないという絶妙な落としどころを探って完成したようだ。
ベースになったのはいわゆる2ndタイプ。1stと3rdに比べて着やすいデザインで愛好家も多い2ndタイプは定番モデルとして最適と言えるだろう。デニムは〈ステュディオ・ダ・ルチザン〉の定番ジーンズであるSD-100番台の生地と同じものを使用。ハリがあり強靭でありながら柔軟さも併せ持つ15ozの右綾デニムは、同ブランドのコアとなる素材だ。色落ちに定評のあるこのデニムは着れば着るほどコントラストの強い立体的なエイジングを見せてくれることも魅力。真っ紺状態のリジッドからタフに着用し、いずれ表れる腕周りのジャバラや点落ちを想像するだけでワクワクしてくる。

Studio Dartisan sd-412
まさに「できあがっている」と呼ぶにふさわしい完成されたデザイン。これぞ正しい2ndタイプ!
Studio Dartisan sd-412
背面も余計なデザインが一切ないオーソドックスな見た目に。それが良い。

Studio Dartisan sd-412
おなじみの豚が引っ張り合うキュートなデザインの革パッチ。
Studio Dartisan sd-412
胸ポケットのフラップの裏側にはライトオンスデニムのあて布が。これも2ndタイプならではの特徴。

Studio Dartisan sd-412
袖のリベットとステッチも当時の仕様に倣ったもの。
Studio Dartisan sd-412
背面左右両側にはアジャスター用のボタンも付属。すべてのディテールがクラシックな2ndタイプの使用を踏襲しており、それもSD-412を長く着用できる理由。

Studio Dartisan sd-412
左胸の内側にはジーンズにも縫い付けられる「RECONSTRUCTION OF GREAT OLD THINGS」のピスネーム。
Studio Dartisan sd-412
当然セルヴィッジデニム。耳の色は〈ステュディオ・ダ・ルチザン〉の定番カラーである青耳だ。

数年単位で着用できる時を超えた完成度

チェーンステッチを多用しながら丁寧に作られるSD-412は、ジャストサイズならではの経年変化を楽しむも良し、1サイズ上を選んでややゆったりと着るも良し。間違いなく数年単位で着用できるタイムレスなデザインなので、年齢を重ねて体型が変化することも考慮して選ぶ方がいいかも?それくらいこのデニムジャケットは永久定番品だと断言できる。ノンウォッシュとワンウォッシュの2タイプが用意され、サイズは36~44で構成される。価格はいずれも30,580円。10年着たら1年あたりの出費がわずか3,058円で済んでしまうという魔法のような逸品である。
LIVE IN RUGGEDがお届けする〈ステュディオ・ダ・ルチザン〉に関する記事はこちら
筆者が数年間愛用しながらじっくり育てているスーパータイトストレートシルエットのSD-107の記事も併せてどうぞ。
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