【2024 買い初め】洋服編 – 絶対定番を愛しながら遊び心も楽しむ
10年単位で愛用できる普遍的な定番アイテムを日常使いしながら、大人の遊び心を感じる上質なウェアも取り入れる
〈sacai〉Nylon Twill Blouson – オーセンティックとハイファッションの切り替え
ロレックス、チューダー、カルティエをフィーチャーした時計編に続き、「2024 買い初め 洋服編」をお届け。〈sacai(サカイ)〉のボンバージャケット、〈LOEWE(ロエベ)〉のセーター、〈Lewis Leathers(ルイス レザーズ)〉のサイクロンがあれば、この冬も5年後の冬も最高のファッションを楽しめる。
今シーズンはメンズ・ウィメンズともにミリタリーのボンバージャケットが大豊作。国内外問わず各ブランドから続々と登場した中、一着を厳選するならば日本を代表するファッションブランドとして世界に影響を与える〈サカイ〉の Nylon Twill Blousonを選びたい。オーセンティックなMA-1タイプをベースにしながら、シルエットはファッションとして完璧なレベルで成立するややゆったりとしたシェイプで構成。フロントのジップテープはホワイトで洗練を加え、サイドはボタンでスリットのように開閉できる〈サカイ〉らしいディテールが加えられている。閉めていれば「普通の」ボンバージャケットに見えるが、開けた途端に高感度なアウターに変身する。再構築を売りにするファッションブランドが増える中、〈サカイ〉がひとつ上のレベルに君臨していることを実感させられる一着だ。
〈LOEWE〉セーター(ウール&モヘアブレンド) – 大人の余裕と自由な精神を表現
近年飛躍的にファンを増やし続けている〈ロエベ〉からはポップなイエローカラーのセーター(ウール&モヘアブレンド)を。ミディアムウェイトのモヘアとウールブレンドを採用した極上の手触りと計算し尽くした美麗なシルエット、見る人が見ればすぐに〈ロエベ〉だと分かる胸元のマンドラゴラの刺繍。セーター(ニット)はありとあらゆるブランドから登場する定番ウェアだが、この冬は周囲と差別化できる高い品質を持つ一着を奮発したい。ダークトーンになりがちな真冬にポジティブなイエローカラーを身にまとうこと自体が、大人の余裕と自由な精神を表現できる。
〈Lewis Leathers〉Cyclone – 大人が今もこれからも愛用できるライダースジャケット
最後に紹介するのは〈ルイス レザーズ〉を象徴するアイコニックな名品、Cyclone(サイクロン)。ウエストにボタンが付くサイクロンは、ダブルライダースながらすっきりとしたデザインのためか、ファッション関係者に非常にファンが多い。ストリートのゴッドファーザー 藤原ヒロシ、〈COMME des GARÇONS(コム デ ギャルソン)〉の川久保玲がその代表格だ。
本稿のタイトル「絶対定番を愛しながら遊び心も楽しむ」の “絶対定番” に該当するのがサイクロン。完成されたデザインと美しいシェイプ(本モデルはタイトフィットタイプ)、ホースハイドの頑強かつしなやかな素材、そして〈ルイス レザーズ〉だけが持つ圧倒的な格上感。それらが一体となって “トップオブトップ” となったサイクロンは、大人が今もこれからも愛用できるライダースジャケットの筆頭として記憶しておきたい。買って損がないレザージャケットの代表格と言っていいだろう。