HERMÈS のペーパーウェイトに宿るメゾンの品格と知性を密やかに楽しむ
馬具工房から始まった〈HERMÈS〉の長い歴史を思わせる、モダンで洗練されたレザー製のペーパーウェイトがデスクに鎮座する様子を想像してみよう。
713,900円のペーパーウェイト
ファッションが好きであればあるほど、人の目に触れるものにお金を掛けがちであることは否定できないだろう。洋服、靴、時計、ジュエリーなど、私たちは日々お気に入りの何かを身に着けていて、基本的にはすべてのものが他人の目に触れる。そして、だからこそ私たちは自分なりの個性やこだわりを追求し、他人とはちょっと違う何かを見つけることに喜びを感じると言ってもいい。高価な洋服を身に着けるのに、誰の目にも触れることのない下着は〈UNIQLO(ユニクロ)〉という人は(特に男性は)多いのではないだろうか。
人間は社会の中で生きているので、人の目に触れるものにはお金を掛けるべきという考え方はごく自然なことだ。ただ、ひとりきりの時間…誰とも会わずに心の底からリラックスできる自宅…で過ごす際に、うっとりするほど気に入っている何かが身の回りにあると、きっと日々の生活はますます幸せになる。
人間は社会の中で生きているので、人の目に触れるものにはお金を掛けるべきという考え方はごく自然なことだ。ただ、ひとりきりの時間…誰とも会わずに心の底からリラックスできる自宅…で過ごす際に、うっとりするほど気に入っている何かが身の回りにあると、きっと日々の生活はますます幸せになる。
インテリアにおけるこだわりは人によって千差万別で、もちろんお金を掛ければいいというわけではない。例えば〈HERMÈS(エルメス)〉のペーパーウェイト「サマルカンド」は、木製の場合 77,000円で購入ができる。この値段だって十分すぎるほど高額だが、アニョー・ミロ(ラムレザー)を用いて作られるモデルは何と 713,900円もする。超が付くほどのお金持ちか、超が付くほどの〈エルメス〉好きじゃなければ「欲しい物リスト」に現実感をもって加えることはないだろう。しかし、チェスのナイトの形をした見るからに素敵なレザー製のペーパーウェイトが、もし自宅のデスクに置いてあったら…と妄想することは、とても楽しい。
馬具工房から始まった〈エルメス〉の歴史を感じられるグッズ
ファンならずとも広く知られているように、〈エルメス〉は馬具工房として活動が始まった。馬がかつて主な移動手段であり、産業を支える運搬手段でもあった時代からは大きく変化したものの、〈エルメス〉と馬との深い関係性が切れることは決してない。〈エルメス〉は今でも馬具を製作しているし、馬具や馬と過ごす生活からインスピレーションを得たジュエリーやライフスタイルグッズなども広く展開されている。以前 LIVE IN RUGGED でお届けした @kaisa_fr さんに訊く、至高のヴィンテージ HERMÈS と馬のいる生活 でも〈エルメス〉と馬に関する教務深いエピソードが語られているが、上質なラムレザーを用いてハンドメイドで制作されるペーパーウェイトにも、メゾンの品格が宿っていると言っていいだろう。
底面には「Hermès Paris」のシグネチャーがホットスタンピングで入る〈エルメス〉のペーパーウェイト「サマルカンド」は、現在同ブランドの「公式サイト」にて販売中。価格は先に述べた通り、ラムレザー製のアニョー・ミロが 713,900円、ラッカーウッド製が 77,000円となる。
ITEM CREDIT
- HERMÈS:Samarcande Paper Weight